週刊少年松山洋_タイトル_調整

第03号『ゲーム会社の稼働率の問題』

ゲーム会社の稼働率の問題

稼働率とは「その会社の中で稼働している人材の割合」のことです。

サイバーコネクトツーはもちろん(ほぼ)100%です。

全員が欠かさず仕事をしています。

当たり前と思われるかもしれませんが、そうでない場合がゲーム業界には(割と数多く)存在します。

一般の人からすると信じられないかもしれませんが。

大きいゲーム開発会社ほどこの稼働率が低下する傾向にあります。

例えば1000人の規模の大手企業は、何もしなくても毎月1000人月の経費がかかるわけですが、何故か毎月働いているのは1000人では無いのです。

ひどいケースだと稼働率が60%という会社もあります。

これは大きい会社にありがちなのですが、プロジェクトの移行期という名目だったりして、「人だけは部署に抱えているもののちょうど今はやる仕事がない」という人達がいるのです。

手が空いてるなら他のチームを手伝えばいいのでは?

誰もがそう考えますが、実際はなかなかそうはなりません。

ヘルプで人を他部署に出すと(元の部署に)帰ってこなくなる恐れがある、などの屁理屈でなかなか他部署(や別プロジェクト)に人を出さないのです。

あとは単純に会社に来ない。

当たり前ですが会社に来ない人は仕事が出来ませんので稼働率は低下します。

人は生きていると一定の確率で病気にもなりますし、事故や身内の不幸など様々な理由でやはり会社に来れなくなります。

けど、これらのケースは突発的とはいえ一時的なものなのでそんなに稼働率に影響はありません。

一番の問題は。

『うつ病』です。

ゲーム業界はこの『うつ病』が非常に多いのです。

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ゲーム業界は『うつ病』が多い

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