【日本初?】留学準備をサポートするAIシステムをリリースします - Polymath AI
はじめに
こんにちは、Polymathのカイです!元々金融機関にてデリバティブのトレーディングをしていましたが、2021年から南カリフォルニア大学院でコンピューターサイエンスを学んでいます。早いもので、今年の冬頃には卒業する予定です。
私自身が記事を書くのは約半年ぶりですが、その間何をしていたかというと今まで以上に色々な活動をしていました。
フルスタックエンジニアとして働きつつ、大学院のフルタイムの授業を受け、Polymathのお客様のサポートをしたりと、我ながら攻めた時間の過ごし方をしたなぁと思います。その分充実していましたし、得るものはとても大きかったです。
そして今回の記事はタイトルにもある通り、留学には切っても切り離せない資料であるエッセイ、推薦状、レジュメの作成を手助けしてくれるAIシステムをリリースします。
ツールはこちら。直感で大体操作できますので、よければ遊んでみてください。本格的に使うには有料ですが、無料でもある程度使えるように設計しました。
せっかくなので機能紹介やこのシステムを作った経緯についてお話しようと思います。
機能
AI フィードバック
エッセイや推薦状、レジュメをコピペしてボタンを押すと、これまでPolymathに蓄積されてきた経験や情報を元にAI がフィードバックをします。一つの観点からのフィードバックが30秒程で返ってくるので、数分待てば多角的なフィードバックが得られます。
たとえばエッセイにおいては以下のような視点からのフィードバックが返ってきます。
ハードスキルの(アドミッションが求める程度に詳細な)記載がされているか
定量的な表現に入れ替えられるところはないか
ダイバーシティについて効果的に書いてあるか
予め断っておくと、このAIフィードバックを使うだけで、サクッと書いた下書きがハーバード大学に合格できるエッセイに生まれ変わることはあり得ません。とはいえ、合格レベルに引き上げるための気づきを色々与えてくれると思います。
エッセイには私自身も相当苦労しましたし、Polymathの活動を通じて多くの方が苦労しているのを見てきました。初めて棚卸しをしたエッセイの状態から、大学のアドミッションが求める内容に編集する作業は相当な時間と労力がかかります。
適切なストーリーの選択、フォーカスする方向の修正、文章の流れ改善、ダイバーシティに関するネタの発掘 etc、独力でやるとこれだけで数ヶ月かかる方も多くおられます。中には最後までアドミッションが求める観点に気付かず、努力した割には全然響かないエッセイを提出している人も少なからずおられると思います。
AIフィードバックはそんな時間のかかるステップを短縮したり、気付きを得るのにとても役立つかと思います。的外れなアピールをして、足切りに引っかかってしまうことも減ると思います。
AI 診断
これまでPolymathではお客様が数々の理系トップスクールに合格するサポートをさせて頂きました。そこで得た知見を元にイトクが機械学習モデルを開発しました。英語やGREのスコア、GPA等の情報を入れると、志望先大学の合格率を予測します。
留学の際には全国模試のような参考になる基準が少ないので、ざっくりとした合格率のイメージを掴めるだけでも価値はあるのかな、と思います。Polymathに来て頂くお客様は総じて合格率が高いため、過去のデータを使うと実際の合格率よりも高めの予測値となる点は今後の改善ポイントです。
資料作成ガイド
私の知る限り、米国大学院の理系修士に特化した資料作成ガイドがなかったので、今回我々で作成しました。
エッセイの作成ガイドは無料で公開しているので、気になった方はこちらを覗いてみてください。また、より内容を充実すべく、今回作成したガイドは順次アップデートしていきます。
留学関連ニュース
おまけ機能ではありますが、留学やビザ関連のニュースが見れます。最近話題のGREが9月から大幅に短縮されるという嬉しい話やH1Bビザの取得が厳しい等の悲しいニュースもあり、開発途中にも気になって読んでました。
作成背景
きっかけ
Polymathを通じて多くのお客さまの理系留学をサポートしております。エッセイや推薦状作成において、皆様が共通して苦戦するポイントや悩むポイントがありました。
例えば、
職場での輝かしい瞬間(いくら稼ぎました、いくらの案件を組成しました etc)をそのまま書いていて、アドミッションに伝わらない
かっこいい単語を並べるものの、数値を入れないため意味が伝わりにくい
ダイバーシティ?なにそれ?
もちろん全ての資料は一人ひとりが生きてきただけの濃いストーリーがあるので、テンプレートを作って適用するのは限界があります。そこそこのレベルのものは作れても、エクセレントなものを作るのは難しいです。
ただ、それでも共通して押さえるべきポイントというのは確かに存在するので、そのあたりをどうやったらうまく伝えられるのか、Polymathとしても試行錯誤していました。
その中で昨年の11月に出てきたChatgpt。私はちょうどそのときに自然言語処理のクラスを受けていたこともあり(偶然にもそのときは仮想通貨に関するチャットボットを作っている時でした)、出てきた瞬間からヘビーユーザーになりました。
さらに、Polymathメンバーは全員がエンジニアであり、多くのAIツールを試してきました。その経験と、これまでPolymathに蓄積されてきたナレッジを活かすことで、留学のためのAIプロダクトを開発できるのではないかと考え、様々なアイデアが浮かびました。
実装
そして5月の一週目に春学期が終わったので、その次の日から作成に取り掛かり始めました。日中は仕事をしていますが、終わった後と休日は大体、本システム開発をしていました。
今回は認証機能や支払い機能の実装も必要だったことに加え、資料作成ガイド等のコンテンツやデザインもひとつひとつ考えながら作って行ったので、250時間程度はかかりましたが、ようやくベータリリースできる状態にまで持ってこれました。これからも週ごとに機能追加や改善をしていきますので、今年受験を考えている方は是非試してみてください。
今後
今回はコンピュータサイエンスとデータサイエンスを想定してAIフィードバック機能を開発しましたが、今後は他の学部のハードスキルについてもより的確なフィードバックが出せる様、各学部用にファインチューンをしていく予定です(他の理系学部でもエッセイ、推薦状、レジュメに記載する内容の方向性は一緒なので、現状でも十分使えると思いますが)。
また、今回のツールをプラットホームとして、理系留学に特化した記事や情報発信もしていきます。合格率を上げるのに効果的なポートフォリオの作成方法等や、Prerequisitesの具体的な対策方法等のコンテンツも追加していく予定です。
最後に
クーポン
ベータ版ということもあり、有料版でもお安く使って頂けるようにクーポンを用意しました。クーポンコード入力欄で『BETA70』と入力すると、最初の3ヶ月間は70%引きになりますのでもし宜しければPolymath AIを使ってみてください。
フィードバック
有用なフィードバックを提供して頂いた方にはPolymathのサービスでご利用頂けるクーポンをお渡しさせて頂きますので、こちらからフィードバックを頂けると幸いです。
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