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《Nyenyedzi nomwe》Kresiah Mukwazhi
アートバーゼル、バーゼル・イン・バーゼルを見に来た。6/10から始まったアートフェアは6/12からプレビューを開催している。お金で買えるチケットは6/12のホール1.0から公開が始まり、ホール2.0は夕方から入場することができる。
ホール1.0はUnlimitedとして、大型のインスタレーションなどが展示されている。マーク・マンダース、ミリアム・カーン、ロバート・フランク、ウーゴ・ロンディーネ、
第60回ベネチアビエンナーレ
4月の終わりから5月のはじめにかけてイタリアのベネチアに出かけた。ピエール・ユイグのLiminalを見ることを主な目的としていたけれど、ベネチアビエンナーレが開催されている時期だから、4/20のオープン以降に出かけようと計画していた。
ベネチアビエンナーレは修士の研究時代にも何度かレポートを見ており、実際に見てみないといけないと考えていたため、ちょうどいい機会だった。ピエール・ユイグの展覧会評は別
《My Soul Train》小林由
東北芸術工科大学の東京選抜展で小林由さんの《My Soul Train》は、ダイナミズムがあった。
当初はキャンバスを木枠からも拡張させたと捉えていたが、キャンバスは縫い合わされている。
ストリートのような空気感、キャンバスを構築しているというよりも、ストリートで遊ぶうちに、この形になった。というような印象を受けた。
グラフィティは、大学院の友人の研究テーマだった。
小林さんの作品は、ヒッ
《虚の秘密は私のみぞ知る》石黒光
東北芸工大の東京選抜展、石黒光さんの作品は出口近くに提示されていた。大きな画面、絵画ではあるが、その大きさから壁のように感じる。
画面の右下にある格子は土壁の中の小舞を想起させ、すると画面に前景と後景が立ち上がる。画面中央から左手は穴と見立てることになるだろう。すると、はがれた土壁とは別次元の穴、そこに浮かぶ二つの顔、穴の中央下寄りの一段暗い黒、様々なレイヤーが立ち上がってくる。
浮かび上がる二
東北芸術工科大学美術科東京選抜展の萩中茉優の展示
萩中茉優さんの展示は球体関節人形と版画作品を提示していた。
二体の球体関節人形が木の椅子に座って向き合っている。頭部は鳥であり、奥の人形は足が鳥のようにかぎ爪がある。問答をしているかのような向き合い方、人型をしているが、その頭部から人とは遠い存在に見えてしまう。しかしながら、骨格標本のような白色から、見ているうちに人形と対峙している際の距離感がバグってしまう。
ステートメントには、思考の際に一
《少女信仰》鹿野真亜朱
東北芸工大学の東京選抜展、何年前から見ているだろうか。恐らく2019年から見ていると思うが、記憶が定かではない。今年こそは山形に見に行こうと思っていたが日程の関係で無理だった。
鹿野真亜朱さんは、版画を提示していた。
パネルにシルクスクリーン、細い線による書き込み、荘厳な雰囲気を漂わせているのはミューグランドで下地を作っているからだろう。画面に盛り込まれた様々な要素、キリスト教における宗教画の
《Observing Variation in Sliced Loin Hams》森田明日香
IAMAS の修了展は昨年と比べると規模が小さい感じがした。ソフトピアジャパンセンタービルとワークショップ24と、二つのビルにわたって展示されていた。
森田明日香さんの修士研究「差異の観測」は、日常の中にある同一に見えるものの差異を示すもの。ロースハムの差異について着目したインスタレーションを提示していた。
円のスクリーンに映し出される何かの表面、氷床のようにも見えるが、大きさと形から、天体観
名古屋芸術大学の村瀬ひよりの展示
名古屋芸術大学の西キャンパスは、フラットな敷地なので歩きやすい。油画が展示されるZ棟は、飛び地になっていて、道路を渡っていく。それまで見ていた展示とは気持ちを切り替えて作品と向き合うことができる。
そんなZ棟で最初に見た村瀬ひよりさんの作品、「さかいめ」と書かれたステートメントがあったが、展示空間は、村瀬さんの様々な作品によって構成されており、さながらポートフォリオのようであった。
モノクロで
《目覚めの挨拶》平石はるな
京都市立芸術大学の作品展、平石はるなさんの作品が圧巻だった。
大きな画面にピンクの花と鳥、手前にいるのはオカメインコとセキセイインコだろうか。インコと花が同化し密度のある画面下部から視線を上げていくと空に抜ける。青と緑のセキセイインコが相まって飛び、青いインコの背景の雲によって視線の誘導がなされていく。
何かの名画を参照しているだろうと思ったが、何だろうか。かなり昔に見たジョルジュ・ロシュグロ
《echo-typing》遠藤梨夏
佐賀大学の卒業・修了制作の期間にあわせてSAGA ART WEEKが開催されている。佐賀市内のアートスポットが連携して、様々な展示やイベントを提示する企画、歩いて回るには距離があるのでレンタル自転車などを活用するといいと思う。
旧枝梅酒造で展示されていた佐賀大学修士一年生のグループ展「ザ・9」を見にきた。この世代は、CAF賞優秀賞、Idemitsu Art Award 2023(旧シェル美術賞)
《美少女戦士私》岩崎佑香
佐賀大学は有田にもキャンパスがあり、毎年の卒業制作ではセラミックの作品が多く展示されている。他の大学でも工芸系でセラミックの展示があるが、有田焼の窯元にキャンパスを構えているからだろうか、レベルの高さに毎年楽しみにしている。
岩崎佑香さんは有田セラミックだけれども、巨大なサイの編み物を提示していた。テキスタイルではないかと勘違いして、キャプションを二度見してしまった。
大きな胴体のボーダー、足