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心ざわつくアイシャドウ騒動

「買ってよかったもの」の話というより、「買えてよかったもの」の話になるのかな。

「ルナソル ゴールドニュアンスアイズ EX03 Pink Rose」というアイシャドウを6年愛用している。その年の秋冬限定商品だったと思う。6年前に生産終了している。
人生初のデパコスのアイシャドウにして、私に似合う色として美容スタッフの方が勧めてくれた時から今現在まで私のメイクアイシャドウ部門で不動の地位を築いている一品だ。
だから昨年秋に割れた時は焦った。遅かれ早かれ新しいものを買わなければいけない。同じものはもうない。似たものを探すにもコロナ禍でタッチアップできない。
まず今使っているベース+2色展開のアイシャドウが見当たらない。ドラッグストアで見つけたプチプラ商品はギラギラという言葉が似合う若い子にピッタリの商品で、私の業種では求められていないイメージのメイクをするためのものだった。今主流の4、5色展開のアイシャドウを買わないといけないのか。途端に新しいもの、似たもの探しが億劫になった。

忙しい朝に時間をかけて何色も塗り重ねて仕上がった顔の方が残念な仕上がりになる。メイクは自分をほんの少し素敵に見せることが出来るツールと位置付けしているのに朝から気分が下がるなんて。精神衛生上非常に悪い。
加えてマスク生活の今日、平たい顔族カーストトップの私が塗り重ねたところで立体感が生まれることもない。3色展開ですら捨て色を産み出して勿体ないと嘆く過去もあって、私のアイメイクに関しては、アイシャドウは2色展開がベストだと思ってる。

さて。ここまで書いた私は「自分、更に頑固者になったな」と思ってます。
何かを替える・替わることに対して、不安を感じるなどのネガティブな感情が優位に立っていることを今回の件で自覚した。
年を重ねると若い頃よりやる気が低くなって新しく物事を始める、所謂ゼロからのスタートを躊躇うことが増えると諸先輩方から聞いていたけれど、それは今のところはない。
「今使ってる、大事にしてるものにいつか付喪神が宿ってくれるんじゃないか?」と度々思うくらい気に入った物を長く使い込むタイプの私、諸行無常の言葉を忘れてたというか他人事だと捉えていて愚か者具合が半端ない。

ちなみにアイシャドウは「それ新品じゃなくてもいいんじゃない?」って歌って宣伝しているオークションで見つけて1000円で購入させていただきました。素晴らしいかなオークションサイト。アイシャドウ問題は6年の猶予が与えられてひと安心。
さてさて。似たものを探して使ったものの、同僚から「目元赤いよ?腫れてる?怪我したの?」と言われてしまった4色展開のアイシャドウを出品しなければ。

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