見出し画像

第353号『悪名は無名に勝る』

「そろそろちゃんとTikTokを真面目にやりませんか?」

若い部下にそう言われて、実はこの1ヶ月ほど真剣にTikTokを研究しながら日々動画を投稿しています。

私は普段からありとあらゆるSNSをやっていてTwitterFacebookインスタグラムリンクドイン、そしてYouTubeなどにも様々な動画を投稿していて

「え、TikTokってもっと若い人がやってるショート動画だよね?流行ったばかりの頃にとりあえずアカウントは作ったけどよくわからなくてずっと放置してたよ、え、これ以上?まだやるの?」

って伝えたところ

「だからこそじゃないですか、若い人達に向けてもっと色々と情報発信していくべきですよ!」

と言われてしまい、まぁちゃんとやることにしました。

真剣に初めてみておよそ1か月で色んな事がわかりました。そして「なるほど、こりゃYouTubeに勝るわけだ」と思いました。(全世界の平均利用時間がYouTubeを抜いてTikTokが世界1位になりました)

この世界に『不思議の勝ち』は存在しません。売れるもの・流行るものには必ず原因と結果があって売れるべくして売れています。

自分自身で実践してみてそこから分析してようやくTikTokの傾向と対策がわかってきたので、ここで共有したいと思います。

バズってみて理解したこと-TikTok編-

投稿を始めてみていくつかの投稿がバズりました。多いものだと130万再生もされていて非常に多くの方々に見ていただいております。

TikTokの特色①最大の特色はレコメンド(受動型)
もっとわかりやすく説明すると、普通どんなSNSでもYouTubeでもユーザーが自分でその投稿を探して見つける必要があります。しかしTikTokはそうじゃあないんです。アカウントを作ったら自分のタイムラインに勝手に動画が流れてきます。だから自分が見たいものを選ぶことができません。まずここが新しい。選択するという面倒が無いということです。気に入らなければ秒でスクロールして次の動画を見ればいい。その実績と傾向からAIが判断してそれぞれの利用者の好みの動画を選んでくれるようになっているのです。

TikTokの特色②すべてはAIが決定する
自分のタイムラインに流れてくる動画の傾向は全てAIが判断しています。このAIのシステムこそがTikTokの全てとも言えます。AIが「これは優秀で有意義な動画だ」と判断すれば色んな人のタイムラインに自動的に流れるようになっていきます。いわゆるオススメ機能です。逆の言い方をしてしまうと、このオススメに入らなければ(AIに判断されなければ)最大で自分のフォロワーの数しか見てもらえません。

TikTokの特色③いいね+コメント+シェア=優良動画
公序良俗に反しない・他者の著作権を侵害していない・エロすぎない、などの判断基準は他のSNSと同様にチェックされますが、②で述べたようなAIが「この動画は優秀&優良である」と判断する基準が明確に『いいね+コメント+シェア』と定められています。これが何を指しているのかと言うと、フォロワー数などは一切関係が無いということなんです。

いいですか、この3つの特色をまとめるとTikTokの秘密がわかってきます。

誰もが無名の状態から一気にバズる可能性がある

これがTikTokの一番の特色であり魅力だと思います。「え、なんだかんだ言っても結局のところ可愛い子とかイケメン、もしくは人気YouTuberとかの有名人が一番見られるんでしょ?」と、思うじゃないですか。

そんなことがないんですよ、TikTokって。

だって判断基準がフォロワー数じゃないんだから。ひとつひとつの動画に対して優秀&優良かどうかを判断しているんですよ。

だから全くの無名の高校生でもひとつ何かのきっかけでバズって人気動画を作ることが可能なんです。というか、ほぼみんながそうなっているんです。

もちろんアカウントのブランディング(○○系)などは必要ですし、優秀な動画コンテンツってなに?って考え始めるといろいろ面倒な感じがしますが、とりあえずは関係無いです。

私自身もいろいろと試しながらやっているので、ご飯の話や仕事の話、漫画の話、風景動画だったりと傾向なんかあったもんじゃありません。

そもそもひとつひとつの動画のみで判断されるのでアカウントの傾向は無視していいです。

ただ続けるだけです。投稿し続けていればいつかどこかでバズりますよ。バズってフォロワーが増えればよりバズりやすくなるだけです。(AIにオススメされやすくなるので)

そしてTikTokはショート動画(15秒から1分程度)なので再生される数が時間に対して自ずと多くなります。

YouTubeは短くても10分から20分、長いものだと60分程度の尺のものもあります。

これらは一度見始めるとなかなかの時間を拘束しますが、TikTokだと1時間見ていれば100を超える動画を見ることになります。

『要するに数が多い=絶対的に見てもらえる頻度が高い=再生数が多い』

時間が短い分、多くの人に見てもらえる=嬉しい、というのがTikTokの魅力であり多くの若者に愛される秘密なんだと理解しました。

*****

面白いな、と感じたのがやはり『いいね+コメント+シェア』のアルゴリズム評価ですね。

『いいね』と『シェア』は他のSNSでも同様の傾向があるのでそこは理解できるのですが、『コメント数』を評価しているという点が面白いですよね。

『コメント数が多い』ということは『多くの人からの賛同、もしくは賛否両論が起きている=良い議題(テーマ)』という価値観です。

アカウント=人、ではなくて、1本ずつの動画を単体で評価するというアルゴリズム(仕組み)を理解したことで一気にTikTokというアプリが多くの人に愛される理由がわかりました。

『誰もが一気に人気者になれる可能性を持っている』

こりゃ盛り上がるワケですね。

*****

ということで、私はこうして立派なTikTokerになったわけです。恐らくは現状でほぼ唯一とも言える、ゲーム業界で一番TikTokを真剣にやっていてバズっているゲームクリエイターであり、おじさんTikTokerでもあるわけです。

もう誰もやっていない今のうちから更に続けて、TikTokの中で最先端を走って唯一無二のゲームクリエイターTikTokerとして若い世代の人気者になってみせますよ。

だって、今のサイバーコネクトツーや松山洋のことなんて絶対に10代や20代の若者世代は知らないですからね。

あんまり言いたくないですが、ウチのファンはほぼ30代から40代ですよ。

というかゲームファンがもうそういう年齢なんです。

(10代20代はファン層ではなく絶対的な消費者たち)

サイバーコネクトツーも設立25周年ですからね。ゲーム業界だってファミコン誕生からおよそ40年近く経っているんです。そりゃそうなりますよ。

今の若い子ども達や10代・20代の世代は『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』のことは知っていても、それを作っている会社がサイバーコネクトツーだってことは認識していません。

まぁだから順番はどっちでもいいんです。

「TikTokで見かけたおじさんってゲーム作ってる会社の人なんだ、あ、『鬼滅の刃』作ってるんだ、すげー、あ、『NARUTO-ナルト-』も作ってる、『ドラゴンボール』も?『ジョジョの奇妙な冒険』も?へー、そーなんだ」

こうやって少しずつ広げていければ良いのです。(『戦場のフーガ』も『.hack』も『チェイサーゲーム』もよろしくね!)

*****

さて、ここからは後半戦です。記事タイトルにもある『悪名は無名に勝る』というテーマで話をしていきます。

前半に書いたTikTokのアルゴリズムとは割と逆の思想の話です。(TikTokにもそうした傾向は含まれていますが根本の話として逆だと思っています)

モノを売るためにはまずその商品のことを知ってもらう必要があります。

誰も知らない商品は絶対に売れない、ということです。(当然です)

漫画でも映画でもアニメでもゲームソフトでも全部が知られていないと売れようがありません。

では、知ってもらうために(売るために)やれること・やるべきことは何なのか?そしてどの順番で展開していったらいいのか、ってことを語っていきますね。

悪名は無名に勝る

ここから先は

1,991字

¥ 300

良かったらサポートいただけると嬉しいです。創作の励みになります。