見出し画像

ぱらぱら短歌


言葉 雪と同じくらい軽くて脆かったらいいのになあ


────────

セオリーを知るたびことばを取りこぼし
いつか呼吸もできなくなるの

くるおしいほどの夕暮れ
花を孕む蔦のロープで首を吊りたい

道端に落ちた軍手をみつけては
ネバーランド、を、夢見てみたり

「わたし今日猫を見たのよ
わたしもう貴方と会わない
だから忘れて」

四人席通されぽつねん
三人分服のショッパーひろげて孤独

振り返って「ああ、そこにいる」目を合わせ
それ以上でもない臆病さ

────────


ココア買って帰ろう。

さようなら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?