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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2020年5月の記事一覧

本のれきし5000年

"本は、紙が発明される前にもありました。それは紙のかわりに、その土地どくとくの材料を使っ…

古本屋の女房

"古本屋好きの私は古本屋店主の田中さんと再婚して『古本屋の女房』になった。黄麦堂から徒歩…

東京プリズン

‪"私はTENNOUの再定義を、同胞のために望みます。それが定義できなくなったから、同胞の心は…

ユービック

"ノブをまわし、リリース・ボルトをひっぱった。ドアは開こうとしない。そしていう。『五セン…

万延元年のフットボール

‪"かれらはこれに参加することで、百年を跳びこえて万延元年の一揆を追体験する興奮を感じて…

サンクチュアリ

"『ねえ、神様ってのはときどき愚劣なことをするけど、少なくとも紳士なんだよ。君はそれを知…

ダック・コール

"画が上手というのではなかった。むしろ稚拙といえた。そして正確でもなかった。図鑑的な見方をすれば、形や色に写実が徹底しないところがあった。だがそんなことは問題ではなかった。これを描いた者の、鳥たちへの深くあたたかな愛情があった。"1991年発刊の本書はハードボイルドから幻想まで美しい6つの連作集。 個人的には本書が優れた物語性を有する小説・文芸書に贈られる文学賞【山本周五郎賞受賞作】という前情報だけで手にとってみました。(本との出会いは偶然さもたまに楽しい)  さて、

つまみ食い文学食堂

"暗い中、ふつふつと煮えた鯨蠟の鍋を囲んで、ほどよく揚がった揚げパンが出来るのを待ってい…

私の稀覯本〈豆本とその周辺〉

"自分の思ったままの本をつくりたい、読者にも印刷所や製本所にも、また金にも時間にも縛られ…

僕が批評家になったわけ

"では、筆者にとって批評とは何か。とりあえず、『ことばで出来た思考の身体』といっておく。…

ザリガニの鳴くところ

"『どういう意味なの?"ザリガニが鳴くところ"って。母さんもよく言ってたけど』(中略)『そん…

シャドー81

"戦闘爆撃機の位置を旅客機の尾翼後方半マイルにすえる。十三時二十二分、二機の航空機のうし…

北溟

"そういう風に私が小鳥達から好かれるのは(中略)結局私の顔なり姿なりが、すぐに大きな蟲の様…

ステーキを下町で

"とつぜん欲望が浮上するときがある。『肉が食べたい!』焼き鳥かと思うのだが、ちょっと違う。なにかこう、ガツンといきたい。白い肉ではなく、赤い肉ーそういうときがありませんか。わたしは、あります。"2013年発刊の本書は下町の特大ステーキから沖縄そばまで。全国縦断の食べ歩きエッセイ。 個人的には色々と落ち着いたら、通販やケータリングではなく、全国の個人経営店の【がっちり食べ歩きツアーをしたい】心境になってきたのでタイトル、表紙に魅力を感じて本書を手にとりました。  さて、