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第270号『仕事は嫌々ながらやるもんだって誰かが決めた世界』

今と昔ではもちろん時代も背景も文化・風潮も違いますので価値観だってなんなら法律だって異なります。

私が子供の頃に多くの大人達から聞かされた言葉がありました。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」

本当に何度も何度も聞かされました。親にも学校の先生にも親戚のおばさんにもおじさんにも友達の親にすら言われたこともありました。

そういう時代だったのでしょう。

戦後の高度経済成長時代のことを考えると、とにかく復興のためになんでもやらなきゃいけなかった時代に生まれた人たちがやがて大人になって「一心不乱に働くことの尊さ」を植え付けた、というよりも自分たちにそう言い聞かせていたと表現したほうが正確なのかもしれません。

こうすることで若いうちに色んな経験を積むためになんでも自分から進んで「やります!」という子供が育っていったわけですね。

ずいぶんと今回は意地悪な表現というか言葉選びをしているように見えるかもしれませんが、やっぱり私自身が怒っているのでそこは仕方が無いのかもしれません。(ご了承ください)

そんな人たちが大人になって更に時間が経って歳をとり政治家になって今の制度や法律を作る側に回るようになって、急に言い出してるわけですよ?

「働き過ぎは良くない!働き方を改革しよう!」

ってね。

私にはこれがただ自分たちの言ったことは完全に棚に上げて

「あの時は言えなかったけど本当は俺達だって仕事なんかやりたくなかったし嫌々ながらやらされていたんだ!だから今こうして法律とかの側面で世の中を変えていきたいと思っているんだよ!」

こう言ってるようにしか聞こえないのです。

まさに今の世界はそうした「仕事ってのは本来誰だってやりたくなくて嫌々ながらやってるもんなんだ!だからその対価として金がもらえるんだ!」と思っている人たちが作っているように感じています。

まったくもってファックです。

本当にクソだと思います。

我々(の世代)からすると子供の時から「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とか「世の中は生まれながらにして皆平等であって」なんて完全な嘘を刷り込まれて生きてきて、いざ自分たちが大人になってめいっぱい働こうとすると「働き過ぎは良くない・自分たちのようにはなるな」なんてズレたことを言ってるようにしか思えなくて、本当にわかっていないなと思います。

自分たちが「本当は嫌だったんだよ!?」と言いたいだけで、人や職種によっては「そうではない」ということにも目を向けて欲しいと思います。

仕事がしたくて活躍がしたくて結果をなんとしてでも出したくて生きている人間がいるってことをもっと知って欲しい。

全ての仕事が工場で流れ作業をやっているわけでは無いのです。

決まった時間の中で必ずしも辿り着けるという世界でもありません。

我々が行っているゲームソフト開発事業なんかは特にそうでエンターテインメントに従事する全ての業種を、(例えば)工場のような時間で管理されて働く人たちと同じルールで縛ることは不可能なのです。

もちろん逆に従業員などから搾取することばかりを考えているような人種はそれ以前に消滅すべきですが、それとこれとは問題の性質が異なります。

今回のこの記事は「だからこの世界はおかしい!」と言っているわけでは決してなくて、そうした流れこそを次は(これからは)変えていくターンが始まるんだってことを言いたいのです。

法律だって変わりますしルールもより良い方向へ変えていくことになるのです。そうした変えていくべき世代がまさに今の40代や50代といったかつての子供たち世代だと思っていますので。

我々を育ててきた老人たちはやがていなくなります。(そろそろ死ぬから)

そして次は我々のような世代が政治を含めルールを作る側に回ってまた更に若い世代にやがてバトンを渡すことになるのですから。

グルグルと。

そう、結局はグルグルと回るのです。

グルグルと狂座(きょうざ)は回るのです。

そうして次の巡狂座(めぐりきょうざ)が生まれるのです。

*****

はい、急に『烈火の炎』ネタになってしまい混乱させてしまったかもしれませんが私もよくわかんなくなっちゃいましたw

ゲーム業界で20年以上仕事をしてきている中でも大きく働き方は変化してきました。もちろん世の中のルールを守りながら順応しながら仕事をしてきましたがなかなか声を大にして言いにくかったことを表現させていただきました。

たぶんこの業界で本当に仕事して活躍して結果出して認められたい!って思っている人はみんなこう感じていると思います。

周りがウルセーから黙ってるだけだと思います。

少なくとも私はそうですね。じゃあなんで今回こんな記事を書いたかというと「ジジイ共になんでも任せてたら完全に世の中がオカシクなったからここから先は自分たちがもっとしっかりして色々と変えていく側にならなきゃな」ということを宣言する為でした。(政治的な意味ではなく)

*****

さて後半部分は今回のテーマにのっとってもう少しだけ【生き方や闘い方】について掘り下げて言葉にしていこうと思います。

最近『東京マンガレビュアーズ』のくんが毎日レビューを書いて『BLEACH』全74巻を文字通り74日かけて振り返っていて、私も毎日それを読みながら「あー『BLEACH』ってやっぱり面白かったなぁ」って思い直しているのですが。

そんで結局その勢いで先日また『BLEACH』全74巻を自分でも読み直しました。

で、やっぱりこの作品が好きだってことと、中でも班目一角というキャラクターが大好きなんだってことに気づかされました。

性格というよりもやはり生き方・闘い方の話です。なので後半戦は一角と私自身を重ねて掘り下げていきたいと思います。

【そんなの決まってる本望さ】

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