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水族館・動物園

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ズーラシアの魅力

ズーラシアの魅力

よこはま動物園ズーラシアの魅力を整理した。

環境と動物で一つの展示

動物は、本来のすみかを再現した飼育環境の中で展示されている。無機質なコンクリートの部屋で展示されることは、ほとんどない。「〇〇って、こういう環境に、こんな風に居るんだ」という感覚が、動物園で味わえる。とても新鮮なことだ。展示の中から動物を見つけるのに、苦労することもある。見つけるまでの数秒間の戦いや、姿が見えた瞬間の驚きは、野

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岩礁水槽の魅力

岩礁水槽の魅力

荒波。岩場と海藻。そこを利用する魚たち。この水槽の魅力は何だろう。

荒波と静かな海底

海面を波が激しく打ち付ける。一方で岩礁の中は他人事のように穏やか。そこに、ダイナミックな自然のエネルギーを受け止めて消滅させられるだけの包容力を見る。

ゆったり感

海藻がゆったりと揺れる周期は10秒くらいか。大きな深呼吸と同じくらいの周期。呼吸のリズムを海藻に預け、とても安らぐ。水族館に求める癒しはこれだ

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水族館写真から、自分の嗜好を紐解く

水族館写真から、自分の嗜好を紐解く

これまで撮影した水族館写真の中で、気に入ってる写真をここに追加していって、自分の好みを研究していく。

環境に依存してる感じが好き

生態系まんま展示が好き

生き物の凄み、迫力を感じるのが好き

鮮やかな色が好き

動物園写真から、自分の嗜好を紐解く

動物園写真から、自分の嗜好を紐解く

これまで撮影した動物園写真の中で、気に入ってる写真をここに追加していって、自分の好みを研究していく。

自然に近い環境での展示が好き

生き物の凄み、迫力を感じるのが好き

すみかを覗き込むのが好き

自然な行動が好き

夏の終わりのズーラシア

夏の終わりのズーラシア



 森の入り口がこちらを見つめてくるように見えるのは、ただ植物が光の方を向いているからだということに気がついた。

ボルネオオランウータン

 森の人。

サルの森

 森の中に檻が出現したよう。展示の中より外の方がジャグリーなことは、普通の動物園ではないだろう。サルたちがぼーっと見つめる先が自然なものであってくれて良かった。

植物の張り

 指先まで力が入った手のひらのよう。

オオアリク

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同じ水槽なのに印象が180°変わった

同じ水槽なのに印象が180°変わった

はじめての海遊館

 大阪の海遊館に初めて訪れたのは、学生の頃だった。海遊館と言えば、館内中央にある「太平洋」水槽。その大水槽を観ることが本当に楽しみだった。

 まずは屋外の水槽から観ていく。休日だったからとても混雑していて、人気のカワウソは、背伸びをして、やっとうずくまっている様子が見えるくらいだったのを覚えている。

 館内に入ると、すぐに大水槽が見える。小さなガラスの窓の中をジンベエザメや

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タチウオ

タチウオ

水族館で生きたタチウオを観た。貴重な経験だったので、印象に残っていることを書き記しておく。

左右に舞う背鰭がDNA螺旋構造のよう

波打ち続ける背鰭がきれい

常に泳ぎ回っている

立ち泳ぎのまま下降する

方向転換するとき体が固そう

光に照らされるとエメラルド色に見える

魚を捕えて仕留め、離さない、鋭い歯

「生態系のつながり」水槽

「生態系のつながり」水槽

 水族館では、生態系を切り取ったような水槽が観られる。例えば「サンゴ礁水槽」、「黒潮水槽」、「岩礁水槽」、「○◯湾水槽」のように、生態系単位で展示する水槽。生態系なので、岩や砂、水などを含んだ「環境」と、そこに暮らす植物や魚などの「生き物」を同時に見られるのが特徴。

 生き物がどんな環境で暮らしているのか、環境とどんな関係を持っているのか、こういったことが、生き物だけを展示しているよりもよく分か

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感じて撮る夏のズーラシア

感じて撮る夏のズーラシア

カンムリシロムク

 檻の周囲も、檻の中も、深緑の木々が茂っていて、展示室は森の一部を囲っただけのような造りになっている。突如、木の葉の隙間から、白い鳥の背中が見える。まだ顔までは見えなくて、立ち位置を変えてみながら、こちらを振り向くのを待つ。やっと振り向いた鳥の顔には、きれいなブルーの縁取りと、クリっとした目が付いている。隙間からそれがかろうじて見えた。自慢の目を見たとたん、この鳥の全貌を把握し

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開発と隣合わせの生き物たち

開発と隣合わせの生き物たち

 地方の水族館を訪れるときに楽しみにしているのが、地元の海や川を再現した水槽。訪れた土地で、できれば海や川に潜りたいところだけど、そんな訳にもいかない。地元の生態系を凝縮して見せてくれる水槽は、その土地の自然や土地柄、風土を知るのに手っ取り早い。

 ところで、都内の水族館の「地元水槽」はどんな感じかというと、東京湾や多摩川、荒川などを再現していることが多い。その中で、僕のツボにはまったのが、しな

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