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何が何でもならば。

何が何でも結婚がしたい知人女性がいる。
彼女は婚活サイトでの活動経験もあるし、私やその他の知人からの紹介で交際を始めたこともある。
ある時、交際していた恋人男性とのLINEのトーク画面を見せてもらった。営業マンの彼は話題が豊富な人だった。「何が楽しくて毎日お天気やどうでもいい話題をLINEしてくるのか理解に苦しむ。会いたいと言われても面倒だ。誕生日や記念日を考えただけで気が重い」と彼女は言った。その後、彼女から別れを切り出した。


彼女が何が何でも結婚したい理由は「世間体のため。周りが結婚・出産・子育てしていく中で取り残されたくないから」。悪く言えば古い考えを持った親族が多くて地元に帰るたびに結婚について聞かれるため、訃報がない限り帰らない。この理由に賛否はない。私自身、過去の経験からその思いは理解できるし、今も何かと機会があれば絶賛茶化され中だ。
…彼女の世界で「独身=恥」という世間体の構図ができているが、その基準は何なんだろう。自分の母親が結婚した年齢?独身の自分の周囲に既婚者が増えた時?彼氏がいない年数?
私は元恋人男性との面識はない。でもトーク画面を見た時にとても魅力的な人だった。LINEのトークはこんな感じ。


「今日お天気良くて花見にはぴったりだね。花見したことある?」
「ないですね。花粉症がひどいので」

「明日A市でお祭りがあるんだって!屋台の食べ物は何が好きですか?」
「たこ焼きかな。最近祭に行かないですね」

「今テレビでアレルギーの話やってるんだけど花粉症だったっけ?他にアレルギーある?」
「特にないです。ちゃんと検査したいとは思ってるけど」

彼女にとってはどうでもいい話題でも彼にとっては大事な話題。彼女のことを知ろうとよく問い掛けていたし、その答えを憶えていた。彼女が必要としていたのは同じく世間体のために結婚してくれるコスパ重視のビジネスライクな相手であって、プライベートを語り合いながら肌を重ねる相手ではなかった。
私個人の意見としては、LINEのトークエピソードも含めて、彼女や彼女と似た意見を持った結婚観の人は親や親族などの年長者の紹介によるお見合い結婚がいいと思ってる。以前『想像からの匙加減。』で書いたちびはげでぶ問題のような相手の条件は考慮されなくても、知人の紹介で交際するよりも結婚という利害関係が一致する相手が現れる確率は高いでしょう。

どうでもいい話題や出来事に対して、相手に寄り添うか、離れるか。相手に求めるモノ・コトがまとまってる自分がいるかが鍵なんだろうな。
ちなみに別れた恋人は1年半ほどでLINEのタイムライン上で結婚報告したそうな。これも縁よな。

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