死にたいと思う。 きっと本当の本当に試練に満ちた人生を歩む人々はこの世にごまんといるし、私は恵まれているし、弱いのだと自覚もしている。これは自虐でも、過小評価で…
. 長い夜を、眠れずにひとりで明かした。 ───── まばたきの隙間に滑り込む夜明け 脆いこころを拒絶するかに ぬるいだけの空気に甘やかされながら 自分の影をなぞ…
あ、あ、マイクテス。 ───── 報われた気がした、夜明けが遠のいて 貴方はきっと36.8℃で 責め立てるように差し込む朝日から 逃げようきつく抱きしめあって 落ち葉…
日常が「しあわせ」であればあるほど、その残滓は色の濃さを増していく、という。 ──────── ターコイズブルーの瞳が融け出して世界がおわる前にさよなら 掴めな…
ほぼ再録。 ──────── 夜の雪しずかに融かすマッチ棒 ねむる街路樹にきみを想う 身動きのひとつに油が足りなくて雁字搦めの身体に寒さ 怖いのだ静けき森の陽光…
苟且の愛なぞ要らない、なんて、強がりだよ。 ──────── イラストの天使は笑い僕はまた死に損なってきみに電話する でもきっと逃げきれないとわかってて月の光を…
氷食症が治らない。 ──────── ぼくたちの鼓動の数は決まってて どきどきしよう、はやく死ぬため 仄白く夜に伸ばした指先で わたしを思い出してね、スピカ 破っ…
今になって寒さが本気を出してきた。やめて。 ──────── ビル風のぴいんと鳴いて振り返る もしか会えたりしないかなって しあわせになっちゃう前にさっさかと死…
叩きつけるみたいに降ってきた。痛かった。幸せ ──────── 我儘も卑屈も愛もとろかしたスープ、あなたもひとくちどうぞ 不確定をタラレバ使わず信じ合うだけのぼ…
炬燵に入ればいいものを、素足を膝に挟んで暖を取らんとする、愚かな人間。 ──────── あしたにはもう忘れてていいからさ ぼくらの墓を建てにいこうよ 叫んでも…
言葉 雪と同じくらい軽くて脆かったらいいのになあ ──────── セオリーを知るたびことばを取りこぼし いつか呼吸もできなくなるの くるおしいほどの夕暮れ 花を…
ずっとサボっててごめんなさ~~~~~い ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 乗合のあなたとわたし 名も知らなければ微笑みあって逸らす目 クロノスタシス 茶化した様な一瞬に 真冬…
鬱々しやがってよ!わたし! ------ あのひとが笑うときだけアイボリー 原色よりもあざやかな毒 夜は更けるぬるい空気を吸い込んで 滔滔駄駄とよるは更けゆ…
暑くなってきましたね。半袖はそわそわする。 --- 薄紙を一枚一枚めくるよな わたしはそれを愛と呼ぶだけ ガムの味いまのぼくらの幸せのようで 噛むのをためらっちゃう…
そんなに眠気を誘わなくてもいいじゃん、春。 --- 鼻を抜け脳まで揺らす炭酸が あなたの声にすこし似ていた 芸術のためにわざわざふしあわせに なるひとたちを笑えない…
おひさしぶりです。 --- 刷毛の先撫でて隠した爪半月 おおかみおとこに成れないコバルト 代名詞ではなく名前で呼ばれては お湯の浸透圧が増してく 電話越し泣きじゃく…
サネユキ
2024年6月5日 07:06
死にたいと思う。きっと本当の本当に試練に満ちた人生を歩む人々はこの世にごまんといるし、私は恵まれているし、弱いのだと自覚もしている。これは自虐でも、過小評価でも、ましてや自己への卑下にも似たひねくれた気持ちなどでもない。ただ事実としてそうなのだと、私のこれは甘えであるのだと、理解している。隣に眠る人の顔を見つめる。この人は私が姿を消したら、泣くだろうか。ひと月ほどではあるが、会ってい
2024年2月6日 07:06
.長い夜を、眠れずにひとりで明かした。─────まばたきの隙間に滑り込む夜明け脆いこころを拒絶するかにぬるいだけの空気に甘やかされながら自分の影をなぞる指先ねえもしも君が死んだらこの歌は二度と聴けない、そういう呪い単語帳捲るみたいにいきかたを再確認する 忘れてないよ追憶はフイルムカメラに綴じたまま薄膜層を越えてこないで─────解けない呪いを探すみたい
2023年10月2日 02:52
あ、あ、マイクテス。─────報われた気がした、夜明けが遠のいて貴方はきっと36.8℃で責め立てるように差し込む朝日から逃げようきつく抱きしめあって落ち葉ではなくコンビニで商品を選び取るよに拐って欲しい貴方との記憶はどれも甘すぎて寝酒などにもなりやしないわイヤホンを忘れてきたから街中でわたしの名前を呼べば気付くよ─────へたくそな言葉で、鼓膜を震わせた。
2022年4月15日 03:04
日常が「しあわせ」であればあるほど、その残滓は色の濃さを増していく、という。────────ターコイズブルーの瞳が融け出して世界がおわる前にさよなら掴めないならと見ぬふりした甘美なる痛み、まだ忘れられずに死人みたいなビルの街きみが居たような気がした4番出口どうかどうか迷える我等を救い給へ高潔なる君、出来ぬなら死ねねえ聞いてこの苦しいのがおわったらぼくら気球で海までゆくの
2022年3月27日 14:40
ほぼ再録。────────夜の雪しずかに融かすマッチ棒 ねむる街路樹にきみを想う身動きのひとつに油が足りなくて雁字搦めの身体に寒さ怖いのだ静けき森の陽光が如くたおやぐ瞳のいろがひかる月映す流れは滔々と あなたに会って、すこし泣きたい────────さかむけを剥いちゃう日もある。さようなら。
2022年1月27日 13:44
苟且の愛なぞ要らない、なんて、強がりだよ。────────イラストの天使は笑い僕はまた死に損なってきみに電話するでもきっと逃げきれないとわかってて月の光を手でさえぎった便箋を折ってハート型のシール、すぐに火を付け愛を葬る呼吸すら忘れたいほど寒い朝だけきみの名をつぶやいてみた────────ビーカーから珈琲の滴が落ちるのだけ、ずっと見てた。さようなら。
2022年1月20日 21:16
氷食症が治らない。────────ぼくたちの鼓動の数は決まっててどきどきしよう、はやく死ぬため仄白く夜に伸ばした指先でわたしを思い出してね、スピカ破ってもいいよ菓子袋みたいにふくらんじゃったきもちも全部────────爪が伸びる瞬間、が見たい。さようなら。
2022年1月13日 19:51
今になって寒さが本気を出してきた。やめて。────────ビル風のぴいんと鳴いて振り返るもしか会えたりしないかなってしあわせになっちゃう前にさっさかと死ねばよかった、嘘だよごめん思ったより嫌いなものの多いわたし空集合の「好き」がふわふわ視てるのか視られてるのか槍のよう視線飛び交うパンオプティコン低体温症で死にたいそのままでほっておかれてイカロスになる「ひさしぶり
2022年1月11日 17:35
叩きつけるみたいに降ってきた。痛かった。幸せ────────我儘も卑屈も愛もとろかしたスープ、あなたもひとくちどうぞ不確定をタラレバ使わず信じ合うだけのぼくらは幼子のよにご立派な屍衣を着たままに立ち尽くしては救いを待って冬が好き。冬が嫌い。でも冬が好き。歌うみたいに握るきみの手────────青にひとさしの赤、でも紫じゃない、あの色はなに?さようなら。
2021年12月22日 00:40
炬燵に入ればいいものを、素足を膝に挟んで暖を取らんとする、愚かな人間。────────あしたにはもう忘れてていいからさぼくらの墓を建てにいこうよ叫んでも無視して、もっと痛くしてそうされなくちゃ生きられないから皮膚越しに摘んだ鎖骨いとしさを抱き締めるのに足る骨密度夜を更かす明日から逃げて夜を更かす覚醒したまま夢をみていてゆびさきをわざと冷たく保つのはこころにチャンネ
2021年12月1日 09:59
言葉 雪と同じくらい軽くて脆かったらいいのになあ────────セオリーを知るたびことばを取りこぼしいつか呼吸もできなくなるのくるおしいほどの夕暮れ花を孕む蔦のロープで首を吊りたい道端に落ちた軍手をみつけてはネバーランド、を、夢見てみたり「わたし今日猫を見たのよわたしもう貴方と会わないだから忘れて」四人席通されぽつねん三人分服のショッパーひろげて孤独振り返っ
2021年10月20日 10:08
ずっとサボっててごめんなさ~~~~~い┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈乗合のあなたとわたし名も知らなければ微笑みあって逸らす目クロノスタシス茶化した様な一瞬に真冬の海のような目をして夜の雲どうしてむらさきいろなのか手をつなぐあてもないくせしてさ理由はなくいつも着けてるイヤカフをあなたがいつか思い出せばいい手の甲にためすチークで血色感足していきてる振りをしている隙のない貴
2021年5月13日 20:46
鬱々しやがってよ!わたし!------あのひとが笑うときだけアイボリー原色よりもあざやかな毒夜は更けるぬるい空気を吸い込んで滔滔駄駄とよるは更けゆくコンビニで買った炭酸飲料の結露が落ちる前にいこうか砂浜に置けば飲み込まれる小指このまま世界がわたしを食べて忘却をもってあなたを殺しきろうやさしい劇薬のみこむみたいにあと一歩歩いたら死ぬ、から、はやくむ
2021年5月1日 20:04
暑くなってきましたね。半袖はそわそわする。---薄紙を一枚一枚めくるよなわたしはそれを愛と呼ぶだけガムの味いまのぼくらの幸せのようで噛むのをためらっちゃうねぼくが[Error]いなくなっ[Error]てもたぶんあなた[Error]はだいじょ[Error]踏切をすぎる電車のスカイブルーきれいと死とはとなりどうしで「暫くの間休みとさせていただきます」水仙、夏が来るんだ
2021年4月26日 20:46
そんなに眠気を誘わなくてもいいじゃん、春。---鼻を抜け脳まで揺らす炭酸があなたの声にすこし似ていた芸術のためにわざわざふしあわせになるひとたちを笑えないのは痛くてもいいよ棘ごと抱きしめたこころと同じ大きさの薔薇電源を落としたみたいなベランダで夜風がホットコーヒー撫でる---さようなら。
2021年4月14日 20:11
おひさしぶりです。---刷毛の先撫でて隠した爪半月おおかみおとこに成れないコバルト代名詞ではなく名前で呼ばれてはお湯の浸透圧が増してく電話越し泣きじゃくるきみねえ世界、わたしが魔王じゃなくてよかったね午前二時届けアイワナビーフリー霧と消えてく20デシベル---今日は16℃までしか上がらなかったらしい。さようなら。