詩人の作る、耳飾り
私が最初にリトルプレスで世に出して頂いた散文詩の作品集は、京都の恵文社さんと、吉祥寺の百年さんで取り扱ってもらい、どちらもありがたいことに初版完売した。そして2年前に、同じ形式で友人にイラストと編集を担当してもらい、最新の作品集として、早稲田の古書ソオダ水さんで現在お取り扱い頂いている。
最新の作品集のリリース記念展をやったときに、僅かに増刷された過去の第一弾も一緒に販売した。そのとき、第一弾を手に取ってくれた友人が予想以上に沢山いたことに、深い感謝と共に、驚いたことを思い出した。
"買いに行ったら売り切れていて"と言われて。
つまり、最初の作品集を買ってくれたのは、必ずしも私を直接知っている人だけではなかったのだ。もしかしたら、直接会ったことはなくても、こういった発信をみて、興味を持って手に取ってくれた人が、いたかもしれなかった。というか、多分、いた。
無名でも、そういう事はあるのだ。アート現場にいたときに、自分は作品を通して作家と顧客を非常にアナログに直接的に繋ぐ役割をしていたから、なんとなく"全ての人に出会っている"感覚が染み付いていたけれど、作家の立場になれば、"作品や発信を通して結びついている"という間接的な形で立ち上るご縁もあるのだ。
改めてそのことに思い至ったいま、直接に、とってもお知り合いというわけではないかもしれないけど、たまにみてるよとか、たまたまみたぜという方にも向けて、こちらでも私の現在進行形のお知らせをさせて頂きたいと思ったのであります。
(えらい長い前置きになりました…)
本題です。会期が12/25までと残り僅かではあるけれど、早稲田のswitchという素敵な雑貨屋で、10月から私のハンドメイドアクセサリーブランドである、"poeta-詩人の作る、耳飾り"のpop upが開催されています。
お前、物書きのプロフィールよな?何故にアクセサリーをば……という問いへは、元々ちまちましたもの作りが生きがいであることを大前提に、①頭よりも手のほうから先に生み出されるポエジーを形にしてみたかった、というアーティなコンセプトと、②当時過労による脳疲労で言葉による思索を制限せざるを得ない状況にいたという、制約が故の必然の両面から回答しています。両A面。
アクセサリーとか、ぬいぐるみとか、正直アートも花もそうだと思うんだけど、直接的に役に立たないものへの愛が尋常じゃない、というか、役に立たないことが愛だと思ってる。本は魂だが、ちょっとお役立ちを期待されがちよな。
だから、ただ掌で自分のために愛でて、透けた陽の光から今に自分を戻してくれるような小さな従者としての耳飾りを、自分と同じような感性の人に届けてみたかった、これが本音であります。アクセサリーの形をした、手触りのある詩なの。持つ人が、自分の感性を主役にした詩的な時間を過ごしていくためのお供なの。
写真はインスタに載せているのでご興味ある方は、topのlitlinkからか、@poeta_marieで遊びに来てみて下さいませ。
プレス経験者とは思えない、情熱と私情のみが先走った告知文になりましたが、以下が展示情報となります。
"poeta-詩人の作る、耳飾り-"
会期:〜12/25(土)
時間:11:00〜19:00
場所:switch 新宿区西早稲田1-1-4
東西線早稲田駅より徒歩3分
※会期中の通販の店舗対応あり
今後も企画を考えていますが、お店で手に取っていただけるのは割と貴重な機会になるかと思うので、ぜひお楽しみ頂けたらとても嬉しいです。
またこういうお知らせも、noteでもするね。明日は超絶寒いっぽいから、みんなあったかくして過ごそうね。
*Marie
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