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想像からの匙加減。

私がアラサーとなる前のこと。
必死に仕事を覚えて慣れてきた頃に「結婚しないのか」「結婚はいいぞ」「子どもは早く産んだほうがいい」などなど、結婚ワードを周囲にいきなり突きつけられたわけですよ。
「無責任なこと言うな、産む『だけ』なら喜んで産んでやるわ!産んで育て上げるには金が必要な時代なんだよ!」と言いたい気持ちを抑えて「相手がいなければ全部できないことですね」と表情筋無理やり使って笑って返しといたけど、そんなこともあって元々夢もへったくれもない結婚観が更に荒んで「誰でもいい、結婚してくれ。いい人いない?」と喚き散らしていたころがありました。

「誰でもいい、結婚してくれ」と本気で訴える人はのっぴきならない事情があるんだろう。
「誰でもいい」から「誰か好い人がいれば」という考えに変わった頃。「誰でもいい」とアピールしていた友人Aを含め、4人で話した時によく聞かれる質問をしてみた。
ちび、はげ、でぶ、この中で相手として選ぶとしたらどのタイプを選びますか。
Aは「うーん…」と言葉に詰まってしまいました。はい!ここで答えを出すのに時間をかけた貴方!なんで即決即答で「誰でもいい」って言わないの?「絶対に誰か1人を選べ」とは言ってないよ?はい!彼女もここで少し不満気でした。更に意地悪なことを彼女に言う。
「ぶっちゃけ現時点で日本人の平均身長で標準体重の黒々とした髪の男性でも、この先、腰が曲がってお腹に脂肪がついて髪が薄くなる可能性あるよ。そもそも貴方が想像した『ちび、はげ、でぶ』って何?具体的に教えて。」
実際Aの言った身長や体重、頭髪の特徴に対して残り2人は「高い!」「え、それがでぶの部類なの?」「額から、頭頂からって薄くなるタイプもあるよ」など自分の考えを伝えつつ、質問してたから、皆が皆同じ「ちび、はげ、でぶ」を想像してはいないわけですよ。

ちびはげでぶ例のように具体的に理想を考えると実は誰でもよくないわけで。「誰でもいい、結婚してくれ。いい人いないかな?」って周りに言い続けているうちに想像することを放棄する自分がいたんです。暗示のようなものですね。
「年収これくらいで、年齢はこれくらいで…」なんて事細かに考えろとは言いません。「誰でもいい」が悪いとも言いません。
そう考える・思う理由はどこにあるのか、具体的に想像して誰かに伝える・共有するのが大事だと言いたかっただけ。

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