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うとうと短歌


そんなに眠気を誘わなくてもいいじゃん、春。

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鼻を抜け脳まで揺らす炭酸が
あなたの声にすこし似ていた

芸術のためにわざわざふしあわせに
なるひとたちを笑えないのは

痛くてもいいよ棘ごと抱きしめた
こころと同じ大きさの薔薇

電源を落としたみたいなベランダで
夜風がホットコーヒー撫でる


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さようなら。



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