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【Z世代×起業術】「アントレプレナーシップの本質」/起業は必要ない、ちいさな勇気が重要/Re:Generation創設者・代表 右近宣人

アントレプレナーシップの本質は、『小さな勇気』。起業や事業立ち上げは、ひとつの結果に過ぎない。

インタビュアー:
右近さんは、大企業で新規事業開発に取り組みつつ、Z世代起業家としてもご活躍されています。イントレプレナーとアントレプレナー双方の経験をされていると思いますが、アントレプレナーシップとは、どのようなものだとお考えですか?

右近:
恐縮です、ありがとうございます。

私は、アントレプレナーシップとは、「小さな勇気」であると考えています。「小さな勇気を持って、結果がわからない不確実な状況・あたらしいことに取り組む姿勢が行動を生み、結果を生み出す」と考えています。

アントレプレナーシップは、起業家精神と理解されることが多いですが、「必ずしも、起業をする・事業を立ち上げる必要はない」と考えています。

「これまでしてこなかったこと・不確実なことに、どれだけ小さくても良いので取り組む姿勢、小さな勇気」が、アントレプレナーシップだと考えています。その姿勢の結果として行動が生まれ、行動した結果が、たまたま起業や事業立ち上げにつながるだけです。

誰の日常にも、アントレプレナーシップは存在している。親への感謝もアントレプレナーシップの発揮。

インタビュアー:
アントレプレナーシップとは、小さな勇気であり、必ずしも、起業や事業立ち上げをする必要はないという視点は非常に新鮮でした。右近さんの視点から、アントレプレナーシップが発揮されている具体的な場面はありますか?

右近:
アントレプレナーシップが発揮されている具体例は、「小さな勇気を持った行動全て」だと思います。そして、それは、すでに誰の日常にも存在しているものです。

例えば、親への感謝もアントレプレナーシップの発揮だと思ってます。親に対して、「育ててくれてありがとう」や、「いつもありがとう」などの感謝の言葉を述べることは少し恥ずかしかったりします。僕だけかもしれませんが、、、(笑)

しかしながら、少し恥ずかしいけれども、それでも、感謝を伝えようと、勇気を出して、感謝を伝えてみる。その結果として、お互いが嬉しい気持ちになる。これは、「ある理想状態・目的があり、その達成のために、ちいさな勇気を出して、ある行動を実行し、価値を生み出す」というまさに起業・事業構築の流れです。アントレプレナーシップが発揮されている身近な例であると考えています。

全員がすでにアントレプレナーシップを持っていることを自覚し、「ちいさなこと」から始めよう。起業家も教育も必要ない。

インタビュアー:
VUCAの時代と言われている中、アントレプレナーシップが一層求められる時代になりつつあると感じます。右近さんは、アントレプレナーシップの今後を、どのようにお考えですか?

右近:
アントレプレナーシップは、「すでに全員が持っているものであり、その火種を信じ、教育ではなく、開発をしていくもの」という認識が重要になってくると考えています。

現在、アントレプレナーシップは、「起業家教育」とセットで認識されることが多いです。しかし、アントレプレナーシップに、起業も、教育も必要ありません。ただ、個々人が、これまでの意思決定の中で、持った小さな勇気を認めて、「自分にはアントレプレナーシップがあると認識すること」が大事です。結果、今後生きていく中の意思決定で、さらに大きなチャレンジをする決断をすることができるようになります。

アントレプレナーシップという言葉の障壁を下げたい。「すでに全員が、アントレプレナーシップを持っている。その火種を大きくするにはどのようにすれば良いのか?を互いに考えて、実行していく。」アントレプレナーシップの民主化が進めば良いと考えています。そして、その姿勢を互いに褒め合い、応援する環境構築が求められるようになっていくと思います。

インタビュアー:
私自身も、人生を振り返って、小さな勇気を持った経験を見つけてみようと思いました。本日は大変お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。

右近:
とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございました。


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