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体毛根絶会議

2022年現在、私はスケジュールを紙媒体で管理している。管理と言ってもビジネス関係の真面目なスケジュールではなく、プライベートのダブルブッキング(最近はトリプルブッキング)回避のためのスケジュール管理にすぎないけれど。
今年は約10年ぶりにマンスリータイプの手帳にした。ここ3年ほどは書き込む曜日が大体固定されているのだからわざわざ分厚い手帳にしなくてもいいな、と気付いた。理由はほらあれ、コロナ。
このコロナって単語が入っているだけで注意喚起の一言をいれてくれるnoteさんって本当に優秀。

今年の手帳にはやりたいことリストの記入ページがついていた。それも2ページに渡って48個記入できる。もしかしたら去年の手帳にもついていたのかもしれない。同じ手帳のシリーズだし。
夢も希望も少ない今日この頃だったし、楽しく充実した2022年のために早速書き込む。といっても48項目も一気に書き込み終わるほどなかった。夢も希望も少ない。
今年は察しすぎて疲れて自滅しないこと。
あり得ないほど増えた体重を減らすこと。
コロナが終息したら県外に、県外と言わず市街へひとり旅をしたい。
これに加えて書き込んだ、「医療脱毛したい」に「…かも?」。

脱毛に夢はある。社会人になってからヘアカラーや化粧かぶれの皮膚トラブルが起きるようになってからは医療脱毛の方がいいと言われた。
だけどすごくやりたい!ってわけでもない。少なくともやりたいことリストに強く願って書き込む熱量じゃない。

もちろん周囲に脱毛済みという人は何人もいる。私はその人たちを密かに尊敬している。自身の、まさに自分の身体の価値を肯定している高次元の人類だと思っているんですよ。
今も昔も肌を露出させるのが苦手な私からしたら、夏にプールや海のために水着を着たり、プライベートでスカートを着用して肌を露出させることがすごいことなのだ。
ツルツルの肌にテンション上がるっていうの、分かる。想像できる。でも基本見せないし。見せる必要に駆られたら都度お手入れはしてる。
「その流れからすると伸び続けても死にはしないじゃん?脱毛必要なん?」って脳内の私その1が言うんですよ。
「毛根根絶に云十万単位の金積めるほど投資できる身体なのかお前は!」って脳内の私その2も言うんですよ。
そう言われると…うーん、言い返せない。自分の身体に愛おしさがないわけじゃないけれど、脱毛のお金あったら別のことに使うかな、って意見に落ち着く。
私は何をモチベーションに脱毛に乗り気になるんだろう。勢いとか?
まずは、「もう少しだけ自分の価値を向上させる意識を持つ」ってやりたいことリストに書き加えた方がいいかもしれない。

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