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手紙/フジファブリック

大好きなフジファブリックの曲達を
語彙力ないながらに、
1曲ずつ思っていることを
投稿していこうと思います。


第33弾は

手紙

2018年6月に配信でリリースされ、
2019年1月23日発売のアルバム
に収録されている曲です。

Gコードを鳴らす所から始まり、
壮大なサウンドが織りなす曲。
AメロとBメロでは語り口調な歌声、
サビとCメロでは
絞り出すように投げかける歌声。
ストリングスがサビを盛り上げるのに
とても良い味を出しています。

配信バージョンとアルバムバージョンがあり、
違いはサビに入る前のコーラスがあるかないか。
是非上記の配信バージョンと
下記のアルバムバージョンを
聴き比べてくださいね✨


曲について

曲が出来た経緯について、
過去のインタビューを下記に
紹介させていただきます。

去年(2017年)の弾き語りのワンマンを初めてやったんですよ、大阪と福岡で。その大阪の時にやったんですけど、その前日ぐらいに大阪に入って、僕の地元の茨木市でお世話になっていた楽器屋さん兼ライブハウスで曲を作ったんです。今とは違うバージョンだけど。(山内総一郎)

音楽と人 2019年2月号より


東京に出てきて、ふるさとを思い浮かべる気持ちを、手紙にしたためるように書けたらいいなと思って。仮に遠く離れて会えない人に会えたとしても、特別な話をするわけでもなく、ただ“あいつやったら、どう思うかなあ”と思うことがあったり。あるいは“めっちゃいい友達ができたから、いつか紹介するわー”みたいな。それが自分にとってはこのバンドメンバーだったりするという。そういう想いを、遠く離れた人に届けるような気持ちで書きましたね。(山内総一郎)

Talking Rock! 2019年2月号より


…いろんな要因があると思うんですけど、人間って年齢を重ねるとふるさとへの思いが強くなるのかなって。それがどうしてなのかはわからないけど、自分でも年々強くなってきているのは感じてて。別に東京に不満があるとかそういうわけではなく。だから書きたいというか〈書かなきゃ〉って気持ちが強いせいか、最初は曲にしようとしすぎちゃったんです。それがしっくりこなくて……これ、〈ECHO〉っていう『STAR』に入ってる曲でも近いことを唄ってるんですけど、地元のライブハウスによく一緒に通っていた友人がいて。昔僕がやっていたバンドのメンバーで、交通事故だったんですけど、事故のあとライブハウスで寝てたらそのまま亡くなってしまったんです。彼に向けて曲を作らないと……みたいな使命感と、ふるさとへの思い……今会えない人たちのことですよね。そういう曲を作りたいっていう気持ちがどんどん強くなってきて。(山内総一郎)

音楽と人 2019年2月号より

あと、バンドのことを唄ってるというか。僕ら全員地方出身者で、東京に来てセカセカしてるけど、それぞれ帰る場所があったりする。そういう僕ら、つまりフジファブリックのことを唄ってるんじゃないかなって。もちろん山内くんの個人の思いもあると思いますけど、バンドにとってはそういう曲だと思います。(加藤慎一)

音楽と人 2019年2月号より

あと、彼のコンプレックスのひとつに、おそらく僕ら以上に何かを失うことに対する怖さっていうのがあって。それが友達のことであったり志村のことであったりするかもしれないけど、〈手紙〉はそういうものと今までで一番ちゃんと向き合った曲なのかなって思うし、それをちゃんと自分が受け入れたのかなって。だから等身大。(金澤ダイスケ)

音楽と人 2019年2月号より


個人的な解釈ですが、
フジファブリックの手紙を聴いた時に
誰かに当てた手紙みたいな印象と、
なんとなくECHOの続編みたいな
曲なのかなと思っていました。

ただ、それにしては
投げかけている対象が違うと思いました。

ECHOでは志村さんに向けて書いた曲に対し、
手紙にはインタビューで書かれた
会えなくなってしまった
友達に対して書かれていたこと。

ECHO手紙の作り方は似ていると
山内さんは言っていましたが、
近況を伝える対象が違うにしても、
ECHOと違い、ストレート過ぎず、
悲しすぎない所が良いなと思いました。

“ふるさと”を歌うことで
誰でもあるような故郷への気持ちを
思わせる曲にもなっていたり、
フジファブリックのことを象徴していたりと
幅広く解釈できる曲になっているのも
この曲の良い所だと思いました。


歌詞について

勝手ながらいつもの個人的
曲解釈を書いていきます。
温かい目で見てやってくださいm(_ _)m

元気でやってますか  笑えてますか
思えば遠く  ふるさとの人たち
変わらない街はもう  日焼けする頃
太陽みたいな  君にまた会えます

通り雨  ふざけあう帰り道 
今でも覚えていますか

さよならさえも言えずに
時は過ぎるけど
夢と紡いだ音は忘れはしないよ
もう何年も切れたままになった弦を
張り替えたら君ともまた歌えそうな夕暮れ

手紙 歌詞 1番Aメロ、Bメロ、サビより

手紙を読んでいるような出だし。
故郷の人を思う描写と
変わらない故郷の町を思い出すと同時に、
太陽のように明るい君を思い浮かべています。

そんな君とのこと、今でも思い出すのは
通り雨の中、ふざけ合いながら帰った日のこと。
今でも覚えているかな?
そう語りかけています。

今では会えない君にさよならも言えずに
時は過ぎてしまったけど、
君と語った夢や一緒に演奏した日々を
忘れはしないよ。

何年も前に2人で演奏した時に使った
弦の切れたギター。
張り替えたら君が急に現れて
歌える日がくるのかな。
そう思いながら、夕暮れを眺めた。

上手くいかない時は  君ならどうする
弱いぼくらは  一体どうする

百万回も生きた  猫のように
大切な人と  寄り添ってたいのさ

さよならだけが人生だったとしても
部屋の匂いのようにいつか慣れていく
変わってくことは誰の仕業でもないから
変わらない街でもずっと笑っていてほしい

手紙 歌詞 2番Aメロ、Bメロ、サビより


うまく行かない状況に陥り、
君ならどうするのだろうと想像しています。
その君はもう会えないから、
相手はこう言うだろうという
憶測にすがるしかない。

生きているだけで、
誰かと別れることは逃れられない
それがこれからの人生として続いていっても、
いつかは慣れていってしまう。
生きていると色んなことが変化し続けるけど、
ここにいない君の時は止まっている。

時代と共に周りは変化していく。
それは誰の仕業でもないし、
時々その変化に戸惑うこともあるけれど、
君だけはいつでも変わらない思い出や
景色の中で笑っていてほしい。

何もかもがある街に住んで 
一体何をなくしたんだろう
何もない部屋でひとりきり 
情けない僕は涙こぼしてた

さよならだけが人生だったとしても

きらめく夏の空に君を探しては
ただ話したいことが溢れ出て来ます
離れた街でも大事な友を見つけたよ
じゃれながら笑いながらも同じ夢追いかけて
旅路はこれからもずっと続きそうな夕暮れ

手紙 歌詞 Cメロ、サビ、大サビより

何もかも手に入る街に移り住み、
充実してるはずなのに、
ふと虚無感や喪失感に襲われます。

ただ寂しい気持ちなのか、
会えない君を思い出したからなのか、
部屋に1人になった瞬間、
涙がこぼれてしまう。

そんな時もあるけど、
君に知らせたいことがある。
こっちで大事な友達ができたんだ。
今ではその友達と楽しく
同じ夢を追いかけているんだ。
これから先まだ長いから、
いつかまた紹介するね。

・・・


今回はこの曲についての
過去のインタビューの内容がとても分かりやすく、
誰に向けての曲なのかも分かって
解釈もしやすかったのですが、
山内さん個人としての
独りよがりな歌だけでなく、
歌に描かれている人生感、情景は、
普遍的なものと言えるのではないでしょうか。

大切な人を失うということは辛いことであり、
いつでも寄り添っていたいけど、
それでも乗り越えて前を向かわなくてはいけない。
それに向き合うということは
人として生きている限りあり得ることだと。

それを手紙という歌にしたためて、
世に出て、フジファブリックの等身大として
聴き継がれていくのでしょう。

あなたはこの曲をどう解釈しましたか?


✉️✉️✉️✉️✉️✉️✉️✉️✉️✉️

いかがだったでしょうか✨
手紙を紹介させていただきました✨

これ読んで伝わらなくとも、
曲を聴いてくださったらとても嬉しいですし、
あながち私の言うてること間違ってないな〜
なんて思ってもらえたら幸いです♡

また次も気まぐれで
一曲ずつ紹介と思ったことを
投稿したいと思います☆


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