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『アンリー』という存在に、hideちゃんとキンプリを想う

King&Princeを応援するようになってから、新たに知ったことは多い。

ROCKで育った私がここまでアイドルという存在にハマったのは初めて。
発見があってたのしくもあるが、キンプリのメンバーが今明らかな逆境に立たされながらも愛情を届け続けていることにやはり、人間として、アイドルとして理想の姿だな、5人とも魅力しかないなと思い、寂しくもなる。
同時に、ファンにとっては憶測ばかりが感情を支配する状況下で、考え方や推しているメンバー(○○担という言葉にはまだ慣れない)の今後の立場の違いから、一部のファンが揉めていたりするのを見て、苦しい気持ちにもなる。

アイドルを推すことはこんなにも苦しいものか、それとも、King&Princeに青天の霹靂が起きたことによってファンがメンタルを正常に保てずにこうなっているだけなのか、、、、、、
昨夏『ichiban』のパフォーマンスを観てからハマった、キンプリ歴のまだまだ浅い私には、到底理解しきれない状況だ。


最近、
『アンリ―』
という言葉を、Twitterでよく見かけるようになった。

こんなに完璧に見える、愛のあるアイドルグループKing&Princeのファンの中に、推し以外の特定のメンバーの悪口を言ったりするひとたちがいる。
そのこと自体、私としては結構な衝撃だった。

King&Princeは仲の良いもの同士でデビューしたグループということもあり、お互いの個性をちゃんとわかっていて尊重しあうし、心からの信頼関係の下で全員がいつもたのしそうにはしゃいでいたり、観るものを惹きつける息の合った圧巻のパフォーマンスをするグループだということは、ファン歴が浅くてもわかる。
他のジャニーズアイドルグループを詳しく知らないが、何をやるにも話し合いを重ねてみんなで、自分たちで決めて発信していくグループだったそうだ。売れる前のROCKバンドであるまいし、こんなアイドルがいるのだな、と感心する。

そんな、お互いを認め合い思いやる、心からの仲良しグループのファンの中で、
何を、どのメンバーを悪く言うことがあろうか。
ひとりひとりがもれなく、こんなに正直でやさしいなんてことある?
一体、何が気に入らないのかな?

ただの、現在の個々の仕事量の違い、残る2人が事務所に気に入られているとかいう噂、退所したらもうメディアに出られないかも、寂しい、という、推しが違う中での単なる八つ当たりだとしたら、悲しいけれど納得はいくかな、、、、、、とも思う。
でも、
”5人でわちゃわちゃする姿、目標だった世界へ向かって活躍する姿を見ていたかった”
という思いがファンの中で一致している、と思っていたら、
実はそうでもないファンもいるような状況であることが感じられ、そのことにも衝撃を受けた。

『アンリ―』は、そういう話題の中で出てくる言葉だったので、なんだか、いい意味ではなさそうだ、ということだけは分かった。


調べてみた。

『アンリ―』とはどうやら、主にジャニーズアイドルのファンの間で使われる専門用語らしい。
”anti”と”only”という言葉を組み合わせたもので、自分のすきなアイドル以外にはアンチ的態度をとるひとのことを言うそうだ。

noteでも、記事にしてくださっている方がいらしたので載せさせていただく。(アイドル初心者にとっては結構ディープな内容があって苦しくもあったけれど、勉強になるお話でした。2020年の記事)


私は、アイドルのファンの世界をのぞくのは初めてだ。
X JAPANなどのROCKで育った私は、L’Arc-en-Cielのファン。
基本的に箱推し(drumのyukihiro寄り)だし、4人で作り出すものがすきなわけであって、メンバーが各々を信頼しあって一緒に音楽を作っていることも知っているので、誰かを批判したりするようなことをまず考えつかない。
過激なファン、マナーを守らないファンがいても、ファンの年齢層の幅が広いこともあり誰かが注意喚起する。

”ファンはアーティストの鏡”
”推しの顔に泥を塗らない”

そういうことを、先輩ファンの方々が教えてくださった。

このような言葉を胸に刻んで推し活をしてきた私。


また。

J-ROCKといえば、レジェンドの X JAPAN というモンスターバンド、
そして、そのメンバーだった、
今は亡き hide さんというカリスマ的ROCKアーティストが有名だ。

hideさんは数々の名言を遺しているが、
その中のひとつに

自分の好きなものを好きと言うために他を貶す必要はない

というものがある。


わざわざ他のアーティストと比べたり、悪口を言ったりしながらでなくても、
「このひとがすきだ!」
「このひとの音楽が最高!」
と、ただただ愛を叫べばいい。

どんな有名人も、誰かの”推し”である。
ひとの好き嫌いをバカにするのも違う。
みんな、誰かのたいせつなひとだ。


この、

自分の好きなものを好きと言うために他を貶す必要はない

が、もしかしたら、アイドルを応援する中では通用しないのか⁈

自分のすきな推しがよければそれでいいのか?
推しのためなら、他のひとがどう思おうと関係ないのか?
推しに何かあったと感じたら、”こいつが悪い”という犯人捜しをして叩くのか?

それって、大切な推しが、本当に望んでいることなのか?


推しのためにできることは、推しが、心も体も健康で、しあわせでいられるように願うこと。
私は、それに尽きると思っている。

この鬱病11年の間に、貯金がどんどんなくなって、だいすきなアーティストのFCも泣く泣く抜け、リリースもついていけず、という状況になったが、
とにかく、ひとりひとりが元気でいられることがいちばんだから、
それをいつも願っている。
本当は、LIVEにだって当然行きたいし、リリースにだってついていきたいし、それが何よりアーティストの生活を潤して次の活動につなげる源となるので、お金をかけて応援したい。
でも、それができない状況になってはじめて、
私にできることは、私のように苦しまず、健康でやりたい音楽をできるような日々が続いていくことを願うこと。
これしかないな、と実感した。


SNSは、誰でも見られる。

ファンとしてSNSを使っているひとの中で、
すきなひとに”すきだ!!!!!”とただただ夢中で叫んでいるアカウントの方を見かけると気持ちがいいし、
ポジティブに、ファンもたのしめるような文章やイラストを発信しているアカウントもあって、見ていると明るくなる。

ただ、

自分の推しがまた叩かれている、今度はこういう方法で悪く言われている、
という言葉を見てしまうと、
どうしてそんなに嫌な思いをしながら推しを応援しないといけないのかと、見てしまった方も悲しくなる。


King&Princeの場合、
11月に唐突すぎる発表があって、
まだまだ、ファンは気持ちの整理がついていない。

特に、脱退してしまうこととなった3人のメンバー(岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太)を応援していたひとは、かなりのメンタルダメージを食らっただろう。
実際、私の母がそうなっている様子も見て痛いほどわかる。
あまりに予兆がなかった、そして3人一気に脱退するということに違和感がありすぎるため、事務所や社長と何かあったのでは、という説が強い。
”暴走ティアラ”という言葉も生まれてしまった。
(脱退を事務所のせいだと信じ込み、なりふり構わず事務所に対する反抗的なアクションをとってしまうキンプリファンのこと)

事務所に残り、たった2人でKing&Princeというグループを守っていくこととなったメンバー(永瀬廉、髙橋海人)は、
ネット記事や脱退組のファンの一部に”事務所に気に入られている”という言い方をされることがある。
また、永瀬廉は唯一ラジオ番組を持っていたため、グループについての発表(書面、FC動画のみ)のあと初めて肉声で、全国に向けて発信する役割を担うこととなった。
このラジオについても、事務所が台本を用意していたとか、監視役がいたとか、いろいろな噂は流れるが、何も確かではない。
私は廉くんのファンなので少し味方をさせてもらうと、
全メディア、全国民が注目する中で、涙をこらえることに必死ながらもよく話すことができたな、そもそもよくあのプレッシャーの中でラジオブースに向かえたな、と。
その時間、そこに座って話すことができただけでも、心からの賛辞を送りたいと思った。

だが、多分このことにも納得がいっていないファンがいて。

3人が脱退するという報告のFC動画で、King&Princeのメンバーが話した内容、そのときの様子が明らかにおかしかったようだ。
その後、メンバー自身の口からこの発表の件について、語る機会をおそらく与えてもらえていなかった。
彼らが頻繁に行っていたらしいインスタライブも、全く開催されなくなった。
今思えば、あのあとインスタライブがもし行われていたら恐ろしい言葉をたくさんメンバーが目にすることになり危険が伴っていただろう。発信の機会を事務所に奪われていたという考え方もあるが、彼らを守るために止められていたという考え方もできる。
キンプリはファン思いなので、本当の思い、もしくはそれが言えなくても謝りの言葉など、ファンに伝えたくて仕方がないだろう。今も。

そして、永瀬廉、髙橋海人がとにかく忙しく、ドラマや雑誌など個人の仕事に追われる中、脱退組のメンバーはキンプリの冠番組『King&Princeる。』以外のTV出演の機会が少なく、事務所に干されている、という思いがファンの中に芽生えている様子。

決して、永瀬・髙橋は悪いことをしていない。
だが、自分の推しがこういう環境におかれている(と思われる)状況の中で、もうメディアには出られなくなってしまうという不安、事務所にひどい扱いを受けているという想像で、残留する2人への八つ当たりがSNSで起こったりした。らしい。
私がSNSを見ている限り、特に、永瀬廉への攻撃が強かったようだ。
「八つ当たりなのだと理解はする。でも、許す気はない」
という永瀬担の声を聞いた。

私の母ですら、
「いいよね、廉くんは残るから。」
と私に言い放ったことがあったので、そういうことは起こると十分想定はできる。

永瀬廉という人間は、ただでさえ勘違いされやすいひとだと感じる。
根は真面目なのにチャラく見えるし、努力や弱い部分をひとに見せたがらない。
でもメンバーには、”影の努力家”であることがすっかりバレている。
マイペースで、メンバーが子どものようになかよくわちゃわちゃ遊んでいても、それを離れて見て笑っているのがすきなひと。俯瞰で見ていても、彼はメンバーのことがだいすきだ。それをメンバーはわかっていてくれるので、気を遣って話しかけるという感じではなく、彼をありのままにさせておいてくれる。

一見、彼だけが仲間に入っていない感じに映る。
ただ、キンプリのようにいつもわちゃわちゃするほどくっついている人間関係であるほうがレアなのであって、
キンプリを知っているひとなら、ひとり離れているその光景を見て”不仲”という言葉は出てこないはず。


、、、、、、だと、思っていた。


だいすきなひとの所属するグループを、それぞれどれだけ長く応援してきたかはわからないが、
自分の推しではないメンバーのことを、どうしてこんなに理解しようとしてこなかったんだろう、、、、、、
と思ってしまうファンの言葉。
愕然とすることがある。

キンプリのメンバーがひとりひとりを尊重しあえる仲間であるだけに、
ファン(の一部)がそうでないという事実を知ってしまったとき、
私は本当にショックで。

ファンて、アーティストの鏡じゃないっけ……


この、ファンがメンバーを叩くorそれによるファン同士のもめごとは、
あの発表から始まったものだという認識をしていたのだが、
どうやら、その前から、こういうことがあったという情報も、SNSで知ってしまった。

とくに、平野紫耀くんのファン、永瀬廉くんのファン同士で、これまでもいろいろあったよう。
詳細までは調べるメンタルを持ち合わせていない。

過去のファンの発言なんて、正直言って、その後ファンになった私のような者としては知ったこっちゃないのだ。
しかも、大多数はまともにファンをしていて、ほんの一部の方の心無い声が大きく響いてしまうだけ。
でも、みんなの心が犠牲になってしまう。

もし、昔誰かのファンが他のメンバーについて嫌なことを言ったとして、
その後にまた別の悪口を言っているファンが、
その時と同一人物とは限らない。
「○○のファンはいつもそう」
と、そのタレントとファン自身が悪いように言われて、
そして
「△△のファンだって○○のことあのとき言ってたくせに」
、、、、、、みたいなことが繰り広げられている様子だ。


、、、、、、これ、何の時間?


SNSを利用するにあたって、スルースキルを身に着けることって大事だと思うのだが、
だいすきなひとを悪く言われると傷つく。
それは理解できる。
ただ、あまりにまともにうけて喧嘩を買ってしまうひとが結構目に付く。

「今度はこういう悪口言われているらしいけどさ、」
みたいな情報も、聞きたくない。知りたくない。


先日、
”廉”という名前自体に、ものすごい観点からひどい悪口を言うひとがいるのを見た。

ファンは、”廉”という意味を調べて”実際はこんなにいい意味だ”と言って広めたり、名前を否定するなんてありえない、親に失礼、全国の”廉”さんに失礼、、、など多数のツイートを見た。
それで、試しにそのアカウントへ出向いてみた。

私の判断では、明らかに、関わったらまずいひとだな、という感覚になる相手だった。
しかも、そういう相手に直接リプライで反論しているファンもいた。

”永瀬廉”を守るというよりも、こういうときは自分を守った方がいいので、関わらない方がいいと私は思う。それくらいやばいなと思うひとだった。

そっとブロックをして終了。近づかない。
こういうひとがいたよ、というツイートも、いらないと思う。
知ったところでみんな、嫌な気持ちになるから。
それを吐き出すことで怒りを鎮めるのもいいけれど、拡散されたら相手の思うつぼのような気がする。


思うつぼと言えば。


発表からあまり時間が立たない頃のツイートで、
このキンプリに関する悲劇が事務所によるものだと仮定したとき、

「ファンを分裂させることが社長の目的だから気をつけよう」

というツイートを見かけた。

11月の発表から、4カ月。

、、、、、、見事に、社長の思惑通りになっていないかな?


もともとファン同士にいろいろあったというのは知らなかったが、
ジャニーズ事務所が全くホワイト企業ではないことはわかるので、
社長の思惑通りにことが運んでしまっていることには、危機を感じる。

「はやくれんかいのキンプリだけで活動させて」
というツイートも見かけるし、
「早く事務所出て退所組で活動して」
という意見も聞いた。


ひとの考えなんて全員違う。

ひとつひとつに目くじらを立てて反応するのは、カロリーがもったいない。

ただ、
King&Princeの5人は、5人でいるときが本当にいちばんたのしそうだ。
どういう事情でこういう事態になったのかという事実は、今後も明かされることがあるかわからない。
ただ、不仲が原因だとは少なくとも私は思えない。

5人とも育ちも性格も得意分野も違う。
その個性を、リーダー岸くんを中心にひとりひとりが理解していて、
ちゃんと気にかけていて、思い合っている。

5人での活動をもっと見ていたかった、というのがファンの総意だと思っていた私は、そうではないという現実に結構驚いている。時間をかけて、そう思えなくなる状況になってしまったのかもしれない。

ファン同士が、思い合えていない。

考え方なんてみんな違うもの、という前提になれないのは、
世代が若いからなのかもしれないが、
ちょっと、あまりに今まで応援してきた有名人のファンと世界が違いすぎて、愕然としている。

もちろん、こうして話題になるのが一部のファンであるということは忘れてはいけないし、私自身もTwitterを見ていると忘れそうになる。

定期的に、このようなツイートをみないと心がやられてしまう。
こういうことを発信してくれるひともいることを、忘れてはいけない。



King&Princeは、パフォーマンスも人柄も良すぎて、
ファンもみんなやさしいものだと思ってしまっていた。

きっと、やさしいひとの方が多いはずだ。

アイドルをすきになってから、ファンの世界は勉強にもなるが、メンタルが耐えられないと思うことがある。
SNSがなかったら、また違うのだろうか。

でも、
すきになったものは、簡単に嫌いにはなれない。

一部のファンのせいで、すきなものをすきと言わないことを選ぶのは違う。


いちばん苦しいのは、
ファン思いなのに実際のところを何も言えずにいるキンプリのメンバーだ。

そして、特に神宮寺勇太という最強メンタルのメンバーが、
「SNS見てるよ」
と言っている。

メンバーだって、このTwitterの世界を見ているのだ。

そんなとき、メンバーの悪口がたくさん並んでいたら、どんなに悲しいだろうか。

過去に、
「メンバーを悪く言うのは許さない」
ということを、エースで不動のセンター、平野紫耀は言ったそうだ。

そのファンが、彼の言った言葉に反することをしているという自覚は、あるのだろうか、、、、、、


また、今新たにキンプリのメンバーを応援したい、と思っているひとがいても、ファンのSNSがこの状況では、ファンだと言いづらい、やっぱり怖い、という気持ちになってしまうのでは?とも考える。

今のキンプリは、確実に助けや協力を必要としている。


日本に、世界に、そして何よりメンバーに迷惑をかけない、明るいSNSになったらいいなぁ、、、、、、

と言いながら、私もポジティブなことは何も言えず、ただただつらくなって病んでツイートして終わり。


でも、

自分の好きなものを好きと言うために他を貶す必要はない

というhideちゃんの言葉は、
アイドルでもROCKでも、誰を応援していても意識して生きていたいと私は思っている。

King&Princeのメンバーは、子どものように遊ぶし天然さんだけれど、
私の何百倍も強くて大人だなと思うことがたくさんある。

”ファンはアーティストの鏡”

というには足りないものがありすぎるけど、

”推しの顔に泥を塗らない”

は、意識しないといけないと思っている。


やさしくありたい。


彼らの健康としあわせを、ただただ願う。



これが、きれいごとだとか、ファン歴が浅いくせにとか、
言われるかもしれないけれど、
きたないことばで罵り合うよりはきれいごとのほうがずっといいし、
他の界隈からきてアイドルの沼に落ちた人間が感じたことを書くことは、悪いことではないと思う。

だから、堂々としよう。


すきなひとが心からしあわせでいられる環境を作ることができるファンを目指したい。

King&Princeのメンバーが、みんなやさしいから。

そういう、ひとを思いやれる人間に、少しでも近づけますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。