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誰かのせいにしているうちは二流

『チェイサーゲーム』第5巻より

不満があるなら偉くなってください

著書『チェイサーゲーム』からの引用となってしまいましたが、テーマ的に一番最適だと思ったのでそのまま使用しますね。

多くの方が何かしらの組織に属することで生きてらっしゃると思います。

言ってしまうと、そのほとんどが会社だったり公務員だったり学校や病院だったりすることが多く、それらの全てが組織という集合体で出来ていると思います。

要するに序列があるということです。階級と言い換えてもいいです。

新人として仕事を始めた時というのは、誰しもがただがむしゃらに目の前のことに頑張れると思いますが、それが一年、二年、と年月を重ねるにつれ発言や態度が変わっていきます。

「ウチの会社のここがおかしい」
「もっとこうあるべき」
「なんでここってもっとこうならないんでしょうか」

まぁ、これらの意見も「もっと良い環境であって欲しい」という前向きな思考から生まれることが多いとは思うのですが。

だいたい仕事を始めて数年経つと、みんな居酒屋でこういった会話を繰り返すことになるのです。

私はこういった意見が出ること自体は非常に良いことだと思っています。

私自身が経営者であるという部分も大きいとは思うのですが、こういった意見が出るのは非常に良いことであり、一番良くないのはそれすら言えない環境にいることだと思っています。

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上司批判や体制批判は意味が違う

誰にだって、上司はいると思います。(社長や個人のクリエイター以外は)

そしてそれらの上司に対する不満なんてものも全く無いなんてことは(普通に考えて)絶対に無いと思います。

「上司が話を聞いてくれない・考えていることがわからない」なんて不満や愚痴をこぼしたくなる気持ちもよくわかります。

だって、わかるわけが無いのですから。

上司と部下とでは見ている領域が異なるので「上司のことがわからない」のは当然なのです。

そしてどんな組織でも上司になる(なっている)人間はそのチームを任されてそのポジションにいるわけで、その責務を全うするべく自身の仕事をしているのです。

だから見ている領域が違うので、理解できなくて当然なのです。

まぁ、だいたい社会人三年生くらいまでがこの『上司批判&体制批判』を一番口にしたくなる時期だと思うので、優しい上司の方なら「おぉ、もうそういうことを口にできるようになってきたか」と前向きに受け止めたうえで指導をしてくれることもあるかもしれませんが、たいていの場合はそうはなりません。

そもそもがズレているからです。

上司でも無いのに上司に口出しすることは組織では御法度。

組織の体制や在り方を担う立場でも無いのにそこに口を出そうとするのは、お門違いもいいとこなのです。

政治家でも無いのに政治批判を一生懸命やっている人をよくSNSなんかでも目にしますよね、あれくらいみっともない行為なんですよ。

「じゃあ、政治に対して文句を言いたければお前も政治家になれって言ってるの?」なんてことをすぐ言ってくる人もいますが、もう説明するのも面倒くさいので無視することにします。

少なくとも会社組織というものの中では、最初から上司だった人なんて存在しませんよ。(普通はね)

みんな誰かから認められてそのポジションについています。

組織である以上、部下がやるべき行動はチームや会社に貢献することです。

その対価としてお給料を貰っているからです。

そしてその成果を査定するのは上司の方です。(わかりましたね)

上司批判や体制批判はみっともないのでやめましょう。

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誰かのせいにしているうちは二流

上司批判や体制批判とはまた少し異なる性質の話についてお話しておきますね。(今回の記事を執筆するきっかけになったエピソードです、一応言っておくと弊社内の話ではなく他社の人間から相談を受けました)

「自分が活躍できないのは○○のせい」

この『○○』の部分にはいろんなキーワードが当てはまります。人だったりその組織内のルールだったり査定制度だったりするわけですが。

だいたいこんな言葉を口にする人は仕事が出来ません。

いわゆる二流というやつです。

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