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ぴこたんオリジナル

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ぴこたんが書いたもの、雑感など。
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記事一覧

陽が落ちる頃

陽が落ちる頃

川沿いに木々が連なっている。その樹冠はりっぱで、下に立つと分かるのだけれど、太陽の光を通さない。足元にはふかふかの雑草が生えていて、ベンチが置いてある。木の下から川の方へすこし踏み出すと、急に視界が開ける。左目の端から右目の端、その先まで、ゆらゆらと揺れ続ける川が映る。まだらに石が堆積しているところにはススキが生えていて、ちょっとした草むらのようになっている。川は浅瀬なので、水中に石橋が点在してい

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ぴこ近況報告

ぴこ近況報告

故郷への印象

帰省すると、故郷にある小さなゲオが潰れていた(本屋もカラオケも映画館も数十年前に潰れて無くなった田舎における、図書館や市民ホール以外の文化施設なのであった)。そして市民プールも閉鎖していた。金がかかるらしい。この市終わりやん😭と思いながら図書館に行くと、新着本の品揃えがとても良く、市民も沢山集まっていた。
図書館カウンターのお姉さんは来館者の一人一人に挨拶をしていて、そういえばヤ

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通りすぎた人々(9/4更新)

カーディガンを裏表に着て改札を通り抜けていったおばさん

チャックが全開きで中からマックの袋が見えていたウーバーのお兄さん

リアムギャラガーみたいなポーズで立ちションをしていた地元のおじいちゃん

駅前でしゃがみながらキーボードをタップしていたおばさん

灼熱の中道路工事しているおじさんたち

いまだに「銀ブラ」という言葉を使っているバイト先のおじさん

渋谷でわたしと同じソフィアコッポラのユニ

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Twitter的なもの(9/20更新)

Twitter的なもの(9/20更新)

子供のころから言い聞かされていたこともあり、小学校の時はプリクラに「血液型はB💓」というスタンプを押していたりしたが、数年前に初めて献血をしたらOということが判明した。B型取扱説明書とか自分に当てはまると思ってたんだけどネ…当てにならないものである

書かないと忘れる気がするので書く。私は高校の時おでんくんコラボグッズを購入した。おでんくんのことが大好きな友だちに、いるかい、と尋ねたら、気持ちは

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パリ・テキサス

パリ・テキサス

ヴィム・ヴェンダースの映画のこと
作品のネタバレを含みます

かつて想い合っていたひとたちが離れて、それから何年も経って、当時のことについて泥臭い言い争いをするとか、そういう関係では無くなった状態とその絶対的な隔たりを主題にしたお話
永遠の断絶という点で相米慎二監督作『お引越し』にも似ていると思う

別れには幾つもの前兆があったはず
そして二人は距離を取る決断をして、そしてまた元のように近づくこと

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これからやりたい(6/12追記)

これからやりたい(6/12追記)

独り言というかメモみたいな感じ。自分の能力に対する自信を必要以上に失ったり色々と疲れたので、心からやりたいこと、他者評価されない楽しみを考えればしんどい日々のモチベーションになりうると思い記してみた。というか記すことで色々思い出したりもしている。今後追記するかもしれない

・「マイプライベートアイダホ」のリヴァーと同じ格好をする。これまでバイトの規定でずっと黒だった髪をブロンドにして、ランチコート

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うーたん大好きだよ

うーたん大好きだよ

Eテレ「いないいないばぁ!」20年出演のうーたん、3月31日をもって卒業

 これは2023年3月7日午後2時半ごろ、家族ラインに送られてきた記事の見出し。リンクを開き、詳細を読むにつれて涙がぼろぼろと溢れてゆく。確かに最近のいないいないばぁ!では、はるちゃんのこれまでの活動が回想として映されていたから、卒業しちゃうかもなと思っていた。そして私はこれまで何度も女の子が交代する様子を見てきたから、女

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YouTubeでピアノの演奏動画をあげています。2年前に再生回数が謎に伸びて以来怖くなって、めっきり動画をあげていませんでしたが、またぼちぼちやり始めました。興味があればたまに覗いてくださいね。
https://youtube.com/@piccopicopark

思い出す・焼肉の悲劇

思い出す・焼肉の悲劇

プロローグ中三の市総体前。私たち女子剣道部は個人個人だとへっぽこ初心者軍団なのにもかかわらず、団体戦で県二位(非公式戦)という快挙を成し遂げ脂がのっていた。そして最年長学年という自負があり「やってやるぞ」という情熱に燃えていた。最高学年の女子部員は7人。その内私含めた数人は食欲旺盛だった。成長期かつハードな練習を続けていれば当然だ。よく更衣室で馬鹿話をしては、日夜休みなく稽古に励んでいた。

焼肉

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地元に帰省した。小学校の時からの友だち2人に誘われて新年早々初詣に行った。1人とはスラムダンクの話で盛り上がったけど、もう1人とは会うの久々で何話したらいいか分かんなくて2人きりの時に気まずかった。その子は多感な時期に大切な時間を共有し支えあった親友なんだけどね。