リンゴ錦佐藤

「作る」「食べる」「生きる」をテーマにしたエッセイを書いていきます。

リンゴ錦佐藤

「作る」「食べる」「生きる」をテーマにしたエッセイを書いていきます。

マガジン

  • 美味しいもの以外で生きている私

    テーマバラバラのエッセイはこちら

  • 私は美味しいもので生きていく

    食べることが大好きな女が「作る」「食べる」をテーマに書いています。

最近の記事

元カレから17文字の連絡が来たから13文字で返した話。(恋物語後日談)

復縁間近の相手と疎遠になった時のエピソードを勢いのままに書いてからの後日談。 https://note.com/k1k3_a/n/nd9c8d02417ff これを投稿した2週間後、彼から連絡がきた。 note投稿は誰にも話していないのでここを見つけたという可能性はない、と思いたい。 終業時間に見たスマートフォンの通知には「久しぶりです。体調はいかがですか?」の文字。 仕事の昇級試験や興味のあること、好きなことを楽しみながら気持ちの整理がついてきたところに届いた、たがか1

    • 別れる時に言われたくない言葉

      恋人と別れる時に「ありがとう」と伝える人間の心境や意図が分からない。 私はフる・フラれるの立場関係なく、面と向かってだろうとメッセージを送る場合だろうと言いたくないし言わない方がいいと思ってる。別れ際に感謝の意を示すって、私は独り善がりで言う自信しかないし、「別れてくれてありがとう」って嫌味にしか受け取れない。 いつからだったか、何が有り難いんだって不思議に思ったんだよね。憤りともいうのかもしれない。感謝の言葉ってこういう時に言うもの?って悶々。 そして先日、人と話していて

      • これから先ずっと独身だったとしても私は私を大事にしようと思えた恋物語

        #忘れられない恋物語 を見て思い当たる物語は今のところ一つだけ。なんでか高橋優さんの「明日はきっといい日になる」が流れるけど、今ではまぁいっかと割り切れる笑い話になっている。 復縁間近の相手と上手くいかなかった。海外転勤を控える人間の多忙さを甘く見ていた私が彼の怒りを買ったその日、彼の職場近くの店で待ち合わせていた友人夫婦が彼を尾行していたのだ。 「自分たちの方が待ち合わせ場所に早く着きそうだったから時間を潰そうと彼の勤め先を素通りしたら出てきた、どこに行くのか気になったか

        • 恋愛でガッカリされてばかりの話

          「誰々さんの意外な素顔」というフレーズを耳にすることがあるけど、第一印象と親しくなってからの印象が違うと言われることが多い。昔よく言われたのは「しっかりしている」「真面目」「物静か」「おとなしい」ってやつ。実際はガサツで、方言丸出しの、ウジウジしてるの大嫌い!我儘田舎女です。 本当の私はこう!ってアピールするチャンスとか方法が分からなかった学生時代は第一印象で自分のキャラクターが固定されてしまうことが厄介だった。人見知りを遺憾無く発揮していたから「物静か」だったり「真面目」

        元カレから17文字の連絡が来たから13文字で返した話。(恋物語後日談)

        マガジン

        • 美味しいもの以外で生きている私
          13本
        • 私は美味しいもので生きていく
          3本

        記事

          心ざわつくアイシャドウ騒動

          「買ってよかったもの」の話というより、「買えてよかったもの」の話になるのかな。 「ルナソル ゴールドニュアンスアイズ EX03 Pink Rose」というアイシャドウを6年愛用している。その年の秋冬限定商品だったと思う。6年前に生産終了している。 人生初のデパコスのアイシャドウにして、私に似合う色として美容スタッフの方が勧めてくれた時から今現在まで私のメイクアイシャドウ部門で不動の地位を築いている一品だ。 だから昨年秋に割れた時は焦った。遅かれ早かれ新しいものを買わなければ

          心ざわつくアイシャドウ騒動

          体毛根絶会議

          2022年現在、私はスケジュールを紙媒体で管理している。管理と言ってもビジネス関係の真面目なスケジュールではなく、プライベートのダブルブッキング(最近はトリプルブッキング)回避のためのスケジュール管理にすぎないけれど。 今年は約10年ぶりにマンスリータイプの手帳にした。ここ3年ほどは書き込む曜日が大体固定されているのだからわざわざ分厚い手帳にしなくてもいいな、と気付いた。理由はほらあれ、コロナ。 このコロナって単語が入っているだけで注意喚起の一言をいれてくれるnoteさんって

          体毛根絶会議

          私を残すということ

          昔から、思春期の頃から写真を撮られることが苦手だった。皆に愛される容姿だったり、自己肯定感が高くてキラキラした人間が被写体として選ばれるものという意識がとても強かった。 友人たちの結婚式を自分の(安いデジタルスチル)カメラで撮影する機会が増えた、主役の新郎新婦や久しぶりに会う友人たちを写真に納めることが楽しくなった24、5歳くらいにその考えが少し変わったのかも。ドレスを着て髪をセットした煌びやかな自分は被写体になってもいいんじゃないか、みたいに。 お酒を飲んだかどうかに関わら

          私を残すということ

          ぴえんな円の話

          ここに書くこと。それは愚痴です。紛れもない愚痴です。 私は職場でお金の管理にそこそこ関わっているんですが、同僚・先輩・上司たちのお金に関する扱いに困ることがある。 1日の業務の中で何度が手元にあるお金をチェックする業務があるんですが、毎回金額が合わない。聞けば「報告忘れてました」を枕詞にお金の入出金の処理の事後報告がある。おかげでもう一度同じ作業を行って残業が発生することも。私は残業代稼ぐより自分の時間を確保したい向上心低い社員なので馬鹿げている、と思ってますよ。 注意して

          ぴえんな円の話

          ホントかウソか分からず終い

          100%初対面では読めず呼べず、しばらく会わずにいると忘れ去られてしまう。毎度訂正も面倒なので放置する。それが私の名前。素直に読んで呼ぶことに間違いはない、そう読める呼べるし、そういう名の人物はいる。 私ってば年齢に反して当時は流行先取りしすぎのキラキラネーム?!かと聞けば知人たち曰く、漢字は至って普通なのと、私自身がこの名前のバックボーンをちゃんと理解していて聞かれた時に答えられるからビミョー、だそうです。 以前の勤め先、毎日仕事で顔を合わせていた先輩の1人で私の名前を「

          ホントかウソか分からず終い

          萎んだ財布では憧れの生活はできない

          独り暮らしを始めてすぐ、付き合っていた恋人と別れて自分の人生観はがらりと変わった。「1人でも幸せになれる時代に~」って言ってた結婚情報誌のCMがあるけれど、2人以上になってもマイナス1以上ゼロ未満になる時代でもあるんだからおっかねぇ時代だよな、と。今の私の周りは結婚と離婚のダブルラッシュに溢れていますよ、お母さん。 兎にも角にもべしょべしょ泣いてる場合じゃねぇ!次の恋人を探すか、独りで生きて身内に頼んで墓に入れてもらう算段を付けろや!とセルフで尻叩いて後者を選んだもののピンチ

          萎んだ財布では憧れの生活はできない

          いつか誰かと囲むかもしれない食卓で

          地元にいながら家族と離れて独り暮らしを始めてもうすぐ1年が経つ。学生時代は地元を離れて4年間独り暮らしをしたこともあり、転職した機会もあり、家を出てみた。家族仲が悪くはないので甘ちゃんだが、生活できなくなったら実家に帰る選択肢も今のところ残っている。私の部屋が狭く、古く、プライバシーがなくなるのはストレスではあるけれど。 ちなみに今コレを執筆している最中にどうやら若い隣人が引っ越して来てとても賑やかです。 独り暮らしと同じく長く続いているのはヨーグルトを食べる習慣。今回はこ

          いつか誰かと囲むかもしれない食卓で

          団塊とバブルのクリスマスケーキ、ゆとりの年越しそば

          前職は社員の平均年齢が40代前半の会社だった。両親と同世代かそれ以上年上のバブル世代・団塊世代の上司・先輩が女性の結婚適齢期を例えるものは「クリスマスケーキ」だ。 25日に大売出しされるクリスマスケーキに例えて、女性の結婚適齢期は25歳だった時代があったなんて知ってる今の若い子たちは少なそうだ。現代は最終学歴が大学院だとストレートに卒業して24歳の時代だよ。今、クリスマスケーキなんて言ったら嫌われますし、その話題は古くてどうでもいいとか思われそうですし、下手するとハラスメント

          団塊とバブルのクリスマスケーキ、ゆとりの年越しそば

          何が何でもならば。

          何が何でも結婚がしたい知人女性がいる。 彼女は婚活サイトでの活動経験もあるし、私やその他の知人からの紹介で交際を始めたこともある。 ある時、交際していた恋人男性とのLINEのトーク画面を見せてもらった。営業マンの彼は話題が豊富な人だった。「何が楽しくて毎日お天気やどうでもいい話題をLINEしてくるのか理解に苦しむ。会いたいと言われても面倒だ。誕生日や記念日を考えただけで気が重い」と彼女は言った。その後、彼女から別れを切り出した。 彼女が何が何でも結婚したい理由は「世間体のた

          何が何でもならば。

          春の味。家の味。

          甘味、酸味、塩味、苦味、うま味といった人の味覚は幼少期に作られるんだって。幼少期って私は家族心理学の発達段階を基に0~12歳だと勝手に思って書き進めるけれど、幼少期っていつまでのことを言うんだろう。 今の時期はアブラナが美味しくて堪らないのです。「アブラナ?何それ?」って?あれよ、油になるやつよ、菜種油の菜種。え?それでも分かんない?菜の花だよ、黄色の花が咲いて春に「まぁ~綺麗ねぇ~!」って観光にも活用される菜の花。これ、全部同じって聞いて衝撃だったな。(えらく細かく分類す

          春の味。家の味。

          心を労わりつつ、賢く働くために。

          明日から新社会人としてスタートする方、もうスタートしている方もいらっしゃるでしょう。 新社会人としてスタートした頃は学生気分が抜けきらないままで、怒られ怒られ怒られまくる毎日。自分の不甲斐なさに泣きながら仕事をこなし、自動車運転中にアセルとブレーキを間違えた時はゾッとしました。前方車両いなくて本当に良かったよ。諸先輩方の優しさにも涙しました。転職のラストチャンスを逃す前に、と退職した職場ですが、今もお世話になった方々とは連絡を取っていますね。 社会人1年目は本当に辛いと思いつ

          心を労わりつつ、賢く働くために。

          想像からの匙加減。

          私がアラサーとなる前のこと。 必死に仕事を覚えて慣れてきた頃に「結婚しないのか」「結婚はいいぞ」「子どもは早く産んだほうがいい」などなど、結婚ワードを周囲にいきなり突きつけられたわけですよ。 「無責任なこと言うな、産む『だけ』なら喜んで産んでやるわ!産んで育て上げるには金が必要な時代なんだよ!」と言いたい気持ちを抑えて「相手がいなければ全部できないことですね」と表情筋無理やり使って笑って返しといたけど、そんなこともあって元々夢もへったくれもない結婚観が更に荒んで「誰でもいい、

          想像からの匙加減。