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🌱【私小説的気づきのエッセイ】自分に優しく、人に優しく。。『自分軸で生きる』ということ。

【気づきのエッセイ】いつもないがしろにしていた自分。些細なことから『自分を丁寧に扱うこと』に気が付く瞬間を描いたストーリーです。

突然の帰郷

昨夜から2〜3日の予定で、旦那さんが娘を連れて、生まれ故郷のウドンタニーへ行ってしまった。

 彼の弟さんが休暇に彼女を連れて、車でドライブ旅行を計画していた。それに便乗することにしたらしい。。旦那さんは直感人間なので、たいてい急な展開で話が進む

思いついたら、心のままに即実行。そして周囲の人々は、全く意に介さず快くそれを受け入れる。彼らは間違いなく今を生きている。

私は夜通しのドライブに付き合うのは気が乗らなかったので、行かないことにした。

急な誘いに、すぐ乗り気になれない悪い癖も手伝っていた。『新入りの仔犬達の面倒を見なきゃ』と、それなりの言い訳をして、お誘いをやんわり断った。

旦那さんは、私の悪い癖をわかっていても無理強いして誘わないし、深く突っ込まない。彼の頭の中は、久しぶりに会う親戚達の顔でいっぱいになっていて、楽しみでしかたがない。ソワソワしながら、田舎に電話している。それ以外の事にかまっている暇はないのだ。

娘も久しぶりのドライブを前にご機嫌さんである。何だか物事はスムーズに運んでいて、バタバタと準備に忙しいのは、私だけなのだ。なぜだろう?そう思うと、ふっと笑いが込み上げてきた。

ウドンタニーは、タイの東北地方で私達が住むパタヤからは、車で10〜12時間くらいかかる距離。タイは田舎へ行くほどスピードを出す車が増えるので、急に事故が心配になってきた。

また、起きていない未来の心配事に頭を悩ませる。『心配のエネルギーは、良いことを招かない。』それを思い出して、考えるのをやめた。早めの晩ごはんを食べさせて、出発していくみんなを見送り、久しぶりのじぶん時間が始まった。

ひとり時間のはじまり

翌朝、いつも通りに目が覚めると、当たり前だけと誰もいない。いつもなら、娘の朝ごはんを準備するのだけれど、今日はする必要がない。っと思った瞬間、『自分だけなら、食事は適当に済ませよう』という思考になっていた事に気がついた。

『毎日、自分のためにご飯を作ってなかった』という事にはじめて気づいた瞬間だった。

『あかん、自分にも優しくしないと。』と、仔犬達に朝ごはんを食べさせながら、思い直した。

『自分の食べたいもんつくろ、、、』独り言は大阪弁である。素の自分。奥さんでもお母さんでもない、わたし。

そういえば、バナナの花が収穫されたまま、、昨日、『久しぶりにバナナの花のスープを食べたいから作って〜』って、旦那さんにリクエストしてたのに、忘れられていた。『きっと、彼は作るの気が乗らなかったんた。』そう思うことにしてバナナの花を見た。やっぱり食べたい。『さて、チャレンジして見るか。』何だか、少しワクワクした。

スープとカンボジアの優しい思い出

バナナの花のスープは、鶏肉とレモングラスのさっぱりとした塩味のスープ。バナナの花はミョウガの巨大版のようで、硬い皮を剥がしていって、中の柔らかい部分だけを使う。

アクが多いから酢水に漬けてから料理する。皮の内側には幾層も小さいバナナの原型が、花の「ガク」のように付いているがそこは食べないので、使わない部分は飼っているアヒルの餌になる。自然の恵みを無駄なくいただくのはとても気分がいい。

レモングラスは庭に植えているを少しいただく。『スープで鶏肉を使うなら、鶏のフライも食べたいなぁ』だんだんメニューが決まっていく。

『やってみれば、できるもんやなぁ。美味しくできた〜』自画自賛である。自分だけのためのご飯が完成。鶏のフライもマズマズ。衣におからと卵とタイのパセリのような味のパクチーを混ぜてニンニク油で揚げ焼きした。ついでに自作の肉味噌もご飯にのせた。贅沢な気分。

バナナの花のスープを初めて食べたのはカンボジアで働いていた時。職場のまかないのお昼ごはんに出てきた。優しい味、カンボジアでの思い出がよみがえり、優しい空気が私を包み込む。

『ひとりご飯は、本当に味気ないのかな?過去の自分と一緒にごはんしたみたい』そんな事をぼんやり考えていると、母の顔が浮かんできた。

母の記憶

日本でひとり暮らしをしている母。昔から自分勝手に立ち回り、心のままに生きている。人に合わせられない、空気を読めない、そんな母に振り回されて、若い頃はたまったものじゃ無かったけど、今では放っておいても難なくひとりで暮らしている母のたくましさに脱帽している。

ひとり暮らしでも自分のためにせっせと美味しいごはん作る母の姿は、今まさに私がしたいこと。自分軸で生きていたんだな。だからいつも楽しそうなんだ。母を違う視点から見れた瞬間だった。

『思い込み』に気づいた瞬間、優しくなれた

いつも思ってた。ひとりご飯は味気ないから、適当で構わない。それは単なる思い込みで自分を粗末にしていただけだった。自分に優しくなれると、もっと人にも優しくなれるって聞いた。本当かどうか、もっと実験してみよう。

バナナの花のスープ、今度は家族みんなで食べたいな。二人が帰ってきたら、早速作ってみよう。旦那さんがビックリする顔を思い浮かべて、何だか楽しい気分になった。

おしまい。

☆編集後記☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡

はじめまして、『ququ』と申します。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

記念すべき、初めてのエッセイです♪ 気に入っていただけると嬉しいです〜!

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素晴らしい出会いに感謝💖

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追記① 読者の方より、バナナの花について、見たことないので、どんななの?というお問合せが来たので、写真ブログにしました。

追記② このエッセイの続編のように仕上がりました。よろしければ、併せて読んでみてください!

良い日になりますように♬

素敵な出会いに感謝💖


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