白秋
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繋がりが絶たれた夜、孤独は闇を深くする
ニュースにもなった話があるから前後関係をずらすし詳細は伏せるけれど、僕が二十歳を迎える前後数年間で周りの人間が何人も自殺した。付き合っていた女性が富士の麓で練炭を焚き、父親が一級河川に飛び込み、家族同然に接してきた友人が公園のブランコで首を吊った。誰かと仲良くなることが怖くなった。
それから数年経った今でも、僕は人と深度の深い関係を築くのを避けて逃げ回っている。仲良くなってしまえば最後、僕を置い
遮光カーテンの裏側で泣かないように
誰かが夜中に読んで少しだけ心が軽くなるものを書こうと思って数年が経ってしまった。
数年あると絶望的な暗雲が立ち込めていた人生にも淡く灯りが灯るもので、僕の人生もあの頃よりいくらかマシになった。
198円の大容量パスタを乾麺のまま齧らなくてよくなったし、急に道端の外国人に殴られることも毎日タウンワークを広げて面接に行っては54社連続で落とされるなんて社会不適合を強く感じる出来事も起きなくなった。
ラブホの正社員13日目
中国人の若い男が新入社員として入社した。僕の経験上、中国人はよく働く。新入社員の出勤前に他のスタッフが10日で辞めると予想して1000円を賭ける中、僕は1万円を辞めないに賭けた。僕の給料は手取りで16万ほどしかなかったからそれなりに大きな賭けだった。珍しくムキになって張ったギャンブルに胃を痛めていると、社長が新入社員を連れて入ってきた。
彼は名前を楊君といった。僕と同い年の22歳で身長が180セ
自殺未遂直後の女と乾杯した話
最近世の中がやたら閉塞しているように感じる。というのも僕の虹彩に自殺や死という文字がやたらとよく写るようになったし、実際知人が何人か消息を絶った。携帯が止まっているだけだと信じたいけれど、携帯料金の未払いが発生する頃にはもっと酷い状況になっていることの方が多い。
最近は僕のDMにさえも死にたい消えたいという内容のDMが溢れかえっていて、年の瀬からはその方面に絞って返信をしていた。今まで内容がこん
白秋ってだれ?出身は?年齢は?学歴は?……調べてみました!
■経歴1998年4月:山奥の家の次男として誕生。900グラムの未熟児だった。その後、親から愛の拳を受けながらカブトムシを売って育ち、市内で一番治安の悪い中学校進学に進学。
中学校では酷いいじめを受ける。ある日、右手のひらに錐で穴をあけられた時に笑いが止まらなくなり、それ以降いじめられなくなった。所属した柔道部では市内大会を勝ち進むも、県大会という響きに緊張し腹痛のため初戦敗退。それ以降、一切柔道