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そこに山があるから

Filmarksでつけ始めた記録が、今日999本目に!

※自分のFilmarksより

999本の内容全てをもちろん全て覚えているわけじゃないのですが。過去に見た(レンタルした)記憶のあるものを片っ端からFilmarksに記録してやっともうすぐ1000本。

999本目の映画は「ベスト・キッド」(1984)。わたしが生まれた年にできたこの映画。ラストの鶴のポーズ以外、なんの記憶もなくて。

※Filmarksより

引っ越してきたばかりのダニエルは、危険な空手道場「コブラ会」のジョニーにボコボコにされて以来、友人もおらず好きな女子との関係もなかなか進展しない。それどころかジョニー達にしつこく狙われる毎日だったのだが、ある日アパートの管理人“ミヤギ”老人に助けられて…


という話。

映画というより昔のテレビドラマを見ているような。浜辺での甘酸っぱいシーンや体育の授業風景など、けっこうちゃちくてつっこみたくなる。因縁の闘いもサラッとしてて、鶴の技もサッと出てあっさり勝利。ラストがミヤギの顔で終わるのはとても良かった。

色んな意味で時代を感じる作品ではあるけれど、この映画で良いのはやっぱり“ミヤギ”さん。ミヤギさんの顔も空手ポーズももちろん良いけれど、真に味わうべきは「ミヤギマインド」だと思う。

「闘うのではない」
「嘘も本当もない」
「勝ち負けではない」
というように、必要とあらば卑怯な手も平気で使おうとするコブラ会とは正反対の精神論で諭してゆくミヤギ。もはや悟り。
人間、生きていればそれらのような二極の世界に身を置きがちだ。

ダニエルの特訓中、船のシーンでは
ミヤギ「なんのために空手をやる?」
ダニエル「闘わないためさ」
ミヤギ「見込みがある」

わたしたちが何かに向かっていったり挑戦したりすることに、理由はなくていいのかもしれない。痛めた足でジョニーに立ち向かうラストのダニエルは、「自分に勝つ」ていうのとも、もう違うのではないか。ミヤギマインド的には「そこに山があるから登る」そういう境地の話かも、と思う。


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