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よく笑う人ほど感情を誤魔化す癖がある

ピンチの場面でも
ニコニコしている人や
ストレスがかかる場面でも
笑顔を絶やさない人っていますよね。


それだけでなく
失敗した時だったり
真剣にならなきゃいけない場面でも
つい笑って誤魔化したり
する人もいます。


いつもちょっとしたことで
プリプリ怒ってしまう人というのは
案外、過去に大きなストレスや
思い出したくないほどの
嫌な過去って無かったりする
もので

いつもニコニコしている人ほど
大きな辛い過去を
乗り越えてきた人で

そして
真面目な話をしている時に
笑って間に受けないように
する人ほど
感情の抑圧が強い傾向にある

と言う話をします。


◯虐待を受けた人ほどヘラヘラしている


精神科で働いていると
患者さんの中には
壮絶な過去を経ている
患者さんもいます。

親から愛されないだけでなく
過剰に厳しく
とても子供のメンタルでは
抱えきれないような
ストレスを受けている場合

私の感覚ですが
全くの無表情になるか
ずーっと笑っているか

という患者さんが多い印象があります。


壮絶な過去がある患者さんで
生活もままならなくて

退院後の住居や
仕事探しなど
真面目な話をしようとすると

すぐにふざけて
話が脱線したり
笑いながら
おちゃらけたり
最終的には

「大丈夫大丈夫!
 もう自分で何とかするからさ!」

と自分の悩みや
本当は抱えている不安や恐怖など
一切人に話そうとしない。


でもそれは仕方がないんですよね。


人は生まれて
母親などとの関係性の中で
基本的信頼感を獲得していく。

話しかけたり
笑顔で親にコミュニケーションを
取ろうとした時に
微笑み返してくれたり
抱っこしてくれることで

人に対して信頼感を
獲得していくんですね。


ですが
運悪くそういう環境で
育てなかった場合

人を信じることが困難になり
人に悩みを相談したり
助けを求める
ということが
できなくなるのは
自然なことでもあるんです。


そういう人は
ちょっと真面目な話をし始めると
くすくす笑ったり
軽い話にすり替えたりして
自分の感情を誤魔化す癖が
ついちゃってるんですよね。


色々な方とお会いしましたが

そういう患者さんの中には
入院して関係性が築けてくると
時々泣き出したり
怒り出したりします。

ちなみに
人が怒る時というのは
その相手に対して
甘えられている時

とも言えるので

治療としては
実は前に進んでいる証でも
あったりするんですよね。


人を信じられなかった人が
人に甘えられる状況にまで
持っていけた
という意味ですからね。


◯笑顔でいられる人ほど他人に期待していない



そこまで
生い立ちに問題がなくとも

人からいじられた時や
軽く馬鹿にされた時など

ニコニコ笑っていられる人は
感情の抑圧が強い
わけなんですよね。

それは
色々辛い経験をしてきたからこそ
その人なりの考え方や
対処法として

自分の感情を
押し込めていくわけですが

そういう人ほど
他人に過剰に期待しない
という傾向があります。


私の経験なんですけど
辛い経験をしていない時って
他人にも自分にも
甘くなるんですよね。

他人に甘い時ほど
期待をする傾向にあると思っていて

・こうしてほしい
・わかってほしい
・大切にしてほしい

というような
期待を持ってしまう。


ですが
年数とともに
経験を重ねていくと

人と人は
結局は分かり合えないし
人によってタイプや価値観
思想などが違うし

本当にいろんな人がいることを
わかるからこそ
過剰に期待しなくなる
んですよね。

家族だろうが
血が繋がっていようが
付き合いが長かろうが

それぞれが
それぞれの倫理に基づいて
行動してるのであって

共感できなくても
共感されなくても
当たり前なんですよね


精神的に強い人は
そういう理解があるのだと思います。

ですが
大事なことは

相手の全てを受け入れられなくても
その人の存在を肯定すること
なんですよね。

一つだけでも良いから
その人の良いところや
愛おしい部分を見つけることで

それは相手の問題ではなく
自分の問題なんだと思います。


だから
一切他人を信用しないとか
そういうことではなくて

他人に過剰に期待せず
共感も求め過ぎず

だけど
感情を抑圧し過ぎて
孤独に生きることではなく

相手の良い部分を見つけて
存在を肯定していくこと。

それが大事なことだと思います😌


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