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映画『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【84】

 9月1日(金)より『ジャスティス・リーグ』(感想文リンク)がアマプラで配信開始らしくて、最近はDC映画の感想文をちまちま投稿しています。公開順とか気にせずテキトーに。

……どれも学生時とか、だいぶ前に書いた感想文ではありますけどね。懐かしいなぁ。



タイトルの期待感


 この映画はもうタイトルからして凄い! もう面白そうな気配がするというか、アメコミに詳しくないからこその意見ですけど、「悟空VSルフィ!!」くらいの感覚です笑。これだけでとてつもないハードルを自ら生み出し背負っている気がします。

 特に『VSスーパーマン』という部分。バットマンは大好きですけど「いくら何でもスーパーマンには勝てないんじゃ……」というのが観る前の正直な気持ち。

 そしてもう一つ気になる箇所は、やはり『バットマン』。DCEUとしての前作にあたる『マン・オブ・スティール』(感想文リンク)のように敢えてその名を避けたり、もしくは再リブート前の『ダークナイト トリロジー』(感想文リンク)のように脚本など過去作とは違うアプローチであることを前面に押し出しているものとは違い、まんまド直球のワード。

 けど、この真っ向勝負以外に仕様がないタイトルのおかげで、これまでとの違いを存分に知らしめてくれる。勝てるわけないと思っていたバットマンの練熟した戦い方を見ていると、新しいバットマンの魅力に次第に惹かれていく感じがしました。

 しかしながらその新しい魅力が感覚的に掴めるまでは違和感しかありませんでしたが、言い換えるとそれは過去作を知ってしまっているが故の先入観みたいなものなんじゃないかと思うんです。この映画、及びシリーズに生きる彼らは、新世代のDCヒーローであることを忘れてはならない……そのように反省します。


 にしても今回はビックリしちゃいました。レックス(ジェシー・アイゼンバーグ)が出てきた時点でクリプトナイトのことは脳裏を過りましたけど、顛末に関しては予想外。こういうヒーロー映画で「マジかよっ!」って思わされる感覚は嫌いじゃないですが、こんなに早く喰らわされるとは思わなんだ。

 この壮絶な物語への賛否が白熱するとすればそれはDCコミックスへの愛ゆえだと思うけど、いずれにせよあのラストシーンには拍手を送りたい。今後の展開、物語の大きなフリとなるに違いない、そんな重要なシーンは、たったの1秒にも満たない程に一瞬で、おまけにとても小さなもの。けれど、この演出を “見逃させない” 終わらせ方がすごく良い。“映画を観る感性” なんて言われても僕にはチンプンカンプンですが、そんなとても不明瞭な差異など関係なく、観ている人間に漏れなくそういう気配というか「あれ?」とか「おや?」と感じさせる絶妙な間を作ってくれているおかげで、気付くことが出来ました。「これは何かあるぞ」という不思議な間のおかげで、観る者全てがあの一瞬を見逃さずに済むんだと思います。あの後味にやられてしまった人はきっと数多いはず。それは詰まる所、「シリーズの続きが観たい」と思わせるってことなのかな。

最期の最後に見せられたこのシーンのおかげで、一つの作品としても、シリーズとしても一段階面白く感じられた気がします。ほんの少し不満をこぼすなら、DCEU内でバットマンの単独主演作を先に観てみたかったなぁ。



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