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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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記事一覧

愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1

"万葉集のおよそ半数を占めるのが恋歌です。本書は、その中からいくつかセレクトし、現代の奈…

土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

"男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。"934年頃成立の本書は日本最古の日…

口訳 古事記

"もう一度、柱の周りを回り、まず伊耶那岐命が、『ええ女やで』と称賛し、次に伊耶那美命が、…

室外機室

"やっぱいいなぁローファンタジー!日常の中の非日常、つかの間の冒険!"2024年発刊の本書は著者…

母影

"私にはどうして直すところがないんだろう。足も。手も。お腹も。頭も。全部ちゃんとしてる。…

日本語はいかにつくられたか?

"古代の日本語は無文字言語として存在していたのである。そこに中国文化を背負った『漢字』と…

ビブリア古書堂の事件手帖 2

"人の手を渡った古い本には中身だけではなく、本そのものにも物語があるという"2011年発刊の本書は、本好きなら誰もが知る日常系ビブリオミステリ、シリーズ第二弾。坂口三千代『クラクラ日記』他が紹介されている一冊。 ⁡ 個人的に、読書会の参加者に本書で『クラクラ日記』が紹介されていると教えてもらったので手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は「活字恐怖症」であり、読書とは縁遠い人生を送ってきた五浦大輔を語り手に、北鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の女店主。古書に関して並外れた知識を

日本列島七曲り

"近藤勇の話を書く。なぜSF屋が近藤勇なんかやるのだと訪ねられても、答えようがない。なんと…

パーティーが終わって、中年が始まる

"ここではないどこかなんてどこにもなかった。今まで見ないふりをしてやり過ごしてきた自分の…

大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる

"芸術こそ、人間と他の動物をわかつ行為であると極論することもできるのです。だから自身を持…

ヴィクトリア時代のインターネット

"電信こそは遠くの人々を結びつける万能な方法とされた最初のテクノロジーだったのだ。"1998年…

言葉の獣 1

"言葉ってなんだと思う?(中略)わたしはそういう『疑問』を感じたことがないんだ 私にはずっと…

気になる部分

"なにも愛や死、生、戦争といった壮大なテーマを扱うだけが文学ではない、靴ひもや牛乳の紙カ…

ようこそ、ヒュナム洞書店へ

"本屋のない町は、町ではない。町だと名乗ることはできるだろうが 魂まで欺くことはできないことを、自身も知っているはずだ"2023年発刊の本書は本屋大賞翻訳小説部門第1位、それぞれに悩みを抱えた人々が本屋で休み、出会い、道を見つけていく物語。 ⁡ 個人的に自身も『本屋』として、興味をそそられたので手にとりました。 ⁡ さて、そんな本書は韓国、ソウルの架空の町、ヒュナム洞の静かな住宅ふ街にオープンした『ヒュナム洞書店』を舞台に、女性店主のヨンジュのもとに集まってくる就活に失敗した