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これからの、小売の話をしよう。

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ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界につい…
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2019年12月の記事一覧

彼を素直に「好きだ」と言えるようになって、私はやっと大人になれた

彼を素直に「好きだ」と言えるようになって、私はやっと大人になれた

好きな人には常に全力で『好き』をぶつけていくタイプの私だけど、中には『今さら好きだというのはなんだか恥ずかしい』と思う人も存在する。
みんなが好きなスター性のある人がその筆頭で、天邪鬼な私はいつも素直に『いいね』ということができない。

その際たる存在は木村拓哉ではないか、と私は思う。

誰もが文句なしにかっこいいと感じる見た目と振る舞い、ブラウン菅越しにも伝わってくる存在感。
キムタクといえばイ

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まずは、自分たち自身が『愛せるモノ』をつくること #note感謝祭

まずは、自分たち自身が『愛せるモノ』をつくること #note感謝祭

約半年前、イケウチオーガニックの代表・池内さんの「『ストーリーを売る』への僕の違和感」を読んだことが、私がイケウチオーガニックに興味を抱いたきっかけでした。

『ストーリーで売る』がトレンドになりつつある今、むしろいいものを作ること自体がストーリーになっていくという考え方は、ものづくり企業としてとても本質的で、それこそが顧客への誠実な向き合い方だと思ったからです。

私はいつも、noteは誠実に発

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百貨店は出版社化する

百貨店は出版社化する

店舗はメディアになる。
これは約10年前、百貨店に勤務しながら自分の肌で感じたことだった。

『買う』だけなら検索から決済までオンラインで完結する時代、人がわざわざ店舗に足を運ぶ理由はそのキュレーションとコミュニケーションから生じる新たな学びに集約されると考えたからだった。

だからこそ、当時から私は『なぜモノを"売る"ことに固執しなければならないのだろう』と疑問を持っていた。

モノを売ってその

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私たちは、本当は接客「されたい」生き物だ

一時期、『接客不要バッジ』が話題になったことがあった。
買い物中に店員さんに話しかけられるのが嫌な人のために、『話しかけないでください』と意志表示するためのアイテムだ。

実際にバッジを使う人が少なかったのか運用面に問題があったのか、こうした取り組みは結局たいして広がることはなかった。
しかしこうした取り組みが実験されるほど、私たちの多くは店員さんに話しかけられることにストレスを感じている。

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