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作家マゾッホ・愛の日々 【やっぱ愛でしょ!】

アマプラ徘徊してたら出てきた
「作家マゾッホ」。
パッとイメージで
マゾっ気のあるゴッホが脳裏に。(単純)

「これは芸術家の話や。」
と謎の関西弁で言い聞かせるようにして
見始めたわたし。

アンティークなインテリア家具。
海外の格子窓など可愛かった。
時代劇度★★★★★

「あなたの言うことならなんでも聞きます」と急にマゾッホ。いや、最初の誘い文句は「あなたは文才もある。あなたを作家にしたい」これじゃなかったんけ?文通相手を熱烈トークで自宅にご招待。さらに急にお膝に接吻したいと笑笑さすがヨーロッパ。お膝ときた。

「立ちなさい」
急に命令口調全開の文通奥様。
「ご命令なら」
と急にマゾっぽさ全開のマゾッホ。
いつの間にか始まっていたSMプレイ。
何を見せられているんだわたしは。

「NO」
触らせてもらえないのに触られるマゾッホ。笑
擬似結婚式まで始まっちまい…
ケーキ買って来い言われてケーキ買いに行くマゾッホ。マゾだは笑笑

ちなみにこれを朝8時から観ているという
わたしがもはやマゾっぽ。

ところで、
知らなかったのだがこの「マゾッホ」というのは実在するオーストリアの小説家で、実際「マゾヒズム」の語源になったと言うではないか!驚いた。

彼の「奴隷になりたい欲」に振り回される妻(マゾッホは文通奥様と結婚した)のワンダ。
マゾッホは無理ばかり言う。
別の男と無理矢理関係を持てだの、なんだの。
しかしながら
「並の夫婦じゃないから」
で済ませなんとか夫の欲望に応えようとするのだ。

これについてFilmarksのコメント欄は
「マゾッホひどい!」
「自己中!」
「クズ夫!」
などと特に女性方からの批判でひどく荒れていた。笑

ただわたしは、
マゾッホもそんなに悪くないと思うのだ。
彼の癖は確かに歪んでいるかもしれないが
映画の中では、彼のこの「虐げられたい欲」とそこから得られるえも言われぬ快感というのが、制作に直結しているというのがよくわかる。

芸術家、もしくは表現者が持つ、ものを生み出すことの苦しみや、それに必要な爆発力やエネルギー。
彼の苦しみを妻のワンダが結果的に受け止めることになっていただろうし、また彼女とのSMプレイによってマゾッホは力を得ていた。
妻のワンダは戸惑いながらも、よくマゾッホの求めに応じてあげたと思う。

これを愛と言わずして何と言う?
夫婦にしかわからないことってあるよ!きっと!

「正妻はわたし!」
とワンダが主張する理由は、愛ではなくお金だったかもしれないけれど。
彼女、SMプレイ自体は、実はそんなに嫌いじゃなかったのだろうとわたしは見た。本当に心底嫌だったら最初に毛皮着せられた時点で逃げてるさ。

でもさ、
最後マゾッホにあっさり別の女がいることがわかった時は
時間返せ!て思ったぽ。


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