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リアル生イギリス英語vol.16<初聖体拝領式・招待編>

イギリスに暮らして2年ほどたってから、学校内のSNSグループにある日突然、一家全員でやけに正装でかしこまった写真が送られてきました。

それを見た皆は、次から次へと「Congratulations!」の声を上げ、グループのなかで、間違いなく私だけが

「なに? なぜおめでとうなの? 一体これは、なに?!!!」

と、きつねさんににつままれた状態でありました。なんか、

First Holy Communion 略してFHC

がどうのこうのって言ってます。

ホーリー・コミュニオンとは

このとき初めて耳にしたホーリー・コミュニオンとは、キリスト教のさまざまな儀式のひとつで、宗派によって呼び方が違うようですが、わが子が通うカトリック系の学校では日本語で「聖体拝領」といいます。

洗礼(baptism)とはキリスト教徒になるための儀式ですが、どちらか一方、あるいは両親がキリスト教徒の場合、たいていの場合(?)その子供は赤ちゃんの頃にもうこの洗礼を受けて、自動的にキリスト教徒になります。

FHCとは、頭にFirstとついているように「初めての聖体拝領=初聖体」という意味で、子供が初めて自らの意志でキリスト教徒(なかでも特にカトリックを指すことが多い呼び名)になる決意を示す、いわば2度目の洗礼式ともいえる大切な儀式なようです。

キリスト教徒でなくとも、ダヴィンチの絵画『最後の晩餐』などで、パンぶどう酒がそれぞれイエスのを表していることを知る人は多いかと思いますが、このときのパンとぶどう酒がカトリックでは「聖体」と呼ばれるそうです。

いわゆる日曜日に行われる礼拝(ミサ)で、カトリック教徒はこの聖体を毎回神父(priest)さんからいただけるのですが、初聖体を受けていない子はまだもらえず、一般的に8歳前後の5月から6月にかけて行われる初聖体拝領式で、初めて口にできるのです。

彼らはこの日を目指して家庭や学校、日々のミサなどでキリスト教について1年ほども学ぶといいます(参照: [“A complete guide to First Holy Communions”]Catholic Gallery.)。わが子が通う学校のお母さんで、自分はプロテスタントだったけど子供に改宗を迫られてしまったので、子供と一緒に勉強して大変だった、と言っていた人がいました。

なお、ミサとはカトリック教にだけ用いられる言葉で、しかも英語では

Mass ミサ、ミサ聖祭

Weblio

なので、はじめは学校で「マスがある、マスが・・」と言われても意味がわからず「マスってなに?」と、あまり親しくないお母さんに聞いたら「はぁ?!マスはマスでしょ」とドン引きされた痛い過去があります。さらに、m文字にしないと、私がそれしか思い浮かばなかった

mass (一定の形のない)大きなかたまり, 密集, 集団, 集まり, 多数, 多量, 大部分, 大半, (エリートに対して)大衆, 庶民

Weblio

「マスコミ」のマスになりますのでご注意を。と思っていたら、a massとも言っていました・・。でも、やっぱりaなしもある・・けれど、大文字ではなくてもいいみたいで、ケースバイケース?!

「報告されたらどう返せばいいの?」関連英語

冒頭のように、写真つきで「FHCしました〜」的なことを言われたら、とりあえずまずは「Congratulations」とお祝いしておけば無難です。それ以外の気の利いたことを言えたらなおいいのですが・・英語ネイティブの人たちがどのようなことを言っているか、一部紹介しますと

Beautiful 誰々(お母さんの名前)、beautiful pics

と、まずは写真そのものを褒めます。そのあとに(もちろん真っ先にでも構いません)おめでとうということで

Congratulations to you all(家族全員に対して) x(xの使い方はこちら
Congratulations (to)誰々(子供の名前)
Huge congrats ボブ(とか)!
Many(many thanksとか、不思議ですよね・・manyって言うんです)Congratulations to 誰々

ほかには別マガジン(関連記事)で紹介したゴージャスも多いですね。

gorgeous & you got Sunshine
Gorgeous pics,

番外編としては、普段から定番の「素敵な日」

Hope you had a lovely day!

や、こんな詩的なものも

Made my heart ❤️sing.心が踊ったワ・・ってな感じでしょうか?!

PS love your dress! You all look beautiful😍

と、衣装や家族全員を褒めたりなんかもします。また、初聖体拝領を受ける前に、自ら周囲の人に祈願を求める人や

Please pray for 誰々、誰々・・, who make their communion today & 誰々、誰々・・who make it tomorrow xx
God bless all the children. 拝領するすべての子供に神のご加護がありますように

のように、ほかの子たちのために「(うまくいくよう)お祈りしてください」といったことを皆にお願いする人もいます。私としては、受ける前にもそんなに祈るものなんだな・・ということの方が驚きだったのですが・・。

これらの祝福を受けた側の返事としては、

It was a wonderful day.
Thank you ladies for your congrats, compliments and prayers. He really did have a great day xx

といった感じで、すばらしい日だったことや感謝を伝えます。なお、2020年はコロナで通常の期間に実施されなかったケースが相次ぎ悲しんでいる人もいましたが、その年は異例の9月や10月に無事延期され、とても喜んでいたので安心しました。

まさかのご招待?!

こうして数年かけて、ホーリー・コミュニオンのなんたるかをおぼろげながら学んできたわけですが、今年はなんと、下の子のクラスメイトからこの拝領式に誘われてしまいました!

「しまいました」って、なんとも失礼ですが、こちらとしては「なんだかよくわからないけど、とにかくものすごく神聖な人生の一大事に、こんな異教徒(ですらない)の自分たちが参加しちゃっていいのか?!」という畏れ多い思いがあまりにも強すぎて、まずは無難にCongratulations!を言いつつ

「で、あの、カトリックじゃないのにそもそも行くこと自体、許されるの?!なにするの?ゲストとしても何すればいいか皆目見当もつかないんだけど・・」と正直に伝えたところ、返事がなかったので「いちから説明すんのめんどくセーな」と思われたか、やはり社交辞令だったか、と思っていたら2日後にわざわざボイスメッセージで詳細を教えてくれました😅

それによると、当日本人は白いドレスを着ていつもみたいなマス(礼拝)をして、「first bread(初めてのパン)」をもらう。そのあとは家で食事したり子供たちはトランポリンで遊んだり・・

とにかく何度も「celebrate」という言葉が出てきて、あなたと、あなたの娘と、あなたの家族と、皆でお祝いをするって、それだけだけど、お母さんもこのためにスペインから来るの

って・・いや、ますます、そんな身内がわざわざ国外から駆けつける行事にわが家が一家総出でお邪魔してもいいだなんて・・と、ちょっとジーンとしてしまいました。まぁ、単に娘が本人と仲良しだからご指名された、というのがいちばんの理由でしょうが、それでも選ばれし?ファミリーとしてたいへん光栄で貴重な体験をさせてもらいました。

そこからは、とにかくググる、特に実際参加した日本人のブログを目当てに探したのですが、これがまた「ホーリー・コミュニオン」の言葉では欲してる情報がまったく引っかからず、ここで初めて「聖体拝領」という日本語名を知りました。

そうしてようやく「コレよコレ〜〜😍」と見つけた、本当に知りたかった内容はやはり個人ブログの体験記に書かれており、本記事もそんな方のために少しでもお役に立てれば幸いです。想像以上に長くなってしまったので、異例の2部編成にしたいと思います。次回は実際に参加した、初聖体当日の様子をお伝えします。ブログによっては「七五三」はたまた「成人式」のようなもの、と書かれていたので、そう思えばなんとなくイメージが湧いて、少しは身近に感じるのではないでしょうか。

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