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コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(M… もっと読む
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記事一覧

《月白の城》来夢

創作人形作家の三人展が開催されている。ひびきさんとKahoさんと来夢さんの三人展であり、来夢…

Tsutomu Saito
3週間前

目的化をスライドさせ、新たな意味の構築を図る—堤麻乃《In progress》

北桂樹 21世紀の情報化とインターネットの普及はわたしたちの世界の理解を急激に変化させてい…

Crossing Lines
2か月前
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《偶像》片口南

五美大展で女子美術大学の片口南さんの作品を見た。片口さんの作品を初めて見たのは第11回前田…

Tsutomu Saito
2か月前
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《My Soul Train》小林由

東北芸術工科大学の東京選抜展で小林由さんの《My Soul Train》は、ダイナミズムがあった。 …

Tsutomu Saito
2か月前
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《虚の秘密は私のみぞ知る》石黒光

東北芸工大の東京選抜展、石黒光さんの作品は出口近くに提示されていた。大きな画面、絵画では…

Tsutomu Saito
2か月前
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東北芸術工科大学美術科東京選抜展の萩中茉優の展示

萩中茉優さんの展示は球体関節人形と版画作品を提示していた。 二体の球体関節人形が木の椅子…

Tsutomu Saito
2か月前
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《少女信仰》鹿野真亜朱

東北芸工大学の東京選抜展、何年前から見ているだろうか。恐らく2019年から見ていると思うが、記憶が定かではない。今年こそは山形に見に行こうと思っていたが日程の関係で無理だった。 鹿野真亜朱さんは、版画を提示していた。 パネルにシルクスクリーン、細い線による書き込み、荘厳な雰囲気を漂わせているのはミューグランドで下地を作っているからだろう。画面に盛り込まれた様々な要素、キリスト教における宗教画の物語を示している。 少女信仰とは、パパ活、トー横キッズを引き合いに出して推しの

《Observing Variation in Sliced Loin Hams》森田明日香

IAMAS の修了展は昨年と比べると規模が小さい感じがした。ソフトピアジャパンセンタービルとワ…

Tsutomu Saito
2か月前
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名古屋芸術大学の村瀬ひよりの展示

名古屋芸術大学の西キャンパスは、フラットな敷地なので歩きやすい。油画が展示されるZ棟は、…

Tsutomu Saito
2か月前

《陳列》森崎萌黄

名古屋芸術大学の卒業・修了制作展はスタンプラリーを実施していた。スタンプを集めるための順…

Tsutomu Saito
2か月前

《目覚めの挨拶》平石はるな

京都市立芸術大学の作品展、平石はるなさんの作品が圧巻だった。 大きな画面にピンクの花と鳥…

Tsutomu Saito
3か月前
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《echo-typing》遠藤梨夏

佐賀大学の卒業・修了制作の期間にあわせてSAGA ART WEEKが開催されている。佐賀市内のアート…

Tsutomu Saito
3か月前
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《美少女戦士私》岩崎佑香

佐賀大学は有田にもキャンパスがあり、毎年の卒業制作ではセラミックの作品が多く展示されてい…

Tsutomu Saito
3か月前
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《無題》埜口さくら

佐賀大学の日本画は面白い。近藤恵介さんに依る所が大きいと思う。昨年は武蔵美市谷キャンパスのαMや、LOKO GALLERYなど東京でも展示していた。埜口さくらさんは大学院・日本画とあった。 佐賀大学の美術館、1階から2階への吹き抜け空間に展示されている埜口さんの無題、遠くから作品を認めたときには、モノクロ写真だと思った。 一行に八つの正方形が並ぶ。墨でグリッドを描いている。いや結果としてグリッドが浮かび上がるということで、どちらが主なのか曖昧にさせているように見える。 墨