ネイティブ・サン アメリカの息子
"『俺は殺したくなかったんだ!』とビッガーが叫んだ。『でも、俺が何のために殺したかというのは、それ自体が俺だからなんです!ものすごく奥深くにあるものが、俺に殺しをさせた!(略)』"1940年発刊の本書は、映画化もされた20世紀アメリカ文学の問題作、オリジナル版翻訳。
個人的に主宰する読書会の課題本として手にとりました。
さて、そんな本書は20世紀アメリカ黒人文学の先駆者、ブラックパワーという言葉をつくったことや、晩年は俳句に凝った事でも知られる著者による一冊で、193