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映画『ジャスティス・リーグ』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【86】

 本日、9月1日よりアマプラにて配信開始予定の映画『ジャスティス・リーグ』の感想文ですー。

 ……実はスナイダー・カット版は観ていないんですよね。もうちょっと早めに、個人的な熱が冷める前のタイミングだったら観ていたかもです笑。

 DC映画も近頃は大人の事情でキャスト変更だ何だとわちゃわちゃしてるしさ。


 公開当時(2017年)の感想文ですが、よければどうぞー。



予習を終えてようやくの鑑賞


 ——「YOU CAN'T SAVE THE WORLD ALONE」——
 キャッチコピーで痺れるって経験はなかなか無いことだし本っ当に嬉しいこと。それぞれのトレードマークを文字に化けさせたこのフレーズだけで鑑賞前にも関わらず声をあげてしまいそうになる。直前まで過去作を観て予習してきただけ尚更に。

 正義とは……、象徴とは……、ヒーローとは……。過去の同系作品で幾度も問われ、語られ、描かれてきたこのテーマは、様々な示し方をされてきたと思います。そして作品全体を通してそれを示せた時にこそ、ようやく『ヒーロー映画』と呼べるし、正誤を問わず観客の中でその認識がハッキリしているか否かで、子供騙しの枠を超えて大人が信じられるおとぎ話へと変貌するかどうかが決まってくるに違いありません。

 それはリアルだとかシリアスだとかの味付けだけでは変えられない魅力の一つ。その点で言うとDCEUは “スーパーマン” という正に理想を詰め込んだキャストを擁しておきながら一作目、二作目と続けて重く暗い印象だったためか、ヒーロー映画と呼ぶには難しいスタートを切ってしまった印象でしたけど、そのフラストレーションをこの作品で解消させたようにも思えます。

 『バットマンvsスーパーマン』(感想文リンク)ではあまり感じられませんでしたけど、ヒーロー同士の共演による相対化のおかげで、それぞれのヒーローの魅力が上がったようにも見受けられます。

 「その超人的能力で人々を、そして世を救い、また人々の心に希望を鼓舞する象徴的存在」というのがジャスティス・リーグ、延いてはDCEUが示すヒーロー像。(あくまで僕個人の見解。受け売り混じりですが。)


 本作は開始早々の新聞のテロップ等、シリーズを通して観ていないとわからない流れはあったものの、DCEU前々作の『スーサイド・スクワッド』(感想文リンク)のような状況説明で物語が停滞する印象はかなり薄く、驚きこそ幾つかあっても一見さんにも十分に楽しめる内容なんじゃないかな。

 その一番の要因は何と言っても画力(えぢから)なんじゃないかと。知名度や期待度故に、必要以上に相対的に貶されたりロジカルなダメ出しをされることも多々あった本作(気持ちはわからんでもないけど)。でもその一方で絶対的に批判しようがなく、それ単体で声が漏れてしまうほど興奮するような1コマがたくさんあったとも思うのです。「オレは今、ヒーロー映画を観ている!」と唸るような1コマが。

 “揃い踏み” の1コマや、様々な組み合わせのトリニティ・シーンだったりも良いんですけど、今回はアクアマン(ジェイソン・モモア)に軍配。三又の槍で押し寄せる波を防ぐ姿もイカしてましたけど、空中でパラデーモンに乗る(?)あの1コマは最高過ぎます。

 色んな意見もあるとは思うけど、今までリアル路線だったわりにいきなりぶっ飛んだ内容も、ようやく訪れたDCのお祭り映画なんだし、特に気にしていません。そんなことより、このアトラクションに乗っているような内容なら、120分はちょっと短い。「え?もう2時間」と思わせるのも凄いことではあるんですけど笑。そんな物足りなさを今後のシリーズで回収してくれるんじゃないかと匂わす締め括りがニクい。こればっかりは下調べしとかないとわからなかったはず。あー、映画作品以外も予習しといて良かった(笑)。

 そしてエンドクレジット。「この曲、なんか知ってる気がする」と思いながら聴いていましたけど、途中で気付いてびっくり……っていうか何故か嬉しくなってしまいました笑。そんな後味も含めて、とても楽しかったです。


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