完璧を目指すより、まず終わらせろ
今回は「完璧を目指すよりも、まず終わらせる」というテーマでお話していきたいと思います。
これはFaceBook創業者のマーク・ザッカーバーグの言葉です。
英語だと「Done is better than perfect」となります。
最近、自分を大きく変えてくれた言葉だったので、取り上げたいと思います。
クオリティ派?スピード派?
みなさんはスピードとクオリティどちらを優先しますか?
私はどちらかというとクオリティを優先するタイプです。
時間をかけられるものに関しては熟考し、なるべく良いものを出力したいと思う傾向にあります。
例えば、仕事のチャット。
吟味してから送る事が多く、大事な内容であればあるほど、何度も読み返してから送信します。
プライベートなやりとりであれば問題ないのですが、あからさまな誤字のあるチャットやメールは送りたくないと思う派です。
人の操作を見ていて、確認せずにそのまま送信したりするところに遭遇するとヒヤッとします。
プレゼン資料も文字の位置や図形のサイズ、全体のバランスなど徹底して作り込みます。
このブログの過去の記事も、実は文章の構成や内容を何度も行き来して作成しています。
わかりやすいものはスピーディーに決められる。
これまでの話は意思決定の判断軸が明確なものとは別の話です。
私も意思決定の判断軸が明確なものは即断即決できます。
例えば、あなたがカフェの店員だとして、お会計を済ませたお客さんが目の前で受け取ったコーヒーをすべてこぼしました。
この場合はみなさんも、こちらで片付けておきますのでと言いつつ、もう一つのコーヒーを無料で渡すと思います。
これに対して、これはタダであげてもいいのか?この人に掃除させるべきか?とは考えたりはしないわけです。
明文化されていない場合でも、大枠の優先順位は常に考えているので、それを軸として判断します。
例えば、コンビニでお昼ごはんを買おうとして迷った時は、私は最もタンパク質が高く、脂質が一定の基準以下のものを選びます。
初めてのお店で食べるとき、明確に食べたいものがなければ、一番プレーンなものを選びます。
普通のハンバーガーやマルゲリータなど、1番上に来るやつですね。
このように一般的な優先順位が明確なものはそれに従い、個人的なものであれば自分で優先順位をつくることで即断即決の仕組みを作ることができます。
増える意思決定
最近は特に役職の関係上、意思決定を求められることが増えました。
・売上目標どうしますか?
・この件の仕様これでいいですか?
・AとBどちらの案で行きますか?
・今面接した人採用しますか?
など
1日に決めることが止めどなく流れてきます。
判断軸があり、即決できるものはいいのですが、中には考えたいなと思うものもあります。
例えば、商品単価の話、高めに設定すれば売上効果を伸ばせますが、サービスが届く人数は減ってしまいます。
逆に、低めに設定すれば多くの人にサービスを届けられますが、その分売上が下がったり、ブランド価値が下がるという懸念も考えられます。
このように、どちらも明確に間違っていないというケースでは、データを見つつ、最適値を探る動きをしますが、いつまでも考えていていいわけではありません。
後ろの工程もあるので、いつまでも自分のところで止めているわけには行きません。なるべく早く結論を出して、決断する必要があります。
特に数字で決めるようなものは1か0かの判断ではなく、500円〜1000円の間のように判断にグラデーションがあるので、より難しくなります。
このバランスにずっと悩んでいました。
もともとクオリティ優先なので、納得いくまで考えてから判断したいと思います。
でも、それでは時間がかかってしまう。
どこか不完全燃焼のような形で話が進んでいき、あとでリカバリーが必要になるんじゃないかという不安が常にあります。
とはいえ、自分のところで仕事を止め続けているわけにもいかない。
考えているうちに別件の相談もあり、どんどんタスクが埋もれていく。
長時間働くことでカバーできる問題ではなく、瞬発力が必要とされる状況です。
完璧な意思決定でなくていい
そんなときにマーク・ザッカーバーグの言葉を知りました。
「完璧であるより、まずは終わらせろ」
期日を決めて、それまでに決めることを優先する。
適当に決めるというわけではなく、限られた時間の中で集中して、その中で判断をしていくということです。
目安としては80点を目指すイメージです。
まあこれでいいかと思えるようになって、だいぶ意思決定の心持ちが楽になりました。
結局やってみないとわからない
同時に気付かされたことは、多くの判断はやってみないとわからないことだらけだということ。
熟考することで良い結果につながることもあるとは思いますが、しても変わらなかったねというケースの方が多い気がします。
即決判断のクオリティを上げることは重要ですが、熟考するしないは大きく影響しないと思えるようになりました。
日常生活でも応用できる
これは日常生活でもよくあることかなと思います。
例えば、私は家でウォーターサーバーを契約しているのですが、やってみようかなと思ってから契約までに1年かかりました。
会員制のプライベートサウナも契約するまでに半年くらいかかりましたし、家事代行も最近お願いするようになったのですが、2年かかっています。
いずれも、すぐに必要なものではなかったので、期日はなく検討する時間は無限にありました。
どのサービスがいいのかなと調べて熟考してそれだけの期間が経ってしまったわけです。
結果的にいずれも継続していますし、やってみてよかったと思っています。
しっくりこなければやめたら良いだけです。
大きなコストやリスクがないのであれば、とりあえずやってみる。
迷っているうちに全部やって試してみたら良いなと思えるようになりました。
まずはやってみる
みなさんもやってみようかな、チャレンジしてみようかなと思っていることが1つくらいはあると思います。
あれこれ考えているうちにどんどん時間が経過していないでしょうか?
えらそうに言ってますが、私もまだまだそういうものが頭の中にたくさんあります笑。
まずはやってみて、ダメならやめる。
良さそうなら続ける。
そのくらいの軽い気持ちでやってみるのがいいなと改めて思うようになりました。
やりたいことを書き出す
最近は、自分のやりたいことを全てスマホのメモ帳に書き出して、上から全部やっていく日を作ったりしています。
実はこのブログ開設もその過程で生まれました。
これは自分との対話と言っても良いかもしれません。
メモ帳に書き出したものを、順番に予定として組んで、片っ端からやっていく。
これがシンプルですけど、最も効果的でした。
「正しい時間の使い方を考える」の記事でも述べましたが、現代は人々の時間の奪い合いをしています。
意識しないとすぐに望まない時間の使い方をさせられるようになっています。
自分の時間の使い方を正すという意味でも、まずはやりたいことをメモに書き出して、それをやる予定を組んでしまうのが良いと思います。
いつかやろうと思っていても、「いつか」という日はカレンダーにはありません。
まずは、自分が本当にやりたいことを明らかにして、とりあえずやってみてはいかがでしょうか。
もっと早くやっておけばよかったという体験が得られるはずです。
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