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晩秋

今日は、2020年11月7日(土)に書いた日記を載せます。

20代や30代のときに実家へ帰省したときは、

久しぶりの実家だ!

とはしゃぎ、あまり変わっていない両親や、家の様子を見て安心したものである。

今回の日記は、42歳の私が久しぶりに実家へ訪れた時の様子を綴っています。

どうぞご覧ください。



今日は、とても久しぶりに、実家に行ってきた。コロナの前に会ったきりになっていたので、本当に久しぶりだ。

母親が玄関先で、笑顔で迎えてくれた。父親、犬の花ちゃんも元気そうだったので、よかった。

今は亡き祖母の仏壇に手を合わせた。「あっちゃん、おばあちゃんが死んだら、線香一本あげてくれよな。」と、言っていたのを思い出す。祖母の写真が、とてもにっこりしていたように見えて、嬉しくなった。

庭先から、祖母が出てくるかのような、あの時とあまり変わらないままの実家の雰囲気だった。

ただ、母親の顔のシワが増えて、目も小さくなっていたのが気になった。

「あ〜、年取ったんだな。」と思った。

つきたてのお米と、洋菓子を両親からいただいて、実家を後にした。

今度、行くのは、果たしていつになるのか?

それまで、ぜひ両親には健康でいてほしい。


以上になります。

犬の花ちゃんは、その年の12月12日に16年の生涯を閉じました。両親が娘のように可愛がっていたので、亡くなって両親は大変なショックを受けている感じでした。

けれども、また新しい犬を迎え、前向きな気持ちで毎日を過ごしているようです。

しかし、新しい犬のるりちゃんは、亡くなった犬の花ちゃんの代わりにはならないと言っていました。

花は花

母は力強い言葉で、そう言い切っていました。

命の灯火は、時として、人の生きる希望になったり、

時として、人の心の奥底に、かけがえのない思い出と共に、決して消すことができない 悲しみ をもたらすものなのでしょうか…

40代になり実家へ訪れると、あのキラキラした想いとは別の想いを抱くようになる。それは、晩秋の夕暮れ時のような、切なくて寂しい想いに似ている。

道路一面に落ちた枯れ葉が、光り輝く若葉だった頃を想い出し懐かしむように...

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