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映画『スーサイド・スクワッド』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【87】

 ここ最近、DC映画の感想文を投稿することが多かったので、ついでに本作のも投稿。公開当時(7年くらい前)の感想ですが悪しからず。

 ちなみに本作の5年後に公開された『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(感想文リンク)には繋がってないです。



とりあえずハーレイ・クインが素敵だったので万事OK


 DCのコミックスの、というよりは大概の物語において、花形の一つと言えば、やっぱりヴィランじゃないかと思う。ヴィランが輝くほど、ヒーローとの戦いに華が出るってもんですしね。そんなヴィランたちがチームを組むって言うんだから、本来は喜ばしくテンアゲな事態なのですが、あくまでそれはアメコミファンに限った話なのかもしれません。

 彼ら、要するに元ネタやら原作に詳しい方々にとってはとても素敵なエッセンスなんでしょうけど、映画でしかアメコミを知らない僕みたいな人間が、もしも予習なしに本作を観てしまっていたら感情の面でかなり置いてきぼりを喰らわされたに違いないと思います。

 各ヒーローの単独主演映画を公開した後に大集合映画を制作してきたマーベルと違い、シリーズ2作目の『バットマンvsスーパーマン』(感想文リンク)でいきなりの夢の大共演を実行したDCですけど、あくまでも世界に名を轟かせるような2大ヒーローだったから許容範囲内だったという話で、認知度の低いキャラ達を予習なしに共演させるのはかなりハードルが高い気がします。

 Queenの『ボヘミアン・ラプソディー』が流れる予告編って観たことありますかね? あんな感じというか、『キック・アス』とか『キングスマン』等々、マシュー・ヴォーン映画みたいなノリの痛快過激アクション映画なんじゃないかと期待していたんです。

 似たような感じで、ポップミュージックと共に登場人物たちを紹介する流れがありましたけど、それだけでかなりの尺を食うし、しかもその間ストーリーが足踏み状態になってしまっていて……。そしてところどころで流れるフラッシュバック方式の回想の間もまた同様。キャラへの愛着が無いと退屈に感じてしまうかもです……。

 一方で、ハーレイ・クインは完璧だったなぁ、と。ビジュアルとかも勿論、最高にイカしてましたけど、自然と振る舞う仕草の一つ一つが実にチャーミングで、彼女一人のおかげで本作を観た甲斐があったと言いたくなるほどの魅力でした。

 先述の予告映像だけを観ると、ドンパチだらけのアクションとかヴィランたちの大暴れを期待させるけれど、実はそれ以上に会話劇が豊富な本作。衣装とかアクションシーンでも「かっこいい!」と言いたくなる側面は多々ある中で、憎まれ口というか悪役らしいエッジの効いた言葉や毒のあるニュアンス混じりで日常会話を交わしています。それもスーパーヒーローと対峙してきたスーパーヴィラン同士で、というのが一番の見どころかもしれません。

 正直、アタリかハズレか問われると言葉を濁してしまいますが、次回作が待ち遠しくなる内容であったのもまた事実。ジャック・ニコルソンやヒース・レジャーの “それ” を愛するがあまり未だ慣れない部分も人それぞれにあるかもとは思いますが、最期には我々の想像を華々しく、そして暴力的に裏切ってくれる彼の活躍をフルスロットルで期待させられる結末は必見。



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