点数を稼ごう
ほとんどの会社には役職がある
世の中で仕事をしている人の多くはサラリーマンだと思います。
どこかの会社に所属していてその会社を経営する人から仕事に対する対価としてお給料やボーナスを貰っている、という構造です。
それはゲーム開発会社だって同じです。
社長がいて(私ですね)役員がいて、従業員という一般的なスタッフの中からシニア・リード・チーフ・マネージャーなどの役職が与えられてワンランク上の職務を全うする人たちがいます。
では、そういった役職が与えられるような人たちというのはどういった観点で選ばれているのでしょうか。
もちろん会社によっても違うでしょうし、職種によっても大きくその判断は異なってくると思います。
ゲームクリエイターという職業だと単純に能力の高い人間がシニアに選ばれます。
能力が高く生産能力と速度がほかの人よりも秀でている、ということはより多くの経験と判断ができる能力が備わっている、という評価ですね。
そうやってシニアやリードに抜擢されていくと下に部下がついて、その育成や指導もその役職の果たすべき使命となりますし、同時にチーム全体を効率よく大きく力が発揮できるように導かなければなりません。
入社した当初は目の前のデータをがむしゃらに制作する、ということが使命でしたが役職につくとやるべきことや考えるべきこと求められることが変わってくるということです。
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経験・知恵・人柄の中で最も重要なものは
マネージャーよりも上の役職になってくると、基本的な役目は管理業務ということになります。
一般的には自分自身はプレイヤーとしての作業を行うなんてことは一切せずに、これまでの経験と知恵と人柄でチームのメンバー全員がしっかりと力を発揮できて会社として大きな成果を上げられるように導いていくことになります。
定期的な面談などを実施することにより、公私共にその部下の事情や考えていることや悩み事などを親身になって相談に乗ったりして、経験と知恵と人柄でチームメンバーをより良い方向へ結果が出せるように導いていきます。
さて、ここで重要になってくる3つのキーワード『経験・知恵・人柄』の中で最も重要なものとは一体何でしょう?
あくまで私個人の考え方として述べておきますが、それはズバリ『人柄』です。
『経験・知恵』は正直、時間が経てば誰にでも(と言うのは乱暴かもしれませんが)身につくものなんです。
『人柄』とはいったい何を指しているのでしょう?
『経験・知恵』というのはあくまで「業務上の」という前提というか、仕事を遂行していく上で過去の失敗と成功などから学んだ経験と知恵により効率良くするためのテクニックのようなものだと私は思います。
『人柄』というのは言い換えると人間力。
「この人に任せておけば大丈夫」と思ってもらえる魅力のことだと私は思っています。
例えば「笑顔が素敵・明るい・雰囲気がいい」なんて感想が周りから出てくるような人のことですね。
当然、仕事上の経験や知恵を兼ね備えたうえでの話ですけどね。
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ちょっと前置きが長くなりましたが、ここからは具体的なエピソードと共にこの『人柄』という人間力についてお話していきたいと思います。
記事タイトルにある『点数を稼ごう』なんて言い方は、ちょっと感じが悪く聞こえてしまうかもしれませんがストレートに表現するとやはりこういう言い方が私は一番だと(あってると)思っています。
正直、サラリーマンとか役職とか関係無しに人が生きていく上で大切なことであり、それこそ人間的魅力を向上させるために必要なチカラのことだと思っていますので、今回の記事が誰かにとっての大きな学びになればと思って執筆をしています。
それでは張り切っていきましょう。
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点数を稼ごう
(少し具体的なエピソードになりますので、ゲーム業界特有のキーワードや個人名・会社名が出てきますがだいたいどの業界やお仕事にでも置き換えることが出来ると思いますので、そのつもりで読んでくださいね)
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