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コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(M…
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記事一覧

《Nyenyedzi nomwe》Kresiah Mukwazhi

アートバーゼル、バーゼル・イン・バーゼルを見に来た。6/10から始まったアートフェアは6/12か…

Tsutomu Saito
1か月前
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《月白の城》来夢

創作人形作家の三人展が開催されている。ひびきさんとKahoさんと来夢さんの三人展であり、来夢…

Tsutomu Saito
2か月前
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目的化をスライドさせ、新たな意味の構築を図る—堤麻乃《In progress》

北桂樹 21世紀の情報化とインターネットの普及はわたしたちの世界の理解を急激に変化させてい…

Crossing Lines
5か月前
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《偶像》片口南

五美大展で女子美術大学の片口南さんの作品を見た。片口さんの作品を初めて見たのは第11回前田…

Tsutomu Saito
4か月前
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《My Soul Train》小林由

東北芸術工科大学の東京選抜展で小林由さんの《My Soul Train》は、ダイナミズムがあった。 …

Tsutomu Saito
4か月前
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《虚の秘密は私のみぞ知る》石黒光

東北芸工大の東京選抜展、石黒光さんの作品は出口近くに提示されていた。大きな画面、絵画では…

Tsutomu Saito
5か月前
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東北芸術工科大学美術科東京選抜展の萩中茉優の展示

萩中茉優さんの展示は球体関節人形と版画作品を提示していた。 二体の球体関節人形が木の椅子に座って向き合っている。頭部は鳥であり、奥の人形は足が鳥のようにかぎ爪がある。問答をしているかのような向き合い方、人型をしているが、その頭部から人とは遠い存在に見えてしまう。しかしながら、骨格標本のような白色から、見ているうちに人形と対峙している際の距離感がバグってしまう。 ステートメントには、思考の際に一人二役で自問自答をするとあった。この人形は、討論の際にでてきたモノを現実に取り出

《少女信仰》鹿野真亜朱

東北芸工大学の東京選抜展、何年前から見ているだろうか。恐らく2019年から見ていると思うが、…

Tsutomu Saito
5か月前
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《Observing Variation in Sliced Loin Hams》森田明日香

IAMAS の修了展は昨年と比べると規模が小さい感じがした。ソフトピアジャパンセンタービルとワ…

Tsutomu Saito
5か月前
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名古屋芸術大学の村瀬ひよりの展示

名古屋芸術大学の西キャンパスは、フラットな敷地なので歩きやすい。油画が展示されるZ棟は、…

Tsutomu Saito
5か月前

《陳列》森崎萌黄

名古屋芸術大学の卒業・修了制作展はスタンプラリーを実施していた。スタンプを集めるための順…

Tsutomu Saito
5か月前

《目覚めの挨拶》平石はるな

京都市立芸術大学の作品展、平石はるなさんの作品が圧巻だった。 大きな画面にピンクの花と鳥…

Tsutomu Saito
5か月前
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《echo-typing》遠藤梨夏

佐賀大学の卒業・修了制作の期間にあわせてSAGA ART WEEKが開催されている。佐賀市内のアート…

Tsutomu Saito
5か月前
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《美少女戦士私》岩崎佑香

佐賀大学は有田にもキャンパスがあり、毎年の卒業制作ではセラミックの作品が多く展示されている。他の大学でも工芸系でセラミックの展示があるが、有田焼の窯元にキャンパスを構えているからだろうか、レベルの高さに毎年楽しみにしている。 岩崎佑香さんは有田セラミックだけれども、巨大なサイの編み物を提示していた。テキスタイルではないかと勘違いして、キャプションを二度見してしまった。 大きな胴体のボーダー、足の付け根には花のようなモチーフがあり、足のボーダーの向きの変化を自然に接続してい