「神秘的な世界にどっぷりと」
いつの間にか、月がまんまるになっていた。
光り方が違うから、光量が多く天から降り注ぐ。
太陽のように熱くもなく温かみを感じることはなく、
ずっと見ていると、神秘的な世界に包み込まれていく。
母親に歌ってもらった月の沙漠、何故だか悲しそうに
泣きそうな声で、歌ってくれていたことを思い出した。
人々が様々な願いを月にしていたから、想いが溢れて
もう受け止められなくなったのかなと、思うようになった。
神秘的な世界には、様々な想いが込められているもの。
万物全てに人々が、願いや想いを投げかけ続けている。
何世紀もの間に積もり積もったものが、
月の光となって降り注いでいるという人もいるが、
いろんな感覚で、眺めてみると、益々幻想的に見えてきて、
その場から離れられなくなった。
月は人の心を表しているのだろうか、万物全ての生命が、
宇宙に委ねられている今の世の中を、満月の中のうさぎを
通して見えたような気がする。
ちっぽけな存在、ほんの一握りの言葉、感じるまま、
日々綴ることしか出来ない自分の小ささ、そこはかとなく感じた。
「うさぎさん、搗いた餅、今すぐ欲しいんだけど」
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