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「インスタ映え」る音楽。

Photo: Getty Images

はじめまして!Pomaloプロデューサーの河野です。
簡単に自己紹介すると、私はプロミュージシャンとプロデューサーを兼業しているという、社内でも珍しいスタイルで仕事をしています。実際にクライアント様にエンタメ、音楽部門のご相談を受けることもあるし、作曲家として成果物を納品することもあります。立ち位置的には営業とクリエイティブの間というポジションといったところでしょうか。

ということでその特異性を生かして今日は「インスタ映え」る音楽についてお話しようと思います。早速ですが、どっちがインスタ映える音楽だと思いますか?映像は抜きにしてくださいね。

Meghan Trainor:「All About That Bass」


Drake:「money in the grave」



さてどうでしょうか。
私の考えではDrakeになります。「いや、Meghanの方がいいじゃん!何がちがうの!」と思った方もいらっしゃるのでは?そこにはSNS独自の3つの理由があると私は考察しました。以下に記載していきます。

1.トレンド
SNSを使用する層、ミレニアル、Z世代の多くのユーザーはボーカルの音量が小さいと違和感を感じやすい傾向にあるというのが、まず一番の要因であると考えられます。

「ボーカルの音が小さい」=「地味」

一時期の低音至上主義から大きく変わり、とにかく大きい音で低音を外すのがトレンドとのこと。QueenやMichael Jacksonのレコーディングをしたメトロポリススタジオのエンジニア、ジョン・デイヴィス(エド・シーランやエイミー・ワインハウスなど)もそのことについて以下の記事で語っています。
参考:https://www.phileweb.com/sp/interview/article/202001/16/697.html

エド・シーランさえもメソッドに従うと、クラップとボーカルぐらいしか入れるものがなく苦労しているとのこと。なんと、ボーカルを大きく引っ張り上げるinstagram用のマスタリングというのも登場していて、いかに独特のカルチャーであるかが分かりますね。
TikTokから大ヒットしたLil Nas Xの楽曲にも同様のことが言えるでしょう。
Lil Nas X:「Old Town Road」




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2.音楽を聞く環境
まずSNSを使用している際、何で音楽を聞くことになるでしょうか。多くの人は.イヤフォン(ヘッドフォン)を使用するのでは。移動時間に音楽聴きますよね。そうなると電車の中でスピーカーは使いませんよね?使っている人がいたら今すぐヨドバシカメラでイヤフォンを買いましょう笑。
イヤフォンで聞くと一般的にはステレオ感が失われます。クラシックがイヤフォンで聞くのに向かないのはそういった理由です。たくさんの音を聞くのにイヤフォンは適していないのです。だから音は少ない方が良いということになります。

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3.再生するSNSプラットフォームの環境
通常、現代の音楽はステレオで作成されており、多くの音を広いスペースで再生することを想定しているものも多いとおもいますが、Instagramはモノラルであり、音の数が多すぎるとボーカルが埋もれてしまうのです。2の聞く環境とも関連してきますが、そもそも
音の数が多い=聞きにくい、という状況なのです。


以上の3点をまとめるとInstagarmで「映える」の音楽は

ユーザーがボーカルを大きくて、なるべく音の数を少なくする。

ということになります。それを考えるとDrakeのような楽曲がSNSに適していると私は考えました。
ただ日本でこのメソッドが通用するかは疑問ではあります。それだけ日本はガラパゴス的な進化を遂げてきていてそれが今、海外から注目される理由にもなっているのですが。。。
これについてはまた、機会があれば触れていきたいと思います。
ではまたお会いしましょう!


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