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図書室

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好きな本の記録✏︎感想メインです。 ネタバレはありません。
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#おすすめ本

【読書記録】麒麟児

【読書記録】麒麟児

冲方 丁 著

--あらすじ----
1868年3月、絶体絶命の江戸にて。
崩壊寸前の幕軍を統率する勝海舟は、
戦を終わらせようと策と和議を求め、
駆けずり回る。
対するは、幕府にとどめを刺すべく5万の官軍を率いる西郷隆盛。
日本の未来を賭け、
命も名誉も惜しまない2人の麒麟児による交渉が始まる...。
----------

主人公は勝海舟。
江戸の無血開城を実現させた人。
そして、その交渉相手

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【読書記録】花のれん

【読書記録】花のれん

山崎豊子 著

舞台は大阪。
主人公は多加という女性。
後の吉本興業の女主人をモデルとした物語。

*****
多加は船場商人の娘として生まれた。
借金まみれの遊び人である夫を若くして亡くし、残ったのは借金と一人息子。
女手ひとつ、何がなんでも息子を食べさせていくという強い意志で商いを成功させていくが…。
時代に負けない強かな女性の生涯。
****

一言で言えば、根性。
守るものがある人は強いな

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【読書記録】海になみだはいらない

【読書記録】海になみだはいらない

灰谷健次郎 著

この本は灰谷さんの短編集が8つ入っていて、どれも子供が主役で、子供の目線で描かれている。

読んでいると、まるで子供たちと話をしているみたい。

一生懸命に日々を過ごす子供たちとその周りの大人とのやり取りが、どこか懐かしい感じ。

海に潜るのが大好きな男の子、

自分のやりたいことができず、希望なんて何もないと嘆く女の子、

養護学校へ通う女の子...。

子供ってなんてしっかり

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【読書記録】ラストレター

【読書記録】ラストレター

さだまさしさんといえば

もちろん歌手なんだけど、わたしは好きなんだなぁ。さださんの小説。

昔、映画化された"解夏"。あの本もとっても好き。

そこから見つけるごとに読んできた。

今日の「ラストレター」は、"笑ってクスッと泣ける"

ありふれてるけど、この言葉がぴったりだった。

いや、逆かな。"泣けて笑える"一冊。

***

とあるラジオ局のお話。

主人公はアナウンサー4年目の寺島尚人

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【読書記録】大地の子

【読書記録】大地の子

山崎豊子 著

実はまだ読み終えていないんだけど...長編なので途中経過。

6月頃からずっと読んでいるのに、なかなか読み進められずにいる。初めての感覚。

覚悟して読まないと。

山崎豊子さんといえば、社会派小説の巨匠と呼ばれ、綿密な取材をもとに小説を書いていたそう。

この壮絶な内容を取材したことを想像しただけで、とてつもない強さを感じる。

***

戦時中、日本から開拓団として中国へ渡った

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【読書記録】鉄道員

【読書記録】鉄道員

今日は全冊制覇目標の浅田次郎さん著書。

第117回直木賞受賞「鉄道員」

全部で8つの物語が込められた短編集だ。

昔、映画化された”鉄道員”は一番最初の短編。

そのほかに...

”ラブ・レター”

”悪魔”

”角筈にて”

”伽羅”

”うらぼんえ”

”ろくでなしのサンタ”

”オリヲン座からの招待状”

このnoteを書くために、改めて何年かぶりに読み返していたら、ボロボロ泣いてしま

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【読書記録】蒼穹の昴

【読書記録】蒼穹の昴

蒼穹の昴
浅田次郎著

数年前から浅田次郎さんの本を全冊読む!というのが目標。

いつ達成されるのか、しかも全部で一体なん冊あるのか、把握もせずに掲げている。
なんてこった。

初めて読んだ浅田次郎さんの本は、たしか「王妃の館」だったと思う。これまた父に薦められて読んだ。

この一冊でもっと読みたい!と思ったのがきっかけ。

王妃の館についてはまた今度。


***

今日はとりわけ

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【読書記録】ぼくのボールが君に届けば

【読書記録】ぼくのボールが君に届けば

ぼくのボールが君に届けば
伊集院静 著

とても好きな作品。

伊集院静さんの本も
もともと父が好んで読んでいたのがキッカケで読み始めた。

今まで何冊も読んできたけれど、どれも綺麗。
綺麗、という乏しい表現しかできないのが悔しい。


"ぼくのボールが君に届けば"

本屋さんでなんとなくタイトルに惹かれて
社会人なりたての頃、初めて自分で買った本だったかな。

短編集が9つ入っていて

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【読書記録】武田信玄

【読書記録】武田信玄

結婚をきっかけに
実家を離れることになって
父が貸してくれた本。

新田次郎さんの著書は初めて。


武田信玄といえば
誰でも一度は名前を聞いたことがあるくらいの有名な戦国大名だけど正直何を成し遂げた人なのか。。。
漠然と"すごい人"としか認識していなかった。

武田信玄の一生が
風の巻
林の巻
火の巻
山の巻
全4巻で綴られている。

縦読みしたら 
"風林火山"

全文は、
"はやき

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