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すっから短歌


氷食症が治らない。


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ぼくたちの鼓動の数は決まってて
どきどきしよう、はやく死ぬため

仄白く夜に伸ばした指先で
わたしを思い出してね、スピカ

破ってもいいよ菓子袋みたいに
ふくらんじゃったきもちも全部


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爪が伸びる瞬間、が見たい。

さようなら。

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