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音楽・評論

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音楽関係の記事です。
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#ピアノ

ピアノソナタイ長調について弾いていただきました。

まいさん(https://note.com/mai_ta_ka)に弾いていただきました。若干の弾き間違えと思われる個所(私が自分で弾くより、ずっとミスは少ないですが)と、(第1楽章に限れば)譜読み間違いと思われる部分は実は3か所ほどあるのですが、私はクラシックの「1音間違ったからその演奏は無意味だ」みたいな観念が大嫌い(1音弾き間違えた伝説のピアニスト リパッティがコンクールで優勝できなかったエピ

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昔ニコニコ動画に上げた動画

昔ニコニコ動画に上げた動画

YouTubeには上げていないものもあるので、共有しておきます。

ピアノ四重奏曲(2009-19)ものすごくロマン風の曲ですが、第1,2楽章を作ったのが2009,10年ということで、私がまだ作曲を始めて日が浅い頃だったので、それもロマン派風な要素がかなり強い理由です。
第3,4楽章が続かず10年放置して、後から当時の作風になるべく合うように付け足しました。
音源化は当時はクレオフーガで、現在はm

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「青」(歌曲)

「青」(歌曲)

Noahさんにはこの場を借りて謝辞します。ありがとうございました。
musictrackというサイトが最近調子が悪くアップロードもできない状況なので、こちらにアップロードします。
楽器構成:メゾソプラノ+ピアノ+弦楽五部
使用プロダクト:musescore4 + NEUTRINO(めろう)

mp3だと、もしかしたらスマホでは聞けないかもしれませんが…。

(※その後、アップロードなんとかできまし

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「自分にしかできない演奏」をしてみた例

「自分にしかできない演奏」をしてみた例

かなり挑発的なタイトルですが、これは先日の記事に対応するものです。

今のクラシックは「再現芸術」です。ですが、これはやはり非常によくない風潮で、再現芸術なんてことをやっていれば、作曲面でも演奏面でも音楽は死んでしまいます。

ショパンは自作の作品を演奏するとき、聴衆を飽きさせないようにアレンジを加えて演奏していたそうです。それを聞いて「アレンジ」してみた曲です。有名なショパンのワルツホ短調(遺作

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あまり取り上げられないけど名曲を書いている作曲家

あまり取り上げられないけど名曲を書いている作曲家

タイトルの通りのことを考えていきたいと思います。
一応ですが、一般の知名度は別として、ここではバルトークとショスタコーヴィチは扱いません。実際に音楽の教科書に載っている作曲家なので、シェーンベルクより有名と考えます。実際には知らない人の方が多そうではありますが、ここでは既知の作曲家として扱います。

一発屋本当に一作しか有名な物がない作曲家です。思いつく限りだと…
パッヘルベル (Johann P

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クラシック音楽はなぜ衰退したか考察してみる

クラシック音楽はなぜ衰退したか考察してみる

私はアマチュアでクラシックの作曲をしているクラシックオタク(クラヲタ)なのですが、その立場から考えてみようと思います。

クラシックが再現芸術になってしまった
これが最大の要因と思っています。今のクラシックは、何百年も前の作曲家が作った曲をありがたがってそれを一切のミスなく完璧に演奏家が再現する、というのを静かな聴衆が聴く、というスタイルですが、こんなスタイルである限り形骸化して衰退するのは当然な

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クラシック音楽の作曲方法についてどう教えるか、についての独り言

クラシック音楽の作曲方法についてどう教えるか、についての独り言

クラシック音楽の世界では師弟関係が重視され、「あの人とこの人はピアノ・指揮の師弟関係だ」などと言うことが度々あります。
しかし、「作曲の師弟関係」というのが成り立つのかどうかと言われると極めて疑問に感じます。
私にはピアノの師匠(先生)はいるのですが、作曲については誰から習ったというわけではありません。じゃあどうやって勉強したのかと言われると、もちろん楽典的な内容は後々独学しましたが、それは知識と

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