傷ついている人がすぐ側に居た…
灯台もと暗し。
私はやはりなんてなんて愚かなのか。
今までの人生で、何が欠落しているか、感情は勿論そうだが、何故家族に憧れていても壊してしまうのか、
その原因は、自分の安心する場所を見つけやっと気付けた事なのに、すぐ側で泣いている人をなんとなく把握していても、闇は、同じであったとしても、
支えてくれた、正反対の深い傷を持つ大切な人(旦那様)の心を無意識に無視してしまう私の盲点が根底にいつもあるからだ。
やはり共感能力不足、自分さえ良くなればいいという、自分だけ苦しみが解放されてきた時やっと相手に寄り添わなければ、支えてくれたのは誰なのか?頭では理解しているのに、
「僕も、結婚生活や、家族、憧れを持つ以前に、生きていくことが精一杯過ぎて、考えたこともなく、自分だけが我慢すればなんとかなる、未来を見る余裕すらありませんでした」。
いつもより暗いトーンで話す11歳年下夫。
私は先日、彼が普通預金しかしていなかったので、投資信託の新しくなったNISAなどの説明を聞きたくて銀行の営業を自宅に呼んだ。
私自身はもう既に意味わからないまま入っていたので、旦那さんにも少し運用してもらおうと仕組みを聞いて居た時、旦那さんはきちんと対応するのだが、
相手が真剣に説明しているのに、携帯でメールを打ちながら聞くという場面多々あり、それは1度ではなく度々あったので、気になってしまい、
「社会人として、人の話を聞く時、携帯いじりながら聞くのは何故?とても失礼だからやめてください」
普通に言ってしまった事を、瞬時に後悔した私。
そういえば旦那様は、どうやって生きてきたか、自分が家族を守らないと生きていけない。
しっかりしないと。
それを幼い頃から強いられたこと、それは無意識である事。
聞く歌が世代よりもずっと上で、私よりも上の懐メロも多く、取り巻く環境から、普通の家庭の子より様々な欲しいもの、やりたいこと我慢して、
絶対にそれを辛いと見せない、そして周りから良い子、優しい子、そのように言われながら育ち、大人になりその家族を隠すことに罪悪感を持つという矛盾からなのか、常にいい人をしてしまう故に1人で抱え込む、大人になるのが速すぎた、常識や勉強等よりも、守らなくてはならない弱い大人の為に生きる事だけに必死だった過去の経緯があった事を私は何故忘れてしまっていた?甘えだ。完全に。
夫婦喧嘩になりやすいのは、彼が親孝行と母親の自立を阻む甘やかしを履き違えている事が多いことに気づく。
確かに誠実で、間違えたことはしない。善悪の知識は後期高齢者と呼ばれる彼の祖母からしっかり教わってきた。愛情は祖母から沢山受けて来たとはいえ、子に乗っかかるものが多すぎる。
私と結婚し、少しずつ心を開いてきてだいぶ自分らしくを出してきて、互いにありのままを出してもそんなに衝突する事はなかった。
それは、年が離れていても私が子供すぎるので、そのワガママを受け容れる事は、彼にとっては容易かったのだと思う。
憎しみからは何も生まれないが、同情からも何も生まれない。
共感する事は出来る。彼に何をしてあげれば良いか?
幼い頃を思い出した。
フラッシュバック襲う中、自分の心の奥を探る。
話を、苦しみを聞いて欲しい。誰か助けて欲しい…。
そうだったね、ごめんね。あなたの深いところにある、いい人、いい子でなければを外してあげなきゃいけないね。
自分が受けたカウンセリングの内容も思い出した。
私はなんて傲慢だったんだろう。自分の傷だけをアピールし、彼の繊細な心を刺激し自分が癒されていくのは、彼にもっともっと強くならなければという無意識の負荷をかけてしまう結果になることに気づき、反省した。
しかしどうすれば癒せる?
彼はこのままだと、また心を閉ざす。
そういえば、職場の話を聞かないが、年末31日、元旦まで自分にシフトを入れようとしたことが何か示唆している。
「皆元旦は仕事出たくないだろうから、僕がやるのは当たり前です。」
いや、当たり前では無い……。🥲
昨夜眠る前に、ものすごく考えて旦那さんに声をかけた。
「辛かったよね。今まで。よく、頑張ってきたよね、1人で。私と同じだね。大人のせいで、子供が、理不尽な我慢しなければならないなんて、
おかしいよね。誰にも助けて貰えないから、諦めて、自分さえ我慢すればいいって、何回やりたいことや、欲しいもの、我慢したんだろうね。
私たちは何も悪くない。本当にあなたは頑張ってきたんだね。もう頑張らなくてもいい。つらい時はつらい、何でも言って良いんだよ。私は何言われても、受け容れる。守る。むしろ言って欲しいよ。超能力者じゃないんだから、言わなきゃわからないよ。大丈夫。」
それはメイの操りでは無いと思う、というかそうであると願いたい。
少なくともそこに私の辛さも投影した。私もそれを伝えるのは辛かった。
旦那さんが初めて泣いた。
「……ずっとやりたいこと我慢してきた。僕は、何か弱音をはいたら、お母さんやばーちゃん、ねーちゃんが生きていけないから。
言われるまで気づかなかったというか無視してた。無意識に。
そして、僕がそんな事を言ったら、ダメなんだって、優さんにも嫌われて、優さんが去っていってしまうんじゃないかって。怖かった。けれども
確かに、忘れるほどずっとずーっと我慢してきたなあ……」
私がしてもらったように、彼を抱きしめた。
子供のように私の胸にうずくまった彼の髪を恐る恐る撫でた。互いに甘えたことの無い2人。
私に母性本能?が生まれる。
彼は子供になる。
子供とはこのような感じなのか?
なんて切ない、なんて言っていいか分からない。
何だか愛おしさが辛い。
とにかく私も涙が流れた。
抱きしめた。
「あなたはもっともっと私に何でも言っていいんだよ。つらい時はつらい、その時思ったこと言っていいんだよ。そんなことで絶対に嫌いにならないし、絶対に離れない。私にもこうしてくれたよね」
旦那さんが、
「あったかい…。」
私はしばし抱きしめ、頭を撫でていた。
辛い境遇、共感を超えた何か。そして不思議な安心感を得た。
そして彼が先に眠り、安心して私も眠りにおちた。
魂の片割れ。
よく分からないけど、
夫婦とは、こうやって傷を癒していき、ありのままを出し、相手を知り、助け合う。
家族を知らず、家族に憧れ、互いに子供な私たちは、初めてお互いを知り始めた。そこに強い見えない絆が確かに生まれて来たような不思議な感覚を得た。
機能不全家族で生み出された私たち。
危うい気も感じる。
信じて少しずつ夫婦になっていこう。
最後までお付き合い下さり大変ありがとうございます。
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