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【特別公開】河野真太郎×西口想「『ドライブ・マイ・カー』から考えるケアと男性性」(「対談型映画批評 映画のなかに社会を読み解く」より
⚠️ネタバレを含みます⚠️
ケアと男性性――『ドライブ・マイ・カー』西口:最近、論壇では「ケア」に注目が集まっていますね。
河野:小川公代さんの『ケアの倫理とエンパワメント』(講談社、2021年)やケア・コレクティヴの『ケア宣言』(大月書店、2021年)など、ケア論を見直す流れが出てきています。前回『ファーザー』(2020年)についても述べましたが、人間はどれほど自立しているように見えても、根
闘うZ世代が社会を変えるーー学生ユニオニズムの可能性
雑誌『POSSE』45号(特集「コロナ時代を生き抜く」)に掲載された「抗う姿ーー脱商品化のための学生ユニオニズム」の全文を特別公開します。本稿は、アメリカの社会運動のなかで学んだZ世代(1990年代中盤以降に生まれた世代)の著者が、日本におけるZ世代の運動の可能性を、POSSE/ブラックバイトユニオンの活動を通じて考察したものです。
著者プロフィール
山本健太朗。NY州立大オルバニー校卒(人類
未克服の優生思想―旧優生保護法の被害事例から考える。
優秀な遺伝子を持つ人の配偶者を国家が選定すべきという「見解」を有名ミュージシャンがツイート。
ALS患者の方を「安楽死」させた医者が殺人罪で逮捕。
最近世間を騒がせているこれらの事件に共通するキーワードとして、「優生思想」が取り沙汰されている。しかし、そもそも「優生思想」とはどのような考え方なのだろうか。そして日本ではどのような影響力を持ってきたのだろうか。
優生思想は、単なる考え方の問題に