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【読書記録】ラストレター

さだまさしさんといえば

もちろん歌手なんだけど、わたしは好きなんだなぁ。さださんの小説。

昔、映画化された"解夏"。あの本もとっても好き。

そこから見つけるごとに読んできた。


今日の「ラストレター」は、"笑ってクスッと泣ける"

ありふれてるけど、この言葉がぴったりだった。

いや、逆かな。"泣けて笑える"一冊。

***

とあるラジオ局のお話。

主人公はアナウンサー4年目の寺島尚人。

その他たくさんの登場人物がいて、それぞれ個性がすごい。ものすごい強烈。

中でも、アンドレ・ザ・ジャイアント似の大越さん(なぜか"さん"付けしたくなる人物)は、ズバ抜けている。

この人が叫ぶ放送禁止用語が何なのか、わたしにはよくわからないけど、実在していたら一度遠目から見てみたい。

主人公はこの大越さんのひょんなお説教から、土曜深夜の番組を任せられることになる...

***

物語の人物のふとした言葉にハッとさせられて

泣けて、ちゃんと笑わせてくれた。

こういう本は久々かも。


タイトルの"ラストレター"はラジオ番組のコーナー名。

読む楽しみがなくなってしまうから、あまり内容には触れないでおこうかなと。


本当にこんなラジオ番組があったら、絶対聞いていただろうと思う。

ラジオって自分の好きな局を探すのも楽しみのひとつだよなぁ、なんて。ラジオを毎日聞いていた昔を思い出した。


全体とおして、明るく気負わず読めて楽しかった。

わたしも土曜の夜中、日が変わるまで起きて言ってみよう。

「ありがとう。さようなら今週!

 いってらっしゃい来週!」


おしまい。

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