夜に散歩しないかね

海外出張でアリゾナに来ています。

だいたいこうして海外に来てる時は時差もあって（その日の夜に会食があってお酒を飲んで酔っ払って寝ても）やはり3時くらいに起きてしまいます。

そんな時は部屋のコーヒーを入れて、ホテルの外に出てタバコを吸って。

空を眺めると普段はあまり見ないような星空が見えたりします。（同じはずなんですけどね。やっぱりなんか印象が違って見えるものなのです）

日本とは違う、普段の景色とは違う道を歩いたりすると、ふと色んなことを考えたりもします。

そして時には自分を振り返ってみたり。

というか、海外でホテルで寝てると普段は見ないような夢を見て眼を覚ますことが多いのです。

それらを反芻しながら知らない夜の街を散歩したりします。

そして考えます。

今回のエピソードは、先日、シナリオ工房月光のシゲマに会った時に言われた話。

私はちょっと前にこのnoteで“第74号『40秒で支度しな』”という記事を書きました。

我々の世代からすると『40秒で支度しな』というセリフはあの有名な『天空の城ラピュタ』の作中のセリフであって知ってて当たり前。それを我々が知らない世代に当たり前のように“当たり前”を押し付けて“知らない方が悪い”って思っちゃいけない。

それを押し付けるのは我々が悪い。

そういう内容の記事を書きました。

するとシゲマはその記事を（ありがたいことに）読んでくれていて、そして私にこう告げました。

“松山さん、アレ、嘘ですよね？思ってないですよね？そんな訳ないですよね？ホントは「知らない方が悪い」って思ってるでしょ？”

夜に散歩しないかね

こう言われた時に、私は『アスラズラース』の開発の時に脚本プロットをシゲマに見せた瞬間に“なるほどウルトラ8兄弟がやりたい訳ですね”とズバリ言い当てられた事を思い出しました。