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名古屋城で《加藤清正公》と《くノ一忍者》に遭った (街で★深読み)

花粉症で街中の外出を控えていましたが、どうしても行かねばならぬ用があり、その近所にある名古屋城を《徘徊》してきました。
おかげでこの日は「13000歩」を超えてしまった。

note内を検索してみると、すでに素晴らしい天守閣や本丸御殿の写真が上げられています。
では、今回は、こうした建造物ではなく、生命体について取材を進めて行こうと思います。

名古屋城本丸御殿。ちょうど藩主などエライ人の駕籠がそのまま入ることになる《玄関」部分

本丸御殿は、初代尾張藩主・徳川義直の住居かつ藩の政庁として1615年に完成しました。
天守閣と共に《国宝第1号》に指定されたその建物が、天守閣と共に焼失したのが、1945年の空襲によるものです。
名古屋には三菱の軍需工場が置かれていたこともあり、徹底的に空爆され、私の祖父の家も焼失しました。

戦争は容赦がありません。「やむをえず」どころか、むしろ敵の戦意を削るために《心を置く場所》を攻めたのかも、と現在進行中のロシア軍の行動に思います。
「聖域は無い」というより、むしろ、「聖域を攻める」のが《卑怯者》のやり方なのでしょう。

本丸御殿は2018年に復元したもので、廊下から豪華な襖絵や欄間を見ることができますが、気になるのは《鴨居》がけっこう低い事。現代なら男性の半数以上が頭を打つのでは、と心配で係員に尋ねたら、
「この時代の平均身長は160 cmぐらいなので」
とのことでした。

名古屋市内にある学校の「校章」デザインには《しゃちほこ》が使われている例が多いのです。私が通学した小学校と高校もそうでした。漢字「城」が含まれる学校名も多い。 
それどころか、「金城」という名の女学園まで存在し、かつて授業をサボって学園祭に行くと、校門前になぜかウチの高校教師が《張り込んで》いて、《花園》に誘われたミツバチたちは一網打尽にされたものです。

この地の「《城》愛」「《しゃちほこ》愛」はなぜなのか?

金の鯱の他に存在する、銅製のしゃちこほこ1対

本丸御殿中の写真もひとつだけ挙げておきましょう。これは、3代将軍家光が上洛する時に泊まるために作った豪華絢爛・上洛の間です。

3代将軍家光のために作った「上洛の間」

この建物を出たところで、派手な着物のお兄さんに出くわしました。
秀吉と同じく名古屋の中村で生まれ、彼に取り立てられ、肥後藩主にまで出世した《加藤清正公》です。
せっかくのコスチュームですが、平日の昼間とあって閑散としており、従者(実は女性)とふたり、なんだか所在なげでした。
そこで私が、キャー! と駆け寄って写真を撮らせていただき、それにつられて他のお客もツーショット、スリーショットなど撮りに集まってきました。

加藤清正公とその従者

この人たちは、日替わりで登場するようで、《お色直し》もあるようです。
今回の《殿様コスチューム》より下記写真のような《武将モード》が良かったかな……。

どちらかといえば、「殿様モード」より、この「武将モード」の方が……

この看板にあるように、《武将隊》の他に、《忍者隊》もあります。

本日の定食、じゃなかった、忍者隊

この(どこかで聞いたことのある)「凛」という名の《くノ一》にハニートラップの技か術をかけられたいものだ、とつぶやきながら徘徊していると、……いました、いました。

忍者「善」サンとくノ一「凛」さんの決めポーズ

でも、忍者は《忍》と書かれたエプロンみたいなの、付けていないよね。忍者だってことが敵にわかってしまうじゃないですか。

しかし、くノ一・凛は顔をほとんど隠していますね。いつもそうなのか、コロナ禍だからかな……残念。

しかし、ものは考えようで、忍者は、実に自然な形でマスクをしていることになる。
愛知県は未だ「まん延防止等重点措置」が解除されず、小学生もマスクをしたまま登下校しており、その是非にはいろいろご意見があろうことと思います。
マスクをどうしてもしなければならないのなら、いっそ、忍者の格好で登下校してはどうだろう
「ふざけるな!」
とお叱りを受けますかね。

研究者時代に《防塵マスク》を付けて作業をしなければならない場合があり、マスクにマジックで「楕円形の鼻の孔」と「クチバシの境界」を描き、カラス天狗マスク》にして仕事をしていたら、
「オフザケはよせ」
というようなことを言われたことがありました。

《カラス天狗型》防塵マスク

《人畜無害なユーモア》のわからない人、ユーモアをオフザケと呼び、許してはならないと考える人、── はどこにでもいるものです。

なお、名古屋城の天守閣は現在、耐震基準を満たしていない、とのことで中に入ることができません。
名古屋市長の《あるべき論》、他の専門家の《あるべき論》もあり、再建計画はとん挫しているようです。

まあしかし、中に入らずとも、外から眺める方が天守閣は美しい
天守閣の中から天守閣は見えない。
そんなにもめるなら、大金かけて再建しなくてもいいのでは、と思ってしまいます。

『いや、天守閣から四方を眺め、殿様になった気分を味わいたい』
わかりました!
その時こそ、VR技術の出番です!
四方を眺めるだけでなく、周りに着飾った奥方や侍女を侍らせようではありませんか。

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