記事一覧
「銀月の聖遺物狩り」あらすじ
あらすじ
今に残る聖遺物。その数は膨大で全てを合わせれば、神々は異形の化け物となる。現代に顕現した聖人によって故郷と両親を失った少年ウェルは、大鎌を携えた赤髪の聖女に助けられた。シェリーと名乗ったその女は増えすぎた聖遺物を破壊して世界の均衡を保つ教会の秘密組織、聖遺物狩りだった。
彼女の狙いは少年とその一族。獣の耳と尻尾を持ち、“灰毛”と呼ばれ忌み嫌われる一族は、その身に古い神の血を宿している。
「銀月の聖遺物狩り」第3話
「——そら、起きろ」
「うげっ!?」
腹部に落ちてきた重い衝撃で目が覚める。驚いて見上げると、聖衣を着たシェリーと目が合った。僕のお腹の上には重い頭陀袋が乗っている。
「ええと、おはよう」
「もう昼過ぎだ。寝坊助。マナが食事を出してくれるそうだから、行くぞ」
「う、うん。あれ? これ……」
ベッドから出ようと頭陀袋を持ち上げて違和感に気づく。眠る前にはこんなものはなかったはずだ。周りを見
「銀月の聖遺物狩り」第2話
豚鬼を退けたあと、シェリーは夜通し草原を歩いた。僕は疲労困憊で、足も棒のようになっていたけど、立ち止まるわけにはいかなかった。いつまた魔獣たちが現れるとも分からなかったし、一人で草原の中で眠るような勇気は持ち合わせていない。
「やっと見えてきたな。ったく、辺鄙な所に村を作りやがって」
シェリーがそう言って僕を睨んだのは、銀の月が霞み夜闇が薄らいできた頃のことだった。何もなかった草原に人の歩
「銀月の聖遺物狩り」第1話
灰の匂いが険しい谷間に立ち込めていた。方々で火の手が上がり、悲鳴と共に家が崩れる。恐怖に狂った羊たちは燃え盛る柵を壊して逃げ出している。僕は転がり込んだ狭い納屋の中で蹲り、胸を押さえて少しでも鼓動を収めようとしていた。
「はぁ、はぁっ!」
背を預けていた薄い板壁の向こうから石を擦る足音がした。思わず飛び上がりそうになるのを必死に堪えて、祈りの言葉を繰り返す。
調和をもたらす天秤の神々よ、
泉の女神の婚活道中〜人外魔境の大森林には木こりも勇者も来ないらしい〜
タイトル
泉の女神の婚活道中〜人外魔境の大森林には木樵どころか勇者も来ない!〜
キャッチコピー
泉の女神(魔境在住XXX歳独身)、運命の木こりがなかなか来ないので探しに行きます。
あらすじ
人里離れた森の奥深く、聖なる泉にて。美しい女神は正直な木こりが斧を落とすのを待っていた。しかし数百年間待てど暮らせど、彼女の下には嘘つきな木こりすらやってこない。痺れを切らした女神は泉の管理をその辺
八月作品予告「貞操逆転獣人世界の男剣闘士」イメージイラスト
夏の暑さが殺人的なまでに迫ってくる中、皆様どうお過ごしでしょうか。私はやばいです。
もうすぐ7月が終わるという現実がまだ受け入れられておりません。
さて、最近は毎月1作ペースで作品を初めて終わらせる、ということをやっているわけで。7月は「悪の組織の下っ端研究員」を更新しております。こちらももうすぐ終わります。具体的には8月1日くらいだとおもいます。ちょっと目測を見誤りました。
それと同時に8
合法ショタとメカメイド第1巻が発売されました!
いつもお世話になっております。
この度、2023年07月28日に第二作目となる「合法ショタとメカメイド」の第1巻がいずみノベルズより発売されました。
公式ページはこちらから!
初見の方もいらっしゃると思いますので、以下にあらすじを掲載します。
もっと簡単に言えば、
無表情で魔獣をぶん殴るクールなメカメイドさんが少年と一緒にダンジョンに潜る話。
です。
小説家になろうとカクヨムで連載し
剣と魔法とナノマシン第6巻が出ます!
ご無沙汰しております。
このたび、拙作「剣と魔法とナノマシン」の第6巻がいずみノベルズより刊行される運びとなりました!
noteの方ではあまり言及していなかったのですが、少しでも多くの人に知っていただこうと思い公開させていただきました。宣伝です。
というわけでまずは第6巻の非常に魅力的な書影から見てください。
表紙、挿絵は全て夘田恭先生(@kyo_niku)に描いていただきました。お腹の透け具
あけまして2023年。
明けましておめでとうございます。ついに2023年になってしまいましたね。歳を重ねるごとに時が加速していくような気がします。
年末年始、皆様どのように過ごされたでしょうか。
私は実家に帰省しつつRTAイベント漬けの日々を送っておりました。年末はRTAinJapanがぶっ通しで行われ、年始は三ヶ日までレイドRTAマラソンがぶっ通しで行われ、8日からは世界最大のRTAイベントAGDQ2023が開催され
「神霊葬斂都市ミナト」第3話
第1話
第2話
第3話
「これが、ミナトの神葬ですか」
「そうだよ」
ビルの屋上にしゃがみ込む私に見向きもせず、烏丸は細い煙草に火を付ける。
「どうだい、初めてのお見送りは」
「……きっついですね」
ギリギリと鎖で締め上げられるような痛みを発する胃を抑えながら呻く。なぜ烏丸が平然と紫煙を燻らせているのか理解できない。彼はくつくつと笑うと、ベルトに下げていた灰皿にタバコを叩いた。
天