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映画感想文まとめ

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映画が好き。時々ドラマ感想文も入ります。
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#ネタバレ

スイート・マイホーム 【家のホラー】

スイート・マイホーム 【家のホラー】

※内容の重要な部分に触れますので、ご注意です。

家ってけっこう音がしますよね。
自分の家を持ち、住み始めてから初めて意識するようになりましたが、けっこう鳴るんですよね。

木造だと湿気とかでも鳴るらしく、一度なんか、大雨の日に壁の中からあきらかに雨漏りしてる音がして。建ててくれた大工さんに相談したら、雨が降り込むはずのない場所だと判明し「湿気で木が膨張して鳴ってる」と言われ驚いたことがあります。

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シザーハンズ 【久しぶりのファンタジー】

シザーハンズ 【久しぶりのファンタジー】

中学生時代の黒歴史の一つといえばプロフィール帳。

その “好きな人”の欄には多分「ジョニー・デップ」って書いたと思う。

若かりし頃のジョニー・デップのその美しさときたら。今でもグーグル検索とかでたまに検索して「眼福〜♡」なんてしています。暇人です。

だから、好きなタイプ=ジョニー・デップ、で全然問題ないのだけれど。

しかし当時周りの中学女子たちに、“ジョニー・デップ”ってあんまり伝わってな

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夢 【20年ぶりの夢】

夢 【20年ぶりの夢】

黒澤明監督の「夢」は、わたしと妹のお気に入りだった。小学生だったわたしたちは飽きもせず、そのVHSを何度も、何度も見た。もちろん始末屋の母のことだ、家にあったそのVHSというのは購入したものではなく、ダビングか録画のものだったと思う。

当時、実家のテレビボードは録画VHSで溢れかえっていた。最初は母が「ドラえもん」や「となりのトトロ」などを録画したものが数本だったが、操作を覚えてからは録画VHS

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JUNK HEAD 【鷲づかみにされた】

JUNK HEAD 【鷲づかみにされた】

以前「気持ち悪いから消して」
と娘に言われ、それ以降見る機会を逸してしまっていた「JUNK HEAD」。

わたしとしてはこの、ストップモーションアニメのスーパァウルトラ級作品を「ぜひ子どもたちに見せたい!最高!」と思ってのこと(サービス)だったのですが。親のエゴだったらしい。
確かに、「無機質ボロボロエイリアン不明言語ストップモーション」映画ゆえ、何も知らん子どもたちには “奇妙” の一言でしか

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作家マゾッホ・愛の日々 【やっぱ愛でしょ!】

作家マゾッホ・愛の日々 【やっぱ愛でしょ!】

アマプラ徘徊してたら出てきた
「作家マゾッホ」。
パッとイメージで
マゾっ気のあるゴッホが脳裏に。(単純)

「これは芸術家の話や。」
と謎の関西弁で言い聞かせるようにして
見始めたわたし。

「あなたの言うことならなんでも聞きます」と急にマゾッホ。いや、最初の誘い文句は「あなたは文才もある。あなたを作家にしたい」これじゃなかったんけ?文通相手を熱烈トークで自宅にご招待。さらに急にお膝に接吻したい

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「エスター」

「エスター」

TV番組の映画コーナーで「エスター ファースト・キル」の特集を目にして、ここのところ怖いのは避けていたのですが観ることに。

映像を見て
「この娘 “ピーーー(自粛)顔” じゃなぁ」
と思ったのですが、それがそのまま結末であったので自粛することにする。
番組内で放送された前作と最新作「エスター」のシーンいくつかと、あらすじを観ただけでオチの予想がついてしまったのですが、確認鑑賞。

開始23分でも

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「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を観て

「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を観て

1984年はわたしの生まれた年。そしてニューヨークを巨大マシュマロマンが襲った年!

続編はいくつも公開されており、その度全部チェックした「ゴーストバスターズ」!特に2は大好きで子どもの頃VHSを何度も繰り返し見たっけ。
子供心にもズールよりビーゴの方が怖いと思ってた。だってズールって粘土で作った犬みたいだったから!悪神に乗り移られたディナ(シガニーウィーバー)も怖いというより綺麗、(まぁ妖艶)で

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LAMB/ラム 【タブー映画】 ※激しくネタバレ

LAMB/ラム 【タブー映画】 ※激しくネタバレ

「LAMB/ラム」(2021)を観ました。

製作・配給会社「A24」の名が出てくると、観ないではいられない。母があらすじを読んで「ヤダァ〜、なんでそんな怖い映画作るん」と言ったその直後に、自ら再生ボタンを押す。それが答えだよ。結局みんな観たいのよ。こーゆーのが。

最初、見るからに賢くていい子そうな牧羊犬が出てきた時「あぁ、死なないでほしい」と思った。いい奴は死ぬ。ホラー映画のセオリーでないかい

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ドライブ・マイ・カー

ドライブ・マイ・カー

人によって好みがはっきり分かれそうな「ドライブ・マイ・カー」(2022)
(この投稿を金曜ロードショーの「グレムリン」見ながら書いてます。なんたる作品ギャップ!!)

亡くなってしまった家福の妻、“音”。わたしは、最初観ていて怖かったんです、この“謎人物”音さんが。抑揚のない声で録音されたカセットテープが、BGMみたいになにかと流れてきて怖さと謎さに拍車をかけているのですが。(あとヤツメウナギも怖

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地を這うような人生

地を這うような人生

「罪の声」(2020年)鑑賞。

35年前、大手食品会社をターゲットとした脅迫が相次ぎ、犯人逮捕に至らず未解決となった『ギン萬事件』。世間を騒がせた大事件を新聞記者、阿久津は改めて追っていた。京都でテーラーを営む曽根は亡き父の遺品の中からカセットテープを見つけるが、録音されていたのは企業の脅迫に使われた子どもの声で…

重い。内容としては重い。
なのだが、なにより見終わって一番に脳裏に浮かぶのは宇

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HERO

HERO

子どもの頃大好きだった「ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀」(1986)を、先日何十年かぶりに観ました。

ラズベリー賞受賞のアヒル映画。
marvelのキャラクター。

以前も書いたのですが、これを観た当時保育園児だったわたしはこの「ハワダク」(勝手に略)が好きすぎて、アヒルのハワードがギター弾くのを真似して踊っていた記憶があるし
どこかの縁日で買ってもらった、パー子(パーマン3号)のお面をつ

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最近観た「裏切り者が出てくる映画」2作

最近観た「裏切り者が出てくる映画」2作

昔会社の先輩が
「わたしは休日のために仕事してる」
と言っていた。これは、サラリーマンの経験がある人ならば誰しも持ったことのある感覚かもしれない。
仕事が(嫌な仕事が)あるからオフの日の嬉しさが何倍にも膨らむという話。

それは映画においての“裏切り者”の存在と何だか似ている。悪いヤツがいるから話が面白くなるんだよなー。

最近観た「裏切り者が出てくる映画」1作目は
「スパイダーマン:ファー・フロ

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集団と音楽

集団と音楽

先日「未知との遭遇」(1977)を観ました。

昔々に消息を絶っていたはずの戦闘機が、現代の砂漠地帯で突然発見される場面からスタート。未確認飛行物体、接近遭遇、「未知」のものに人間が遭遇する時。異星人とのコンタクトを友好的に描いた作品。

異星人とのコンタクトが音によって行われるシーンに興奮。言語でのコンタクトなどは無理なので、ここはもっとシンプルで根源的なもの「音」(音楽)による交流というわけで

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そこに山があるから

そこに山があるから

Filmarksでつけ始めた記録が、今日999本目に!

999本の内容全てをもちろん全て覚えているわけじゃないのですが。過去に見た(レンタルした)記憶のあるものを片っ端からFilmarksに記録してやっともうすぐ1000本。

999本目の映画は「ベスト・キッド」(1984)。わたしが生まれた年にできたこの映画。ラストの鶴のポーズ以外、なんの記憶もなくて。

引っ越してきたばかりのダニエルは、危

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