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古本屋の女房

"古本屋好きの私は古本屋店主の田中さんと再婚して『古本屋の女房』になった。黄麦堂から徒歩三分の場所に住まいを借り、私は指輪ではなく『丸善エコノミーシェルフ』を買ってもらった。結婚指輪ならぬ結婚書棚である"2004年発刊の本書は古本屋巡りが好き人なら和むエピソードばかりの一冊。

個人的には自身も古本屋を営む事から、同業の古本屋、またそれを支えてくれる女房役の方はどんな感じなのだろうか?と興味を持って手にとりました。

さて、そんな本書は著者が書店のバイトを通じて知り合った相手と再会、古本屋を営んでいた事から結婚後に『古本屋の女房』として【なりたての時から時間が過ぎて子連れになってからの日々】を生き生きと描いているのですが。

まず、著者いわく本フェチのブックデザイナーさんが手がけたカバー、そして著者自身が全て手がけている味わいのあるイラストのどちらもが【とても本書に相応しく】素敵だなと感じました。

また、本書はあくまで著者『古本屋の女房』の一人称で統一されているのですが。どこに出かけても、【あくまで古本屋巡りを優先する】著者の姿は、他人である私でも読みながら圧倒されるくらいで。ご主人はもちろん、子どもさんは果たしてどう思ってるのかな?と邪推したりしてしまいました。

とにかく古本屋巡りが好き、あるいは将来的にパートナーと古本屋を営みたい人にもオススメ。

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