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西川火尖 Kasen Nishikawa

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#エッセイ

推したり萌えたり|振り向かせたい|西川火尖

推したり萌えたり|振り向かせたい|西川火尖

こんばんは、10月最終日曜、今日の担当は西川火尖です。
歌手やキャラクター、芸能人といった「推し」に適した距離に推しと呼べる対象を持たない火尖は、今月のテーマ「推したり萌えたり」をどう書くかに時間がかかって、メンバーに順番を代わってもらって、あれこれ思案してたんですね。今も考えながら書いています。​そして月曜になりました。

所属してる俳句結社「炎環」の同人になったのが12年前、当時のコメントに同

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創作とこども|草田男の気持ちが分からない|西川火尖

創作とこども|草田男の気持ちが分からない|西川火尖

俳句では我が子のことを詠んだものは「吾子俳句」と呼ばれる。しかし、この吾子俳句だが、他の「〇〇俳句」つまり、新興俳句、社会性俳句、根源俳句、前衛俳句などとは少々毛色が違う。通常「〇〇俳句」と名付けられる場合は運動として主だった作家や結社などと結び付けられ、俳句及び俳句史上の影響や果たした役割が語られることが多いが、吾子俳句には中心人物もいなければ、掲げる結社もなく「俳句」そのものを吾子俳句から読み

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[創作と仕事]変遷(西川火尖)

[創作と仕事]変遷(西川火尖)

つくりながら生きていくための同人『Qai(クヮイ)』
同人4人が一つのテーマで毎月noteを更新しています。

7月のテーマは「創作と仕事」です。

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更新が遅くなりすいません。
さて創作と仕事ですか。創作はともかく、仕事、憂鬱ですね。
前回の裕美さんの回と打って変わり、私は仕事が全然好きではありません。
就職してから12年、学校で言えばちょうど中学を卒業したあたりですが、途中、無職に

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【文学フリマ】それなら裏番組的に(西川火尖)

【文学フリマ】それなら裏番組的に(西川火尖)

こんにちは、西川火尖です。歩さんが書いてくれてますね。ありがたい。そうです、今日は歩さんと私の同時掲載です。前回の文フリ東京、火尖は仕事で参加できなかったんですが、Qaiのペーパー「143」vol.1はたくさんの人にもらわれたと聞いています。ありがとうございます。

さて、文フリについて書く、ということなんですが、参加できなかったので、今回は文フリで配った「143」の個人的なお話というか、歩さんが

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西川火尖→現代詩 網野杏子 詩集「あたしと一緒の墓に入ろう」について

西川火尖→現代詩 網野杏子 詩集「あたしと一緒の墓に入ろう」について

こんばんは。他詩形の気になる作品について語るということですが、Qaiを結成してから気になる作品は、短歌、現代詩、川柳とたくさんあって全然追いつきません。しかし今回はそんな最近の話ではなくて、俳句を始めたころに出会った詩集について話したいと思います。

俳句を始めてしばらくたったころ、詩の会に紛れ込んで作品評をする機会がありました。私は「へその緒や岸に赤潮来てゐたり」の他数句を持参して臨んだのですが

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【創作をやめようとした日】西川火尖

【創作をやめようとした日】西川火尖

その時の私は失ったものを取り戻すのに夢中だったもうじき二歳になる息子をベビーカーにのせて結社の句会に連れて行った。息子は途中から寝てくれて、久しぶりの句会はとても楽しかった。句会を楽しんだのはいつぶりだろうか。それからは度々子供をつれて句会に参加するようになった。私が子供と句会に行っている間は少なくとも妻は休むことができるし、結社も歓迎してくれていた。いいことだらけだった。

でも、慣れてくると

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